「悪魔召喚プログラム」とは、
ATLUSの「女神転生シリーズ」にたびたび登場する重要キーワードである。
この記事では作品によってどんなものがあるのかをまとめることにする。
概要
「悪魔召喚プログラム」
それは、その名のとおり、悪魔を呼び出すためのプログラム。
本来、悪魔を呼び出すには高度な知識やかなりの霊力などが要求され、
魔法陣の構築、生贄の準備などによって手間がかかるものである。
悪魔召喚プログラムは「COMP」（コンピューター）の知識さえあれば簡単に悪魔を呼び出せるのである。
プログラムの中で、悪魔召喚の儀式をエミュレートし、呼び出す。
しばしば誤解されるが、悪魔召喚プログラム自体には特別な力が宿っている訳ではなく、
要するに魔法陣の構築をオートプログラムでやってくれるだけの機械にすぎない。
それに加え、現代に現れた悪魔が生贄や魂ではなく、より合理的な生体マグネタイトの現物支給を要求するという、一種の貨幣経済が生まれたことにより初めて悪魔召喚プログラムという物が成立したのである。
そのため、悪魔そのものをプログラム化するのではなく、
悪魔を呼び出すための”呪文”をテキストファイルとしてメモリーするのである。
（とは言われているが、中には悪魔自体がコンピューターの中に入っているらしき描写もある為、ここは意見が分かれる）
しかし、危険なのは”容易に呼び出せる”ことである。
あくまで、悪魔召喚プログラムは悪魔を呼び出すためのもので、制御する機能は存在しない。。
素質がない人が悪魔を呼び出すと、逆に悪魔に襲われてしまう危険性さえありえるのだ。
※ちなみに、女神転生シリーズでは”天使”や”妖精”なども”悪魔”とまとめられている。
作品による違い
※どんどん追加してあげてください
！注意！
ほとんどの作品で、主人公にデフォルトネームはありませんが、
この記事では、公式スクリーンショットやドラマCDなどでの名前を使用しています。
また、場合によっては大いにネタバレを含む可能性もありますので
編集者、閲覧者ともども、お気をつけてください。
デジタルデビルストーリー・女神転生
主人公の中島朱美が作成したプログラム。
重度のオカルトオタク兼パソコンオタクだった彼が魔術とプログラムの共通項を見つけて組んでみた代物。
造ったは良いが扱いに困っていたところ、
学校である女子生徒の逆恨みから暴行を受け、その復讐に用いた。
魔王ロキを呼び出し、その力で復讐を行うと同時に学校を支配する。
学校のPCでは低スペックすぎてロキの力は制限されると朱美は考えていたが、プログラムで呼び出された悪魔は通常の召喚よりも遥かに物質世界での実体化が容易いというある種の欠陥があった事に気がつけず、ロキの暴走を引起す。
原作小説ではこの事件を切っ掛けにセトの出現、更なる悪魔軍の地球進出を許してしまい、
最終的に人類壊滅の引き金となった。
ファミコンで発売されたゲーム版は朱美がこのプログラムを利用し、事態を収拾するというIF的なストーリーとなる。
また、世界観が繋がっている女神転生2も基本的には同じものだと思われる。
ちなみに、こんな凄い代物が、なんとBASIC言語で組まれ、しかも容量はたったの10MB。
真・女神転生 真・女神転生II 真・女神転生if…
謎の男スティーブンが開発。
物質転送装置ターミナルの実験中にターミナルが偶然魔界に繋がってしまい、その時のデータを基に作成された。
悪魔の地上進出が防げないと悟ったスティーブンが悪魔に対抗できる人間を増やそうとネットを通じて無差別にバラ撒き、それを主人公が受け取るところから物語りは始まる。
尤も、主人公のように使いこなせた人間は稀で、むしろ悪魔に操られたり殺されたりした人間の方が遥かに多かったとの事。
旧シリーズのような元凶とは言い難いが、確実に事態の悪化に拍車をかけている。
時系列が「真I」の直前である「真if…」では同じようにネット上にあったものを主人公が受け取っているが、数十年後の「真II」ではスティーブン自身が反省したのか、使いこなせる人間に直接渡している。
デビルサマナーシリーズ
吸血鬼の錬金術師ヴィクトル・フォン・フランケンシュタインによって作成。
一部媒体では葛葉流召喚術を解析し、プログラム化したものとされている。
ただし、メガテンでは設定などあってないようなものなので、今後も同じ設定が採用されるかどうかは不明。
真シリーズとは違い、このシリーズでは悪魔召喚師が裏社会に広く存在している為、勢力に関わらずこのプログラムも広く普及している。
