悪魔城ドラキュラ(あくまじょう-)とは、1986年から現在まで続くコナミが発売しているアクションゲーム、またはその作品系列(シリーズ)の総称である。
概要
第1作『悪魔城ドラキュラ』はコナミ工業株式会社(現・コナミデジタルエンタテインメント株式会社 以下「コナミ」)より発売された、任天堂ファミリーコンピューター(ファミコン)ディスクシステム用アクションゲーム。コナミのディスクシステム参入第一弾ソフトでもあった。1986年9月26日発売。
ホラー映画を意識した世界観、圧倒的な音楽センスと映像構成、当時のファミコンゲームの通常品質を遥かに凌駕しており、ディスクシステム普及の牽引役となった。
日本でも人気シリーズとなったが、海外(主に北米)では日本より遥かに超える人気を誇り今でも大勢の愛好家がいる。海外タイトルは「キャッスルヴァニア(CastleVania)」。このタイトルは日本展開でもしばしば使われるようになった。
また音楽のよさからMIDIコミュニティーでの耳コピーやアレンジ、公式サントラでのハードロック/ヘヴィーメタルアレンジなど行われている。特に『悪魔城ドラキュラ』1面のテーマ”VampireKiller”、『ドラキュラⅡ呪いの封印』で初登場した”BloodyTears(血の涙)”、『悪魔城伝説』1面のテーマ"Beginning"はシリーズ中1,2を争う最高傑作といわれ、その後のシリーズ新作でも使用される一曲である。
その後も『悪魔城ドラキュラ』は継続してシリーズ化され、ファミコンではアクションRPG志向の『ドラキュラⅡ 呪いの封印』や、シモン・ベルモンド登場以前の話である『悪魔城伝説』が発売されている。その後もゲームボーイやスーパーファミコンといった任天堂ハード以外にもX68000やPCエンジン、メガドライブといった様々なプラットフォームで制作されることとなる。
2023年にはNETFLIX配信アニメとして『悪魔城ドラキュラ-キャッスルヴァニア-』に続いて『悪魔城ドラキュラ 月夜のノクターン』が配信され、既にシーズン2の製作が行われているようだ。
一作目『悪魔城ドラキュラ』
全6ブロックから構成される横スクロールアクション。英雄クリストファーの子孫シモン・ベルモンドが100年の眠りから復活した魔王ドラキュラを倒しに行く。
鞭で戦い、サブウェポンを投げ、階段を昇り降りする、後のシリーズの基礎を既に完成させた名作。
だがステージが進むと受けるダメージが上がるため、難易度はシリーズの中では高い部類。終盤はどんな攻撃でも4回食らうと死ぬ。
なお、後の作品に比べてストーリー性は薄い。
1993年2月5日にはファミコンROMカセット版が発売されている(プレミア品)。セーブ機能がないが、イージーモードが追加された実質上位バージョン。
もともと本作はディスクシステムの音源をほとんど使っていないらしく、BGMの音質に差異はない。
海外ではNESのROMカートリッジで販売されたほか、アーケード版としてさらに高い難易度の『VS.キャッスルヴァニア』という移植が存在した。これは国内でもアーケードアーカイブスで購入可能。
他機種の『悪魔城ドラキュラ』
上記一作目ファミコンディスクシステム『悪魔城ドラキュラ』以外にも、他のゲーム機においても『悪魔城ドラキュラ』が4種類も存在している。以下はいずれもシモンが主人公だが、移植作品ではなくそれぞれが全くの別ゲーである。
- 悪魔城ドラキュラ(機種:MSX2)
ディスクシステム版の翌月に発売された。並行して開発されていたと思われる。
ファミコン版と外見は似ているが中身はだいぶ違うゲームで、固定1画面を行ったり来たりする迷路のような構成となっており、各ステージで隠された鍵を探すという要素がある。
また、老婆をムチでしばいてアイテムを買う(誇張なし)のも特徴である。ラスボスも変更されている。
個々の場面の難易度はそれほどでもないのだが、コンティニューができないため、総合的には恐ろしい難易度になっている。
過去にWiiUのVCに移植されていたが、WiiUのニンテンドーeshop閉鎖によりプレイがやや困難となっているが、プロジェクトEGGで加入者向けに復刻版が配信されている。実機では「コナミの新10倍カートリッジ」を買えば残機を増やしたりコンティニューできたらしいが、移植版では無理。
- 悪魔城ドラキュラ(機種:アーケード)
当時のアーケードでは非常に珍しい、ファミコンからタイトルを受け継いだゲーム。
ただし、移植とは言えないくらい内容が違う。
全6ステージ。悪魔城名物「崩れる橋」の初登場作品。
