すばらしい! 戦争においては戦術よりも戦略のほうが重要だと僕は思う!!
読者諸君! 戦術と戦略の違いは各自辞書(ディクショナリー)を引きたまえ!!
戦略(strategy)とは、戦争と政治を繋げる橋として機能するものであり、戦略によって戦争を使用して、政治目標を達成することが追求される。
混同されやすいもの
戦術と混同されやすいが、戦略のほうが大規模・長期的である。
政策 > 戦略 > 作戦 > 戦術・戦法 > 技術 (小規模・個人→)
- 戦術:基本的な戦い方、陣形、戦車を倒す方法、建物を制圧する方法・手順 …など。
- 戦法:戦い方そのもの。同時に狙撃、煙幕で身を隠しつつ突撃するなど。
- ※現在においては戦術と同義的に、便宜的かつ曖昧に用いられる場合も多い。
- 作戦:「Eの街奪還しようぜ作戦」のようなもの。(一時的なもの)
- 戦略:まずAの岬を制圧して橋頭堡を作り、B・Cの街へ攻め込む、必要物資は50t …など。
- 一番上に政策を含めるか否かは個人差がある。政治よりも戦略・戦闘の方が好きな方など。
無能だった場合
概要
戦略とは、時代が進むに連れて、定義が発展して来た言葉である。
まず、戦略という言葉の起源は、古代ギリシャ語であり、900年頃には東ローマ帝国のレオーン6世が「ストラテギーア(strategia)」という言葉を使用している。
中世を通じて、戦略の概念は部分的に忘れ去られるが、17世紀後半から18世紀の啓蒙時代に再発見される。
ポール・ギデオン・ジョリィ・ド・マイゼロアは1777年に「シュトラテギー(Strategie)」という用語を、ジャック・アントワーヌ・ギベールは1779年に「ラ・ストラテジック(la strategique)」という用語を、それぞれ著書の中で使用している。
1837年には、アントワーヌ=アンリ・ジョミニが「戦略とは地図上において戦争を計画する技術であり、作戦地全体を包括する」と主張した。
ジョミニと同時代のカール・フォン・クラウゼヴィッツは、戦略を実践的なものではなく、概念的なものと考え「戦争とは、他の手段による政策の継続である」とし、戦略を「戦争目的のために戦闘を用いること」と定義する。
1929年、クラウゼヴィッツの定義は、バジル・ヘンリー・リデルハートにより大戦略へと拡張され「国家、もしくは国家の集団の持つあらゆる資源を、戦争の政治的な目的達成のために調整して指向すること」と定義された。
そして、1999年にコリン・グレイはクラウゼヴィッツやリデルハートなどの議論を踏まえて、戦略を「政策の目的のための軍事力の行使と、その行使の脅しに関するもの」と定義した。また、グレイは、学問としての戦略学(Strategic studies)の発展に大きな貢献を果たした。
こうした概念の発展を踏まえて、アメリカ陸軍では、戦略を「国家や同盟の軍隊を用いたアートとサイエンスであり、政策目的を武力の脅威または使用によって確保すること」としている。
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関連項目
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