悪魔狩りの牙(あくまがりのきば)とは、三途川渉による漫画作品である。
概要
2010年頃から連載開始、単行本は2020年3月時点で46巻まで発刊されている。略称は「アク牙」など。
人間を滅ぼそうとする悪魔から、人々を守るため「悪魔狩り」に身をやつす主人公・小暮。彼自身も悪魔であり、狩りの際には強大な悪魔の力を用いている。そのため悪魔狩りの同志からも危険視され、時に敵対することがあるものの、あくまでも人々を守るため力だとして立ち向かってゆくのであった。
連載当初は作者の過去作の影響を受け、比較的脱臼要素の高いバトルが繰り広げられていたが、悪魔狩りの同志や悪魔自身の生い立ちに重きを置いたストーリーは評価が高い。巻を増すごとに回想部分が長くなって本編になかなか帰ってこないという指摘もあるが、その冗長ささえも重要なエッセンスとして小暮と周りの人物に深みを与えている。
また、限界に挑戦しつつあるエッチな要素はもはや欠かせないものとなっており、青少年の成長の過程に大きな影響を与えている。
2020年3月9日、少年ジャンプ+にて大石浩二によるスピンオフ作品「校門のデーモン!!」が掲載され、同時に三途川渉のインタビュー記事が掲載された。このスピンオフでは原作の硬派な雰囲気は全く感じられず、大石浩二らしいギャグセンスにあふれた4コマ漫画となっている。シリアスなシーンと乖離したギャグの展開には批判の声もありつつ、4コマ漫画の中にも原作の伏線を意識した要素が含まれているといった評価の声もみられた。
長期連載にもかかわらず、アニメ化等のメディアミックスが行われていない点(2020年3月9日時点)については、作者の意向が大きいようである。彼の漫画作品は独自的で芸術的なものであり、ただ消費されるだけのものではなく読む人の人生に影響を与えるようなものであるべき、とのことであった。前述のように、青少年がある種バイブルとして用いているところもあるため、まさしく人生に影響を与える作品だと言える。なお、そういった想いと相反するようなスピンオフの展開についても、あくまで「原作とは別物」とのスタンスが示されていた。
…などと言っていた矢先、劇場版「悪魔狩りの牙 THE MOVIE」の発表がなされた。2020年3月23日にジャンプ+にて掲載されたインタビューでは、原作の悪魔列車編をベースにしていること、人工生命体~アンドロイド~の新キャラが登場すること、などが明かされた。
登場人物
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関連項目
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