ストーリーが違っており、「結婚式の最中、白昼飛んできたドラキュラに妻をさらわれたシモンが怒りに任せてドラキュラ城に殴り込みをかける」という内容になっている。
ゲームバランスは悪く、初見殺しが多め、コンティニューが3回しかできないためシリーズ最高難度と言われていた。
現在配信されているものはコンティニュー制限がないため特別難しいということもない。サブウェポンの懐中時計がドラキュラ含めた全ボスに効くのも有名だが、別になくてもクリアできる。最終ステージでは間違いなく歴代最弱のドラキュラが君を待っている。
本作にもムチのレベルアップ要素があるのだが、何故かレベルアップすると ムチ → モーニングスター → 剣 に変化していくのも本作の特徴的といえるだろう。
音楽が良く、「十字架を胸に」「夜まで待てない」など他作品で聞く曲も出てくる。Bloody tearsに合わせて血の涙が流れる場面もある。
アーケードアーカイブスにラインナップされているが、それよりコナミの『アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション』に制作資料といっしょに収録されており、グラディウスのついでに入手する人も多いと思われる。
- 悪魔城ドラキュラ(機種:スーパーファミコン)
SFCの機能をフル活用した新作。
歴代最も自由な8方向攻撃可能なシモンを使える。敵も巨大なドットで描かれ、ステージは回転拡大機能を多用する。
ボスもステージ構成も、第一作と全然違っている。
英語版のタイトルはSuper Castlevania IVで、初代とは別作品なのがわかりやすかった。
「シモン・ベルモンドのテーマ」の初出。三大名曲が同時収録された初めての作品。
- 悪魔城ドラキュラ(機種:X68000)/悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ(機種:PlayStation)
第一作へのリスペクトが強く、リメイクのように言われることもあるが、全8ブロックのうち3ブロックほど第一作とそっくりなマップがある程度である。
X68000の内蔵時計に合わせてステージの演出が少し変わる。
シモンの性能も第一作に近づき、SFC版の8方向攻撃はできなくなったが、空中で下3方向の攻撃は可能。 難易度が非常に高いが、十字架がものすごく強いのでゴリ押しも効く。
プレイステーションで発売された『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』は、本作の移植。
オリジナルモードに加えて、BGMが変更されたアレンジモードが収録されている。
パッケージの表紙にもなっているアレンジモードのシモンは小島文美氏による大胆なデザインリファインがされているがかなり別物なデザインだった為、賛否が別れていた。
アレンジに際してイージーモードが追加されたが、十分難しい。一応オプションから残機を増やしたりタイムリミットを無制限に設定出来る。
なお裏技を使用する事でアレンジモードでもX68000の音源を選択する事も可能。
ホラーアクションとは
本シリーズは様々なホラー映画をモチーフにしているが、その影響が強いのは敵モンスターのラインナップやゴシック様式の建物といった要素で、ホラー要素そのものはあまり重視していない感はある。
シリーズの多くの主人公は超人的な身体能力の戦士であり、スケルトンやゾンビや死神といった怪物を主に物理攻撃で撃破していく。
鎧の騎士ならまだしも、ゾンビごときザコモンスターは恐怖の対象ではない。
ホラー映画っぽい作りをしているのは『悪魔城ドラキュラ黙示録』と『悪魔城ドラキュラ黙示録外伝-LEGEND OF CORNELL-』くらいではないだろうか。この作品は初の3Dドラキュラというのもあり、カメラワークの悪さや難易度の高いイベント等が話題に上がりやすいが、3Dならではのムービー・演出、他作品とはまたひと味違う孤独な雰囲気を漂わす作品となっている。さらにこの2作には襲い来る吸血鬼に噛まれ続けてしまうと「VAMP」という異常ステータスとなり、このまま真夜中を過ごすと主人公までもが吸血鬼に変身し、夜の一族への仲間入りを果たしてしまうというBADENDのようなゲームオーバーまでもが存在する。
シリアスな物語の中に、壁の中から出てくるうまいにく、明らかに世界観に合わないお寿司やラーメン、パフェに和食セットといった食品、ふざけた解説のモンスターと、ユーモアやズレた空気が漂うのもシリーズの特徴で、特にゲーム内の図鑑が充実する2000年代以降はこれが顕著になっていった。
