概要
風を起こして涼むほか、送風による冷却や換気、空気循環、衣類乾燥の補助と用途は幅広い。
早い話、モーターにプロペラ(ファン)をつけたら扇風機となる。
風速設定、タイマー、首振り機能などが標準装備されているものが多い。
英語ではElectric fan、または単純にFanと呼ばれる。
日本で最初に発売したのは東芝。
扇風機でもエアコンの冷風に送風をぶつけて拡散させたり、方向を指向する事で相乗効果を得られる。
特に外に向けて固定されたものは換気扇と呼ばれる。(→換気扇)
扇風機を窓の外に向けて使うことで、応急的に換気扇の代用とすることも可能である。
エアコンとは異なり室温そのものを下げる機能はないが、汗の蒸発(気化熱)を伴うと効率的に体温を奪ってくれるため暑い現場でも即応性は高い。
アイデアや配置次第で多彩な用途で役立ってくれるマルチアイテムでもある。
屋外での使用
- 工事現場の休憩所など、外作業での熱中症を予防するために設置される場合もある。
- イベント会場や公共施設などで、送風に噴霧した水を乗せたミストファンが設置されている場所もある。
- 猛暑では、電池を使用した携帯式の小型扇風機を持つ人も見られる。
安全性
ただ涼しいからと、むき出しのプロペラを高速回転させるのは危険である。
- 金属のフレームや金網によって防護される。
- 製品によっては接触や衝撃等によって自動で止まるものもある。
- 長期間の使用で埃が溜まってしまうため、必要に応じてある程度容易に取り外せるものも多い。
- 外付けでさらに網目の細かいメッシュ地を被せるオプションも発売されている。
高級扇風機
クーラーが普及した現在でも広く使われている人気家電のひとつであるため、昔ながらの形状の扇風機であっても1万円を超える高級モデルが存在する。格安モデルとの違いとしては、稼働音が小さい、リモコンが付属している、風量調整できる段階が細かい、デザイン性に優れている、なめらかな風をおこせる、などがある。
サーキュレーターとの違い
似た家電としてサーキュレーター(送風機)があるが、こちらは
優れた指向性によって遠くまで送風や空気循環を効率的に届けるのが目的。
もちろんクーラーや暖房と併用すれば温風、冷風を空間内に効率的に部屋全体へ届けることが可能。
一言で「扇風機より風の指向性が高い」と表現したほうが正確な部分もある。
窓や対象物まで距離があったり、同じ風でも効率的に風を当てたい場合はこちらがおすすめ。
そのため身体に風を直接あてる目的で使用するのは、通常の扇風機以上に好ましくない。
一時的な冷却ならまだしも、過剰に冷やし過ぎてしまうため。
その他
- 送風に熱を乗せ暖房の一種とするものもある。
- 汗の蒸発させて涼しくなるものなので、汗をかかない動物にはあまり効果がない(というか、体温を下げる目的で汗をかく動物の方が少ない。ヒトやウマなどごく一部である)
- アイスや氷、雪だるまなどに扇風機の風を当てると通常より早く溶けてしまう。アイスを舐めながら扇風機に当たるときは注意だ。
- 装置内で水を蒸発させた気化熱で冷やした空気を送風するものは冷風扇とも呼ばれる。
- 天井に取り付けられ[1]はシーリングファン(天井扇)と呼ぶ。
- ちなみに扇風機の回転速度は、ヘリコプターのプロペラ(回転翼)より早い。
- 高い位置に扇風機が設置されている場合もある。
- 洗濯した衣類に直接当てることで、早期に乾燥させる事が可能である。
- 撮影用・業務用の大型扇風機は台風のような威力がある。
- 大型の扇風機を搭載した特殊消防車も存在する。(ブロアー車…普通の消防署には無い)
- 羽根のない扇風機も存在する。現在は多少普及しているので真新しさも減ってるかもしれない。
- 公園などの除草作業などでも用いられる掃除機のような小型強力な送風機はリーフブロアーとも。
- 真昼の砂漠など気温自体が非常に高温な場所では、熱風を吹き付ける扇風機は清涼どころか逆効果。
- 風は目に見えないため、家電量販店での展示においてはピロピロとした細い紙が取り付けられる。
- 環境によっては、密閉された閉所などの低酸素空間で作業をする際に必要な酸素を供給する事も可能。
関連動画
関連静画
関連項目
- 夏の風物詩 /夏
- 家電 / ファン / ダイソンのあれ
- 扇風機星人
- 換気扇
- うちわ / 扇子
- エアコン / クーラー
- キャラクター
- 野球
- せんぷう子…アニメ『Go!Go!家電男子』に登場する、扇風機をモチーフとした女の子のキャラクター。
脚注
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