プログラムの出現によって召喚師となるのは以前より容易くなったものの、やはり強い悪魔を使役するのには素質と修行が居る事に変わりは無く、プログラム頼りな弱小サマナーも少なくない。
魔神転生1・2
製作者は武内博士。
超時間超越装置「NEMESIS」の開発中に発見された。
正式名称は「DIO・SYSTEM」と呼ばれており、召喚プログラムという呼び方は1のみである。
魔神転生の世界は人間達が済むアクシズ、闇の悪魔達が住むパラノイア、光の悪魔達が住むアムネジアの三つの世界で構成されており、これを「トライアド」と呼ぶ。
DIOにはこのトライアドのエネルギー循環を乱すという副作用が在り、この事態収拾にパライノア・アムネジアの支配者である四大代行者達が争うまでに戦いが拡大した。
真・女神転生Strange Journey
主人公名：タダノヒトナリ（ドラマCDより）
突如、シュバルツバース探検隊を襲った”見えない敵”
”見えない敵”の襲撃でレットスプライト号のクルーは全滅の危機にあった。
そのとき、何者かがアーサーを通して、タダノヒトナリたちのデモニカにプログラムをインストールした。
そのプログラムは”悪魔召喚プログラム”
そのプログラムがインストールされたとき、ヒトナリたちは見えない敵…”悪魔”を認識できるようになった。
女神転生SJでは最初は悪魔の姿を”モザイク”としてしか認識できないが、戦闘を重ねたり、仲魔にすることによって分析度が進み、悪魔の姿を認識できるようにする。
妖精のピクシー曰く、モザイクの姿では悪魔との交渉もままならないそうだ。
女神異聞録 DEVIL SURVIVOR
夏休みのある日、主人公の従兄、直哉（ナオヤ）から「改造COMP（コミュニケーションプレイヤーの略称）」を渡される。
その後、突如改造COMPに入っていた「悪魔召喚プログラム」が起動し、COMPから”悪魔”が現れる…
某任天堂の携帯型ゲーム機のような「COMmunication Player（略称「COMP」）」
悪魔召喚プログラムはそれの改造品。いわゆる「改造COMP」にインストールされている。
女神転生シリーズ初の「クライアントサーバ方式」をとっているらしく、実際に悪魔召喚を行っているのは「悪魔召喚サーバー」で、主人公たちのCOMPはその結果だけを受け取っている。
ちなみに、改造COMPには「ハーモナイザー」という機能が内蔵されており、その機能で悪魔との霊的な”波長”を合わせることにより、対等に悪魔と戦えるようである。
DEVIL SURVIVOR2
主人公名：久世響希（THE ANIMATIONより）
ある日曜日、模擬試験が終わった後、響希はダイチに誘われて死に顔サイト「ニカイア」に登録する。
その帰りに、地下鉄のホームで、突然自分のケータイが鳴り出す。
ニカイアからメールが届き、そこにあるのは、自分たちが死ぬ姿…「死に顔動画」だった。
その後突然地震が発生し、死に顔動画の内容がそのまま現実となる…はずだった。
ニカイアの案内人「ティコ」が響希に語りかける。
「やほほ～、ティコりんだよ★ 起きてる？ ねぇねぇ響希っち、このままだと死んじゃうね。
だけどさ、もし、まだ生きたいって思うなら、あなたの『悪魔召喚アプリ』が役に立つと思うけどな～。
ねぇ、どうする？ 生きることを諦めちゃう～？」
そして響希たちが目覚めると、そこには自分たちが死んでいないことと、
目の前に悪魔「オバリオン」がいることだった。
ニカイアを見た主人公たちのケータイに強制的にインストールされているアプリ。
恐らく、デビルサバイバーと同じくクライアントサーバモデルをとっているかと考えられる。
真・女神転生 デビルチルドレン
あらすじや召喚のいきさつは、ゲームやアニメなどで異なるので省略。
COMPの役割を果たす「ヴィネコン」及び「デビホン」と、銃型の召喚器「デビライザー」によって仲魔を召喚する方式をとっている。
※厳密には作品中では「悪魔召喚プログラム」とは呼ばれていない。
D×2 真・女神転生 リベレーション
リベレイターズやアコライツたちが用いるスマートフォンにインストールされている。
これを用いる者たちは「D×2（デビルダウンローダーの略）」と呼ばれており、
作中における「悪魔召喚」も「デビルダウンロード」と呼んでいる。
「ダウンロード」…であるため、
デビルサバイバー同様の「クライアント・サーバーモデル」なのだろうか…？
関連項目
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