「悪魔城ドラキュラ」の舞台設定
悪魔城ドラキュラはシリーズ作品ではあるが、基本的に1作ごとに物語が完結する。
直接の続編も一部あるが、公式サイトに前作のエンディングの内容が書いてあったりして、ネタバレについての意識も低いようだ。
ストーリー性そのものは強いタイトルも多く、ドラキュラ城という共通の舞台に、別時代の作品の話題がつながっていることもよくある。しかし、決まったプレイ順というのはない。発売順と作中の年代もバラバラ。
あえて言うなら、良い評判を聞いたタイトルからやってみること。また『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』というセットがあるので、この収録作からやってみるのも良いだろう。
かつては公式サイトに11世紀から21世紀まで続く年表が掲載されていたが、現在は『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』におおざっぱなものが載っているのみである。
登場人物と一族
ベルモンド一族
古くから吸血鬼と戦ってきた「ヴァンパイアハンター」の一族。あまりの人間離れした能力ゆえに人々から疎まれ、俗世から身を隠すようにして生きていたが、シモン・ベルモンドが『ドラキュラⅡ 呪いの封印』にて人々との交流を得て以降、やがて人々から英雄として受け入れられるようになった。代々受け継がれている聖なるムチ「ヴァンパイアキラー」を使用して戦う。
19世紀には姿を消しており、エクレシアのようなドラキュラに対抗する組織も複数立ち上がったとされている。
個別記事→ シモン・ベルモンド / リヒター・ベルモンド / ジュスト・ベルモンド / ユリウス・ベルモンド
ドラキュラ伯爵/ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ
魔王である最強の吸血鬼。ブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」が由来のキャラクターで、そのモデルである15世紀の実在のブラド3世の人物像も一部受け継いでいる。ただし、吸血鬼になったのはどうやら11世紀までさかのぼる。
顔が出るたびに違う。声もよく変わる。【若本規夫】が演じている回数が多い。
アルカード/アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ
ひとりで独立勢力をやっているドラキュラ伯爵と人間の女性のリサの息子にしてダンピール。父が倒されることを望んでおり、15世紀にラルフ・ベルモンドの戦いに協力した後、長い眠りにつくが18世紀末に再び姿を現す。19世紀から20世紀の活動は不明だが、アルカードスピアをリカード家に渡したことは判明している。21世紀には活動拠点を日本に移している。
もともと父への反発からアルカードと名乗っていたような記述があるのだが、実際は両親からアルカードと呼ばれていたようだ。あとツェペシュは史実のドラキュラの苗字ではない。
モリス家
ベルモンドの分家。ベルモンドが姿を消した19世紀以降、ヴァンパイアキラーを託されていた。しかし、その力を引き出すにはある条件が必要。
1897年にドラキュラを倒した「キンシー・モリス」は、ブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」の登場人物に由来するが、原作と年代や系譜は異なるようだ。
リカード家
こちらもベルモンドの分家のようだ。アルカードスピアという武器を使うが魔法の力にも長ける。
なぜかキシン流の武器であるステラソードも持っていた。
ヴェルナンデス家
正教会の命でドラキュラを倒すために派遣されたヴァンパイアハンターの一族。強力な魔導士の家系として知られる。
ベルモンド家にも16世紀以降はヴェルナンデスの血筋が入っており、魔法的な能力に長けた者も現れる。
夜の一族
ドラキュラの配下で吸血鬼や獣人などで構成されるグループを夜の一族と称する。死神もここに属するためヴァンパイアキラーが効く。
このほかにドラキュラには悪魔精錬士のような人間の配下もいた。
死神/デス
死を司る存在、名の通り神のごとき存在だが、なぜかドラキュラに絶対の忠誠を誓っている。
ボスキャラの一体という出自ながら、その強さと存在感、性格から非常に人気の高いキャラクター。
主がいる限り復活すると言っているが、城も主もない状態でも復活し、ちょくちょく勝手に動き回っている。しゃべりだすと意外と口も軽い。
ドラキュラくんにも本人らしいものが出てきている。
来須蒼真
