技適は、日本の電波法に於ける「技術基準適合証明」および電気通信事業法に於ける「技術基準適合認定」の2つの総称。
概要
総務省令に於いて定められた制度で、簡単にいえばお国が「この無線機は電波法を遵守しているので日本国内で電波発信してもいいですよ」「この電話機・モデムは電気通信事業法を遵守しているので日本国内の通信回線に繋いでもいいですよ」というお墨付きを与えるものである。
技適をクリアしている製品には技適マークというものが与えられ、筐体にそれが刻印・ステッカー貼付される。
2010年4月からは筐体刻印ではなく液晶ディスプレイ上に表示することも認められ、Apple iPhone・Samsung Galaxy等の海外輸入機の日本向け正規品では設定画面からそれを呼び出せるようになっている。
技適マークが付いていない製品を日本国内で使用すれば勿論法律違反である。
1987年10月から技適マークが制定されたが、1995年4月から現在のデザインに変更された。
技適マークには郵便マーク 〒が入っているが、これはかつて日本の電波行政・電気通信行政は郵政省が管轄していた名残。
例外
本来であれば技適マークを取っていないと使用出来ない機器でも合法的に使用可能な場合がある。一時帰国する日本人や、訪日外国人観光客が持ち込む機器に限り、その規制が2017年5月から一部緩和された。以下の条件下に限る。
- 入国から90日間以内(一度出国し、再入国すればそのカウントはリセット)
- 携帯電話機(モバイルネットワーク対応USBモデムやWi-Fiルーター等含む)は、日本の技適に相当する電波規制基準、アメリカ連邦通信委員会(FCC)や欧州連合のCEマークの認証を受け、国際ローミングで日本国内の携帯電話事業者に接続、あるいは訪日客用SIMカードを利用する場合に限る。
- Wi-Fi機器の場合、日本の技適に相当する電波規制基準、アメリカ連邦通信委員会(FCC)や欧州連合のCEマークの認証を受け、なおかつWi-Fiアライアンスの認証も受けていること。
- Bluetooth機器の場合、Bluetooth SIG(Bluetooth Special Interest Group)の認証を受けていること。
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関連項目
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