折原臨也とは、成田良悟原作のライトノベル『デュラララ!!』に登場する情報屋の青年である。
CV:神谷浩史
概要
5月4日生まれ。身長175cm、体重58kg。新宿を拠点に活動する情報屋。表向きの肩書きはファイナンシャルプランナー。眉目秀麗を具現化したような容姿に反し、中身は外道。人間を愛していると公言し、人間を観察するためなら普通は躊躇してしまうようなラインも平気で踏み越える。
好きな食べ物は調理者の個性が見える料理全般。嫌いな食べ物はレトルト、ジャンクフード。
自称21歳だが実年齢は23歳(物語開始時)。第1シリーズ終了時点では25歳である。
年齢詐称の理由は「迂闊に自分の情報を漏らさない為」。
基本的には頭脳労働タイプだが、運動神経は優れており、武器としてナイフを扱う。また逃走に利用するためパルクールを体得している。初めの頃は黒幕として池袋を引っ掻き回していたが、物語の進行に連れ、彼自身も事態に巻き込まれる事が増えてきた。
人間関係
誰もが金や物、異性などの「何か」に執着を持つ事で人としての方向性が定まっていくが、彼の場合はそれが人類にとっては迷惑な事に「人間観察」に向いてしまった。この為、人間を分け隔てなく愛していると宣言しているが、平和島静雄は例外であり犬猿の仲にして天敵である。
岸谷新羅とは中学入学時に知り合い、彼に加えて平和島静雄、門田京平らは高校時代の同級生。
友達はないに等しく、一人鍋をする事も辞さない。刺された甲斐もあって最近鍋仲間は出来たようだ。
かろうじて唯一の友人と呼べる相手にこれまた変態の岸谷新羅がおり、彼が高校時代に臨也を評した言葉は「反吐が出る(褒め言葉)」であった。彼らは中学時代に同じ生物部に所属しており、その頃に臨也は傷害事件を起こしたとされているが…。
前述のように平和島静雄とは互いに仇敵ともなっている存在で、高校生活の労力の半分は彼を潰すのに費やしていた様子。
身内には名前のセンス以外は至って真っ当な普通の両親と、彼ですら持て余す厨二病の妹が二人おり、意外にも二人を寿司屋に連れて行ったり、車に轢かれないように注意したりと兄として面倒を見ている様子も伺える。
また、園原杏里も彼の愛の対象から外れる例外的存在の一人。彼女の持つ罪歌が「人を愛する」事でのライバルである事以上に、杏里の方が「人を全く愛せない」という異常性を持った自分との対存在のため、ありとあらゆる狂人も異常者も人の定義に含めて愛する彼にとってすら、「彼女は人ではない異形」と称している。
彼にとっては、平和島静雄は憎悪の対象、園原杏里は嫌悪の対象となっているが、それ以外の全ての人間の事を愛していると自負する。この愛は家族も他人も等しく、「友人という観察対象」と定めて注がれるものである。
(ただしその信条はあくまで本人の意識下でのみ成り立っている。詳細はネタバレ参照)
静雄と新羅によれば、高校時代はよく女の子を騙してどっかに連れて行ってたらしい。なにそれこわい。人類愛を声高に叫ぶ彼だが、作者によれば勿論性的にはノーマル。過去は恋にまつわるエピソードもあったようだが、現時点でその話題はネタバレになるらしいので、作者的にその内本編で書くつもりなのかも知れない。
彼の人生において、そのメンタリティに唯一の影響を及ぼした存在が、唯一の友人である岸谷新羅である。
中学時代、ひたすら人外への愛を説き自身を庇って重傷を負った新羅に対し、脅威を抱いたことがきっかけ。自覚すらないうちに彼を「ライバル」と感じ、それは臨也が他人より「上」の立ち位置である以上に、新羅は「次元が異なる」立ち位置という共通性から見出したものであった。そのため、唯一の人外のみを愛する新羅に対して嫉妬とライバル心を抱く。この頃から彼は「人間愛」を宣言するようになる。
セルティの首を所持しているおり、またそれを利用しようとしている以上、唯一の友人である新羅との対立が避けられないと悟った際には「何も恐れることはない、今までもずっとそうしてきた」と自問自答して高笑いした後、電柱に拳を叩きつけた(アニメではカット)。
また、妹二人の事は多少苦手意識を感じている程度だが、彼女たち自身が率直に臨也に家族の愛情を向けてくれる存在でもあるため、やはり兄として振舞う一面が見られた。
情報屋
情報屋としての頭脳面での活躍が目立つが、高校時代に平和島静雄から逃げきる為に体得しているパルクールの技術はかなり高いほか、罪歌の剣撃を数回凌げる程ナイフ捌きにも長けている。体捌きそのものは劇中に登場する優秀な武闘派勢の連撃をかわせるレベル。足が速く、臨也を走って捕まえることが出来たのは来神高校時代の先輩・獅子崎一ただ一人だったという(静雄談)。
『バッカーノ!』において彼と思われる人物の名前も登場しており、場所の提供と死体の処理などを請け負っている。これらは2002年で新宿にいた時期だったと判明しているので、『デュラララ!!』1巻より数年前の出来事である事が解る。
1巻のダラーズ決起集会以降、セルティの首を所持しており、セルティがデュラハンである事を踏まえ、「デュラハン=ヴァルキリー説」を目処にして、池袋で紛争を起こそうと画策している(戦女神がヴァルハラへと誘うという神話を仮説として、その天国を見るという目的のため)。
当初は起こした事件にセルティを巻き込もうとしていたが、彼女が事件の中心人物と関わると目論見は打開されると気付いた(元々セルティの事は高く評価していたようで、事件の佳境時には彼女に解決されると見越していた様子)事で、以降はセルティを中心において周囲で紛争の火種を巻く方針に切り替える。
時折事件の蚊帳の外に追いやられ「ぼっち」となるが、その際も蚊帳の外から羽音で煩く邪魔をする事に余念がない。
ハンドルネーム「甘楽」。ネット上では所謂ネカマである。口調は非常にウザイ。更に「クロム」というハンドルネームも同時使用しており、チャットで一人二役だって出来ちゃうぞ☆
ロシア語を話すことが出来るところはハラショーと言わせてもらおう。
上述したように現在も黒幕嗜好で動いているが、謎の情報屋"九十九屋真一"のように彼の情報力を凌駕するものがいたり、ブローカー"澱切陣内"には二度までも敗北していたりと、意外と人間っぽい詰めの甘さは見え隠れしている。
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関連項目
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