『暁月の円舞曲』『蒼月の十字架』の主人公。
2035年の高校生である彼は幼なじみである少女・白馬弥那と共に皆既日食を見に神社へと向かうと眩い光に飲まれ、気がつくと悪魔城へと赴いていた。
そこで彼は自身の体には倒した敵の力を自由自在に扱う事が出来る能力があると知る事となる。
だが、その能力を持つ理由には驚くべき事実があった。
カレーライスが大好物。
ドラキュラくん
ドラキュラの息子。ストーリーが繋がってるのかが微妙なのだが、『アニバーサリーコレクション』によるとアルカードとは別人説が有力らしい。
ドラキュラくんの宿敵ガラモスの存在はアルカードたちの時代にも関わってきている…
シリーズに登場する主なモンスター・怪物
スケルトン
魔術に操られている白骨の死体。
骨を投げるのが主な攻撃手段だが、中には自分の首を延々と追うサッカーボーイや火縄銃を扱うスケルトン・ガンマン、光線を放つ超常の力を得たスケルトン・ビーマー。さらにはバイクを乗りこなし、サイド席に座るもう一体のスケルトンがマシンガンを乱射するバイク・スケルトンという個体まで登場する。
『サークルオブザムーン』ではDSSの組み合わせ次第でスケルトンに変身する事が可能。低確率で大ダメージを与える大骨が出る。但し、スケルトン状態でダメージを受けると即ゲームオーバーとなってしまうので注意。
『HD』では協力プレイでやられてしまうと、通常のスケルトンの姿にされてしまう。本作では時間切れかもしくは、全員がスケルトンになるとゲームオーバーとなる。スケルトン化でのゲームオーバーは、歴代主人公がドラキュラの配下や闇の眷族に仲間入りをしてしまう展開とも言えるだろう。
バット/こうもり
悪魔城に住み着いた吸血コウモリ。集団で襲いかかってくる事が多い。
探索型の作品ではそこまで脅威ではないが、ステージクリア型作品では動き次第でかなり翻弄されてしまう。
アックスアーマー
斧を操る重装騎兵。斧を真っ直ぐに飛ばしたり、しゃがんて斧を飛ばしたり、盾を落としたと思いきや突撃してきたりと攻撃パターンが多い。
『月下の夜想曲』以降は等身が上がったのと同時に種類が増えた。デザインも変更され『血の輪廻』で登場していた青いアックスアーマーはオールドアクスアーマーという名で呼ばれる作品もある。その他にも、2つの斧を巧みに飛ばすダブルアックスアーマーや特定の技や武器のみでしか倒せないレッドアックスアーマーといった個体もいる。ちなみにレッドアックスアーマーは『血の輪廻』でも登場しているが、こちらでは主に突進攻撃を多用する。
『月下の夜想曲』ではとある場所でアックスアーマーの鎧を入手する事が出来る。装備するとアルカードがアックスアーマーとなり、専用の斧を振る攻撃が出来る。ただし被弾時の硬直が長く、別のエリアへと繋がる扉を開ける事が出来ない欠点を持つ。
『ギャラリーオブラビリンス』ではとある条件を満たし、クリアするとオールドアクスアーマーで本編を遊ぶモードが解禁される。流石にアルカードの物と比べると性能自体は高めになっているのだが、それでも難易度は非常に高い。イラストによると、このオールドアクスアーマーの中身は赤毛の女の子のようだが、経歴も名前も不明である。
メディウサヘッド
メディウサの頭から量産された怪物。悪魔城シリーズではメデューサではなく、メディウサと呼ばれる。
「スモールメデューサ」と呼ばれたこともある。この時は親玉もメデューサだった。
こちらもこうもりと同様、数で攻めてくる弱い敵なのだが、こちらは倒しても無限に湧いて出てくる為、非常に厄介。黄色い個体は触れた者を石に変えてしまう。
主に時計塔のエリアで大量に生息している傾向があり、エリア特有の不安定な足場との組み合わせでプレイヤーの進行の邪魔をしてくる。
FC/MSX版初代ドラキュラとPS2で発売された『キャッスルヴァニア』では名前こそ『メディウサ』のみだが、巨大なメディウサの頭がボスとして襲いかかる。後者は戦闘前の台詞もあって非常にインパクトのあるボスとなっている。
フロッグ/トード
凶兆を呼ぶジャクマンのカエル。主に水面があるステージに登場。茶色のトードの方は悪魔の儀式で巨大化したとの事。大きな舌で攻撃してくるがフロッグはサイズがとても小さい為、斜め下に攻撃出来る武器でないと対処に苦労する。
『ギャラリーオブラビリンス』ではシャーロットの魔法『チェンジ・トード』で小さいカエルに変身する事が出来る。ジョナサンは赤色のカエルに、シャーロットは辞典を背負う青色のカエルに変身する。狭い通路を通る以外にも、与えるダメージこそ低いが敵のフロッグと同様に舌を出して戦う事も出来る。
シリーズ一覧
