悪魔城ドラキュラ(パチスロ)とは、KPE株式会社が2009年1月5日に発売した5号機のパチスロ機である。
後に続編として2010年7月20日に悪魔城ドラキュラⅡ、2012年2月6日に悪魔城ドラキュラⅢを発売している。
概要
悪魔城ドラキュラⅠ
2009年の一番初めにART機として登場したパチスロであり、市場とともにユーザーにも高い評価を受けている機種である。
世界観は「『闇の呪印』のラルフサイド」とのことで、主人公は「悪魔城伝説」の主人公「ラルフ・C・ベルモンド」、ヒロインはオリジナルキャラの「アンジェラ」が登場する。
1セット30G(1Gあたりの純増1.1枚)のART「バトルゾーン」を搭載。今では規定上難しいとされる(厳密には不可能ではない)3色+パンク役をナビしてくれるARTである。
ART中は宿敵である吸血鬼ドラキュラとの白熱したバトル演出が展開され、攻守によりART継続期待度を示唆する仕組みで、吸血鬼ドラキュラに負けなければART継続となっている。
また「十字架システム」と呼ばれるシステムを搭載しており、ステージ毎に突如出現する十字架を集めるとART突入率がアップする(最大6個でART突入確定)ゲーム性を搭載しているほか、ART継続率アップのチャンスである高確モードや天井機能も兼ね備えている。
ART中にボーナスを引いた場合はARTの継続率に応じて再度ARTの突入抽選を行っている。
偶数設定は77%と88%を選択しやすく、単発での終了が少ない。対して奇数設定は66%と99%を選びやすく、少ない連装数の割合は多いものの時には大連荘になることもある。
台に搭載してあるボタンでARTの履歴やボーナスの種類を確認でき、また上記記載の十字架システムの仕様上、十字架の配置が固定ということもあって偶奇の見分け方やハイエナが非常に有効な台。
99%を引いたときはボーナスを引いてもART突入率がかなり優遇されており、一撃数千枚の出玉を生むこともある。
本機にはショートフリーズとロングフリーズの2種類搭載しており、両方ともドラキュラの双眸のカットインが入る。この段階でボーナス期待度は50%を超える本機においてかなり熱い部類に入る演出。
特にロングフリーズは赤7BIG+99%継続のARTが確定するという超激アツ演出となっているうえ、当時を知る人間には非常になつかしいFC版悪魔城ドラキュラの演出を見ることができる。
完成度の高いゲーム性に加え、その演出に花を添えるような美麗な液晶、BGMが悪魔城ドラキュラの人気を高めていった要素であり、特にビッグボーナス中の「trezire de spirit」は人気が高く、今では設置がほとんどなくなってしまったが今なお根強い人気を持つ機種である。
悪魔城ドラキュラⅡ
2010年の夏に前作の人気をそのままにホールに登場。今回は前作の継続率管理のARTではなくなりARTセットストック機になった。
世界観やキャラは前作とほぼ同じ。
前作とは大きくゲーム性が異なり、新たに「バトル目」を搭載。ボーナスはレギュラーボーナスとART(ドラキュラバトルボーナス)で出玉を増やす。
ARTはおよそ1Gあたり1.8枚の純増であり、突入契機は通常時引いたレギュラーボーナス成立時の抽選、REG中の青7揃いやバトル目の抽選などからARTに突入する。また前作にもあった十字架システムを取り入れており、6つ溜まった状態でREGを引けばARTが確定する。
REG中、青7が引けなかったり抽選に漏れた場合はこちらも前作にあったカウントダウンミッションというCZに必ず入り、規定ゲーム数消化できれば晴れてART準備状態のAT(無間回廊)に突入となる。
通常時およそ1/80で成立しているバトル目を引いた場合は内部状態を参照してストック抽選を行い、それを獲得できたのならば勝利しATへ突入。なおATの性能はほぼ現状維持、もしくは微増程度である。
またこのAT中にバトル目を引くとスケルトンミッションというCZに突入し、押し順ベルの正解数によりストック抽選を行ったのち、再びATという流れである。
ART中は低確・高確の概念があり、それぞれストック抽選確率が異なる。特に高確中の強スイカは複数ストックを得られる大チャンスであり大連荘の可能性が持てる。
このART中にREG、もしくはバトル目が成立することで前作同様ドラキュラとのバトルが始まり、セットストック数の有無により勝敗が決せられる。その性質上ART開始して早々バトル目などを引いてしまい、せっかく入れたARTなのにろくにメダルを得られず十数枚で終了ということがザラにあった。
そのせいもあり稼働数週間もしないうちに空き台が目立つようになってしまう。また前作で好評だった程よい緊張感のあるカウントダウンミッションも十字架の数に依存し規定ゲーム数が決定されるため、クリアの敷居が高すぎるという声が相次いだ。
液晶の美麗さやBGMの完成度が高い故、この頃からかKPEの台は「BGM”だけ”は評価できる」という声が出始める。
悪魔城ドラキュラⅢ
2012年の2月初めにに登場した本機は前作の不評から一転、ボーナス+ART機という初代を彷彿とさせる作りになった。また背景世界が「悪魔城伝説」をモチーフにしたものになり、真祖ドラキュラの息子にあたるゲームでもお馴染みのアルカードと、原作でヒロイン的ポジションであった僧侶のサイファが登場した作品でもある。残念ながら原作最強キャラとしてお馴染みのグラントは(原作ドットでしか)登場しない。
ARTは継続率にG数管理を加えたハイブリット機種。基本的にはG数を上乗せして継続させつつボーナスで出玉を得るオーソドックスな作り。
50GワンセットのARTの上乗せG数は10G~300G。またバー揃いで上乗せ特化ゾーンの『(スーパー)悪魔城RUSH』を搭載している。この悪魔城RUSH中は10Gワンセットで毎ゲーム50%以上でG数の上乗せを行い、また1/6.7で成立するバーを再び揃えることで悪魔城RUSHのG数をリセットする。同時にセットストック数の抽選も行っており、一度の最大5つ得ることができる。スーパー悪魔城RUSHの場合はベルでも必ず上乗せするようになり、セットストックの抽選率も大きく上がる激熱上乗せ特化ゾーンである。
この台の作り自体は当時ありふれたもので、特筆すべき部分がないこと、また悪魔城ドラキュラⅡでの大失態で失った信用から大量導入には至らなかった。
しかしARTの性能が高くツボにはまった時の爆発力の高さや、題材が悪魔城ドラキュラということもあってか徐々に人気を得ることに成功。バラ単位ではあるものの長期にわたって稼働することとなる。
これ以降KPEから悪魔城ドラキュラの権利が離れてしまい続編の話はなくなる。が、自社ブランドで根強い人気を持つ作品なだけに今後登場する可能性は十分にある。
ちなみに世界観こそ「悪魔城伝説」そのものだが、アルカードは「月下の夜想曲」以降のイケメンデザインで、サイファに至っては原作の「性別を隠している」という設定を投げ捨てて谷間露出かつミニスカートで生脚ブーツというお色気担当キャラになっている。もちろん乳揺れもあるぞ!!
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