惨劇RoopeRとは、BakaFire Party作のループ系惨劇体感型推理ボードゲームである。プレイ人数は4人。1プレイにおける想定プレイ時間は180〜240分 (3〜4時間)。
概要
脚本家(1名)と主人公(3名)に分かれて勝敗を争う。脚本家がすべてのループで主人公を敗北させれば脚本家の勝利となり、主人公が各ループの終了時に一度でも敗北しなければ主人公の勝利となる。
ループ系惨劇体感型推理ボードゲーム?
ループ系の惨劇とは
(何らかの理由により)惨劇が同じように繰り返される構造を指す。作中の人物が何度も過去へと戻るストーリーや、(メタ視点で言えば)バッドエンドを回避するために何度もゲームをやり直すプレイヤーの状況を指す。
体感型とは
多くのループ系惨劇のような状況において、その主人公(何度もループを繰り返す観測者)は、どのような不幸が起こるのかを事前に知ることとなり、それを回避しようと試行錯誤を繰り返すことになる。
惨劇RoopeRの主人公プレイヤー(の3人)は、これと同じような試行錯誤を繰り返すことにより脚本家に対する勝利を目指す。
ゲームの概要
ゲームの大雑把な流れ
1. 脚本家が脚本を作成する。これによって1ループが何日間なのか、いつどのような事件が起こるのか、何回のループがあるのかが決まる。これは主人公も知ることができる。同時に、この脚本で使われるルール(ルールYとルールX1とルールX2)は何なのか、各事件の犯人が誰なのか、各キャラクターの役職は何なのかも決定されるが、これは主人公が知ることはできず、勝利のために推理していくこととなる。
2. キャラクターカードを初期位置に配置する。ループの1日目とする。
3. 脚本家が3枚の手札をキャラクターか場所に対して裏向きにセットする
4. 主人公の各プレイヤーがそれぞれ手札を1枚ずつ、キャラクターか場所に対して裏向きにセットする
5. 裏向きにセットされたカードをすべて表向きにして、その内容を反映させる
8. 事件が発生する場合、事件の内容を処理する
9. ターン(一日)が終了する。脚本家は、この時にできることがあればそれを実行することができる
10. ループ最終日でなければ翌日にして3からの手順をやり直す。
11. ループ最終日であった場合、敗北条件が満たされていなければ主人公側の勝利となる。
12. 敗北条件となっていた場合、最終ループでなければ次のループとして2からやり直す。最終ループであった場合は「最後の戦い」を行う。
また、ループ最終日まで到達しなくても、主人公が死亡した場合や、そのほかの敗北条件が満たされた場合は、その場でループ終了(手順12)の処理となる。
13.最終ループまでに主人公が勝利できなかった場合、主人公は「最後の戦い」として全キャラクターの役職を推理する。役職をすべて当てられれば主人公の勝利、間違えた場合は脚本家の勝利となる。
ゲーム中の戦略
ルールY, ルールX1, ルールX2, 各キャラクターの役職, 各事件の犯人は主人公に公開されず、主人公の敗北のほとんどはルールYおよび役職によるものである。脚本に出てくる役職はルールY, ルールX1, ルールX2によって決定されるため、これらの非公開情報を推理することにより勝利を目指すこととなる。
脚本家の手札の動きだけでこれを推理することは非常に困難であるが、事件の発生やキャラクターの死亡、主人公の敗北を経験することにより、判断材料を増やすことができる。
主人公があるループが敗北で終了したとしても、そのループの中で起こったことを手がかりに、脚本の内容を推測し、次のループでの敗北回避を狙うこととなる。
脚本家は、非公開情報の真相が知られる事のないように、少ない動きで、あるいは大量のブラフをばらまきながら、すべてのループで主人公を敗北へと誘導していく。
関連動画
関連項目
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