タイトルに「悪魔城」も無く「ドラキュラ」も付かないものもある。
2002年には「キャッスルヴァニア」にブランド変更したこともあったが、すぐに悪魔城ドラキュラに戻っている。
しかし、後年のロードオブシャドウでは再度「キャッスルヴァニア」名義を使用していたが、ロードオブシャドウ2で再び悪魔城ドラキュラに戻っている。
- 悪魔城ドラキュラ(初代)(FDS:1986.9.26/FC:1993.2.5)
- 悪魔城ドラキュラ(MSX2) (MSX2:1986.10.30)
- ドラキュラII 呪いの封印 (FDS:1987.8.28)
- 悪魔城ドラキュラ(AC) (AC:1988.2.22)
- ドラキュラ伝説 (GB:1989.10.27)
- 悪魔城伝説 (FC:1989.12.22)
- 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん (FC:1990.10.19)
- ドラキュラ伝説II (GB 1991.7.12)
- 悪魔城ドラキュラ(SFC) (SFC:1991.10.31)
- 悪魔城ドラキュラ(X68000) (X68000:1993.7.23/(悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ)PS:2001.5.25)
- 悪魔城ドラキュラX 血の輪廻 (PCE:1993.10.29)
- バンパイアキラー VAMPIRE KILLER (MD:1994.3.18)
- 悪魔城ドラキュラXX (SFC:1995.7.21)
- 悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲 (PS:1997.3.20/SS:1998.6.25)
- 悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲 (GB:1997.11.27)
- 悪魔城ドラキュラ黙示録 (N64:1999.3.11)
- 悪魔城ドラキュラ黙示録外伝-LEGEND OF CORNELL- (N64:1999.12.25)
- 悪魔城ドラキュラ サークルオブザムーン (GBA:2001.3.21)
- キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲 (GBA:2002.6.6)
- キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲 (GBA:2003.5.8)
- キャッスルヴァニア(PS2) (PS2:2003.11.7)
- 悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架 (NDS:2005.8.25)
- 悪魔城ドラキュラ 闇の呪印 (PS2:2005.11.24)
- 悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス (NDS:2006.11.16)
- 悪魔城ドラキュラXクロニクル (PSP:2007.11.8)
- 悪魔城ドラキュラ THE MEDAL (メダルゲーム:2008.9.18)
- 悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印 (NDS:2008.10.23)
- 悪魔城ドラキュラ ジャッジメント (Wii:2009.1.15)
- 悪魔城ドラキュラ THE ARCADE (AC:2009.2.18)
- ドラキュラ伝説 ReBirth (Wii:2009.10.27)
- 悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair (Xbox360:2010.8.4、PS3:2012.3.29)
- キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ (Xbox360、PS3:2010.12.16)
- キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ – 宿命の魔鏡 (3DS:2013.3.20/PS3、Xbox360(HDエディション):2013.12.4)
- 悪魔城ドラキュラ ロードオブシャドウ2 (PS3/Xbox360:2014.9.14)
