戦闘メカ ザブングルとは、1982年から83年にかけて放映された名古屋テレビ・日本サンライズ(現サンライズ)製作のロボットアニメである。全50話+劇場版。監督は富野由悠季でこの作品からこの名に改めた。
概要
3日経てばあらゆる犯罪が許される『三日限りの掟』が定められた惑星ゾラが舞台。
この世界は、支配層であるイノセントと被支配層であるシビリアンから成り立っている。
主人公ジロンは、親の敵であるティンプを三日を過ぎても追い回し、ついにはザブングルを盗みだした。
搭乗するロボットはウォーカーマシンと呼ばれる作業用のマシンである。
放映開始に向けて企画が二転三転したため、主役メカであるザブングルとアイアンギアーは明確にヒーローロボ然としたデザインとなっており、完全に世界観から浮き上がっている。
この時期はガンダムから始まったリアル志向のロボットのブームが絶頂期を迎えており、タカラの販売した『太陽の牙ダグラム』のプラモデルは大ヒット商品となっていた。このことを重く見たバンダイは、本作におもちゃ会社のクローバーと共にスポンサーとして参加し、作業機械に手足の生えたようなロボット、ウォーカーマシンを作中に登場させた。
主役ロボットの交代が行われた、初のテレビアニメ作品である(同年放送の『逆転イッパツマン』でも、逆転王→三冠王の主役交代が行われた)。新主役ロボのウォーカーギャリアは完全に世界観にマッチしたデザインであったが、反面強烈に浮き上がっていたザブングルと比べ馴染みすぎて埋没してしまうきらいもあった。
なお、ザブングルは最初から二機あったため、ウォーカーギャリア登場後もそのまま登場し続けた。
誰も死なないという前提で製作されたため痛快な内容となっており、作中にメタ的発言が多く見受けられる。
この時代のサンライズ系ロボアニメの例に漏れずSF洋画が元ネタになっており、
このザブングルの場合はショーン・コネリーが主演し74年に公開された『未来惑星ザルドス』。
主な登場人物
- ジロン・アモス…声:大滝進矢。主人公。丸顔のため作中でドマンジュウやメロン・アモスなどと呼ばれる。
- エルチ・カーゴ・・・声:横尾まり。ヒロイン。運び屋のキャリング・カーゴの一人娘。
- ラグ・ウラロ・・・声:島津冴子。ヒロイン。盗賊のサンドラットのリーダー。
- ティンプ・シャローン・・・声:銀河万丈。イノセントの仕掛け人として暗躍する男。ジロンの両親の仇。
主役メカ
- ザブングル・・・変形・合体・飛行能力を持つ青色のウォーカーマシン。(ウォーカーマシン全体に言えることだが)ガソリンエンジン使用で操縦は(自動車同様の)ハンドル・クラッチという脅威のスーパーロボットである。しかも主役メカなのに二体あるという意外な設定のある存在。
- ウォーカー・ギャリア・・・中盤で登場した緑色のウォーカーマシン。(同一作品の中で)テレビアニメで初めて、主人公が乗機を乗り換えたロボットである。浮きまくったザブングルと違い、世界観にはよく馴染んだ。
主な楽曲
関連商品
関連動画
関連コミュニティ
戦闘メカ ザブングルに関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
- 4
- 0pt