概要
政治的な体裁はさておき、択捉島は北海道の北東に浮かぶ現在ロシア領の島である。いわゆる「北方領土」のひとつであり、その中で最北端に位置し、最大の面積を持つ。日本はここを固有の領土であると主張しており、日本の最北端を択捉島であるとしている。
かつてはアイヌの居住地であったが、江戸時代に松前藩が所領として取り込んだことで日本の一部となった。実はこの頃すでにロシア帝国もここに干渉しようとしていたようで、何度かいざこざが起きている。その後1855年に日露和親条約が結ばれ、択捉島は正式に日本の領土と確定した。その後1945年の終戦間際に、帝政ロシアから条約も引き継いでいたはずのソビエト連邦がこれを破棄して侵攻、北方四島が占拠された。以降、ソ連崩壊後も現在のロシアが択捉島を占有している。
近海の水産資源に加えて、豊富な地下資源も確認されており、ロシアからすると資源としても軍事的(日本海から太平洋への出口として有用)としても手放すメリットが薄いため、今後とも日本へ返還される見通しは薄い。日本側も返還交渉に際して択捉島と国後島は諦めるような妥協策も検討するなど、その姿勢はあまり強くない。
こういったいざこざがあるせいか、日本の領土だったにも拘らず日本人が渡航しにくい地域のひとつである。他に領土問題の起きている竹島や尖閣諸島と違ってロシア人が多数入植しており、さらに現地での経済活動が活発に進められているだけに、それに乗じることができないのがなにより歯痒い所である。
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