- 悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls (Apple Arcade:2021.9.17)
また2018年以降、以下の復刻セットがダウンロード販売されており、新規にプレイしやすい状況ができている。
悪魔城ドラキュラXセレクション 月下の夜想曲&血の輪廻
2018年10月25日配信。「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」と「血の輪廻」のセット。
スマブラ参戦にタイミングを合わせているように見えるが、PS4のみで配信。
2作ともオリジナルそのままではなくPSPの「悪魔城ドラキュラXクロニクル」に収録されていたバージョンで、中断機能(使いにくい)や英語の追加、月下マリアの扱いなど少々変更されているのだが、そのことは配信前に公表されていなかった。
そして「Xクロニクル」本体も入っていない。このセレクションの実態は「XクロニクルのXクロニクル抜き」だったりする(Xクロニクルのイラストだけ使われている)。
またトロフィーの取得条件が表記と違うという不可解な部分も。
これは「Xクロニクル」で初めて「血の輪廻」が海外向けにローカライズされ、「月下の夜想曲」も改めてローカライズが作り直されたのが原因[1]。
本作「Xセレクション」も世界同時発売なので、そもそも「Xクロニクル」版を流用するしかなかったのである。
操作性や画質など、プレイそのものに不具合はなく、現行ハードで遊べるのは大きい。どちらかをプレイしていない人にはおすすめのセット。ちゃんと「どらきゅらぺけ」も隠しで入っている。
悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション
コナミグループ創業50周年記念作品として、2019年5月16日に各ハードで配信された。
94年までの以下の旧作の詰め合わせ。
- 悪魔城ドラキュラ(ファミコンROM版)
- Castlevania II Simon's Quest(ドラキュラIIの英語版)
- 悪魔城伝説
- 悪魔城ドラキュラ(SFC版)
- ドラキュラ伝説
- ドラキュラ伝説II
- VAMPIRE KILLER
- 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん
スターターキットとして十分すぎるラインナップ。初移植であるROM版ドラキュラのイージーモードはアクション慣れしていない人にもすすめやすい。
これに制作資料やインタビューを詰め込んだ超豪華パックとなっている。
さらに各作品の英語版も収録されており、日本版より遥かに難しい悪魔城伝説や、日本版とサブウェポンの違うドラキュラ伝説IIも楽しめる。ドラキュラくんの英語版「KID DRACULRA」はコレクション用に新規に翻訳された。
ドラキュラIIのみ何故か日本版未収録となっているが日本版はディスクシステムな為、任天堂の権利に触れてしまう可能性があったからだと思われる。
また前述の「Xセレクション」との兼ね合いだろうが、入門作におすすめの「血の輪廻」が入ってないのも残念。XセレクションかPCエンジンミニで別途挑戦してほしい。
Castlevania Advance Collection
- 悪魔城ドラキュラ サークルオブザムーン
- Castlevania 白夜の協奏曲
- Castlevania 暁月の円舞曲
- 悪魔城ドラキュラXX
「キャッスルヴァニア」2タイトルを含むGBAの3作品と、これまでのコレクションに収録されてこなかったSFC「悪魔城ドラキュラXX」のセット。新たに開発された巻き戻し機能により、XXやサークルオブザムーンの高難度ポイントを突破しやすくなった。
さらに設定資料のほか、当時の説明書が全て収録されているのも嬉しい。
Castlevania Dominus Collection
長年プレミア化し入手困難となっていたDS三部作が一挙収録。
『Advance Collection』同様どこでもセーブや巻き戻し機能も完備しており、タッチ操作へのフォローも万全になされている。
ボーナスタイトルとして収録されている『悪魔城ドラキュラ(AC版)』は全面リメイクとなる『Revisited』を携えての登場。
あらゆる面がほぼ全面リメイクされており、面クリア型悪魔城の新作と言って過言ではないほどの出来映えである。
なお、対応機種はSwitch・PS5・Xbox Series X|S・Steamになっており、PS・Xboxは前世代機が対象外になったので要注意。
シリーズ初心者はどれから始めれば良い?
現時点では上記の『アニバーサリーコレクション』『Advance Collection』『Dominus Collection』の3つを選んでおけば間違いない。
いずれも収録タイトル数に対して非常に安価で、完成度の高いタイトルが一通りカバーされているためドラキュラシリーズを味わうのには十分なラインナップになっている。
しかも多くの機種で配信されているのも非常に嬉しいところ。
面クリア型では『アニバーサリーコレクション』の「悪魔城ドラキュラ(難易度EASY)」「悪魔城ドラキュラ(SFC)」「バンパイアキラー」が、探索型では『Advance Collection』の「暁月の円舞曲」、『Dominus Collection』の3作全てがオススメと言われている。
PS4・PS5は『Xセレクション』も配信中。こちらも「血の輪廻」「月下の夜想曲」共に完成度が高く、非常にオススメ。
Nintendo Switch Online 追加パックのメガドライブに「バンパイアキラー」が収録されており、プラン加入者であれば追加費用なしでプレイすることができる。
現在は多くのシリーズタイトルに気軽に触れられる環境が整い、往年のプレミアソフトだらけで触れようにも触れられない状況からはほぼ脱却を果たした。
シリーズ初心者がプレイを始めるには最適な状況が整ったと言えるだろう。
スマブラ参戦
2018年8月に任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にシモン・ベルモンド、リヒター・ベルモンドの参戦が発表された。コナミからの参戦はスネークに続き2、3人目。
ステージに『ドラキュラ城』が登場。ドラキュラ伯爵が登場するほか、フランケンシュタイン、のみ男、狼男やカミーラ、死神といったボスキャラが登場する。(さらにシークレットとしてあのキャラらしきシルエットが…)ただし、あくまでも背景としての登場。
またアシストフィギュアでアルカードが参戦する。
ドラキュラ伯爵のみ、勝ち上がり乱闘やアドベンチャーでボスとしても登場する。
原作通り頭にしかダメージが与えられず、第2形態も勿論登場。残念ながら第3形態はカット。
BGMも新旧織り交ぜ『月風魔伝』も混入させた34曲も収録。ドラキュラ三大名曲は勿論のこと、乾坤の血族、シモン・ベルモンドのテーマ、Slash、幻想的舞曲といったシリーズでも度々アレンジされる曲、MonsterDanceのように今までアレンジされてこなかった曲も収録された。
なお、シモンはX68000版を基にした新デザイン、リヒターは血の輪廻版、アルカードやドラキュラ伯爵は月下の夜想曲と出典元がバラバラとなっている。
またシモン・リヒター参戦PVにはルイージも登場しているが、これは3DS、後にPS3・XBOX360でHD版が発売された『キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ 宿命の魔境』にてルイージらしき人物が書いた巻物がゲーム中に出てくるイースターエッグが存在していたのが登場した理由だと思われる。
正史と非正史の作品について
悪魔城ドラキュラシリーズが全て時系列で繋がっているという訳ではなく現在では時系列のタイムラインから外されている作品もある。
ストーリーが無い『HD』、リメイク作品や別の時系列である『ロードオブシャドウ』シリーズを除き、一番有名な例がゲームボーイで発売された『悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲』である。元々正史として扱われていた本作では時系列としては最初の物語でベルモンド族の始まり、ソニア・ベルモンドの戦いを描く作品なのだが、現在では時系列のタイムラインから外されてしまっている。
『漆黒』に関してはベストエンディングがソニア以降の時代を描く過去作や他のベルモンド族の設定に大きな影響を及ぼしかねない結末を描いているのが理由だと思われる。現在ではPS2で発売された『キャッスルヴァニア』が時系列上での最初の物語として扱われている。
現在、『漆黒』はNintendo SwitchのSwitch ONLINE加入者向けサービス『ゲームボーイ Nintendo Switch ONLINE』にて遊ぶ事が出来る為、その衝撃のベストエンディングを目指して是非とも自分の手で見て欲しい。
その他にも現在では『黙示録』・『黙示録外伝』・『サークルオブザムーン』・『Castlevania Order of Shadows』がパラレルワールド扱いとなっている。
これらの作品は後に「制作(当時のKCE神戸)側が意図的に外伝作品として制作したため」とコメントが出されている。
特に『サークルオブザムーン』は本当にベルモンド家が影も形も出てこず、お馴染みの鞭もあくまで「ハンターの鞭」とされているなど、BGM以外で過去作との繋がりを感じさせる要素は皆無となっている。
『Castlevania Order of Shadows』は海外でのみモバイルで展開された作品で1600年代後半が舞台となるデズモンド・ベルモンドとその姉妹の物語を描いている。かつて悪魔城シリーズプロデューサーの1人であった五十嵐孝司氏ことIGAがストーリーに関与しているが、これも制作側が外伝作品として扱って欲しいと語っている。
また、時系列のタイムラインが公開されて以降も『悪魔城ドラキュラ THE ARCADE』のような後の作品には繋がらない独自のエンディングが複数用意された作品も登場している。特にヴァンパイアハンター・レディガンナー・リトルウィッチ共通の隠しエンディングは『漆黒』とはまた違う、笑劇的なトゥルーエンドを迎える。
隠しキャラであるリトルウィッチの通常エンドは他キャラと結末が異なり、力尽きたドラキュラ伯爵から無限の魔力を得ると途端にリトルウィッチは吸血鬼の魔法少女へと変身してしまい、ドラキュラ伯爵を継ぐ城主になってしまうという結末を迎えている。
『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』は正史の一万年後を描いたゲームで、続編にも関連を匂わせる要素も出てきているのだが、作風の違いが大きく正史ともパラレルともつかないポジションにある。
別タイトルだが『月風魔伝』に「シモン・ベルモンドの成れの果て」とされる鞭を振るう骸骨「死門」という雑魚キャラが登場し、そいつがなぜかシモン・ベルモンド誕生前の『悪魔城伝説』やシモンの孫であるジュスト・ベルモンドが主役の『白夜の協奏曲』にも出演するという謎の事態が起きている。こうした縁もあって『HD』に風魔や『月風魔伝』ステージが登場しているが、シリーズの正式な続編として組み込まれたわけでは無い。
また正史として扱って良いのか不明な作品・関連作品も存在している。中国市場向けにモバイルで展開された『Castlevania Moon Light Rhapsody』では19世紀、ベルモンド族の不在がきっかけで設立されたドラキュラに対抗した2つの組織、デーモンハンターギルドとメイジタワーの物語となっており、フィデル・ベルモンド、フローリー・ベルモンド、リサ・ヴェルナンデスが登場している。
過去のコナミ関連のタイトルの『コナミワイワイワールド』にシモン・ベルモンドIII世、『オトメディウス』にココロ・ベルモンド、『ボンバーガール』にセピア・ベルモンドという一族が登場しており、ココロとセピアは年齢からユリウス・ベルモンドの娘ではないかという説がある。
これらの作品が正史に入れられるのか、ゲスト出演や関連作品にとどまるのかは不明。
BEMANIシリーズ
- AKUMAJO DRACULA MEDLEY (Keyboardmania2・pop'n music10,eemall)
- Bloody Tears(IIDX EDITION) (beatmaniaIIDX13 DistorteD・Dance Dance Revolution SuperNOVA 2)
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- 緋月の狂想曲 (pop'n music19 TUNE STREET)
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- 狂月の招き(REFLEC BEAT 悠久のリフレシア)
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