押井守(おしいまもる)とは、日本の映画監督である。また舞台監督・小説家・ゲームシナリオ作家としても活動することがある。
概要
押井守がどんなアニメ監督か知らない人のために、有名な監督である宮崎駿と比較した言葉がある。
押井守の作る作品は、面白くない人にとっては全く面白く無い。むしろ面白く無いと感じる人のほうが圧倒的に多い。特に一般受けしないためカップルがデートで押井映画を一緒に見たり、家族全員で見に行ったりすると誰かが必ず怒り出すぐらい。
しかし、面白く感じる人にとっては・・・・・・。
本人及び作品の特徴
押井守の特徴とその作品の特徴を以下に紹介する。
- 犬が好き、というか本人が犬になろうとしている。
- 鳥が好き、ヘリも好き、戦闘機も好き。
- 銃器が好き、半端な銃器設定なんて許せない、許してたまるもんですか。
- 窓が好き、そして結構な確率で割れる、というか割る。
- 主人公が飛び降りない。飛び降りたら死ぬ。(宮崎駿の場合は飛び降りる。そして生きている。)
- 作中の登場キャラクターに観念的な長台詞(本当に長い)を喋らせる。これは押井節と呼ばれる。
- 作画監督が黄瀬和哉。(90年代の作品に限る)
- 飯を食う、という行為が好き。ほっとくと作中で執拗に飯を描写する。
- 昔は押井といえば蕎麦だったが、最近の作品の世界では蕎麦が出せんのです。
- Ω<××なんてものは最初から存在しなかったんだよ! はいはいなんだってなんだって。>ΩΩΩ
押井守の作品は、国内よりも海外で受ける傾向にある。これは本人が認めているが、一方で「不本意。納得できない」とも言っている。
蛇足
- 東京都立小山台高校,東京学芸大学卒業。高校時代より学生運動に参加。高校には出席せず、街頭でビラをまき、当時バリケード封鎖闘争を展開していた大学で過ごす。公安警察に身元を特定され、運動から脱落し、仕方なく大学に進学した。そのため、学生運動を自身の活動の原点であるとする。
- 大学で小学校と中学校の教員免許を取得し、卒業後は小学校の図工教師にでもなろうと考えていた。しかし、教員試験の願書の提出を頼んでいた友人がそれを提出し忘れて受験ができなくなる。映画関係の会社への就職活動も失敗。1977年に一度ラジオ番組制作会社に就職できたものの、あまりの給料の安さにわずか半年で退職してしまった。そんな頃に電柱に貼ってあったタツノコプロの求人広告を見て応募し採用される。当初は雑用だったが、ラジオ番組制作会社でのディレクター経験があったためにアニメ演出を手がけるようになる。
- かつてパソコン通信のユーザーであった。アスキーの運営する『アスキーネット』に書き込みをした事があるらしい。
- 生粋のミリタリーマニア。銃器への拘りは半端ではなく、『マトリックス』でサブマシンガンの銃弾が柱を壊すシーンを観て、「あんな弾じゃあんな壊れ方はしない」と映画を見る気が萎えたらしい。
(ちなみにこのシーンの元ネタは押井監督の『攻殻機動隊』の1シーンであるが、そこでは柱の材質によって壊れ方や火花の飛び散り方が違うという異常なこだわりようである) - 妻帯者であるがバツ一である。前妻との子供である押井友絵さんは現在映画関係のライターをやっているそうです。また、作家の乙一さんの奥さんでもあります。
- 宮崎駿とは下積み時代からの友人であり、あーだこーだ言いながらも仲が良い。ちなみに押井監督はスタジオぴえろ退社後、一時期宮崎監督の個人事務所「二馬力」に机を置いた事がある。更に鈴木プロデューサーとも仲がいい、というか付き合いの深さで言えばこっちがたぶん上。
- 50才を過ぎてから、今野敏氏の武術道場(メインは空手・棒など)に入門し通い始める。また、今野氏と武道系の対談集を出している。
- 近年はYouTubeをよく見ており、TV Bros.の連載
でもYouTubeネタばかりである。
関連作品(大百科に記事があるもの)
- うる星やつら / うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
- 機動警察パトレイバー / 機動警察パトレイバー2 the movie / THE NEXT GENERATION -パトレイバー-
- ケルベロス・サーガ
- GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
- 御先祖様万々歳!
- サンサーラ・ナーガ2
- スカイ・クロラ
- イノセンス
- Avalon
- ぶらどらぶ
最近の活動
- ロバート・ウッドヘッド氏×押井守氏 | 対談記事公開中 | Wizardry Variants Daphne
- 押井守の実写デビュー作『紅い眼鏡』4Kデジタルリマスター化にご支援を!
(クラウドファンディング。2024.4.30~2024.6.27)
- 日立グループ講演レポート|映画監督 押井守氏「人間に残されたフロンティアを語る:AIは「魂」を宿すのか」
2024.2.15
- 新潟国際アニメーション映画祭
(審査員)
- WOWOWオリジナルアニメ『火狩りの王』
(監督:西村純二、構成・脚本:押井守)
- 書籍「押井守のサブぃカルチャー70年」2022.5「映画の正体 続編の法則」2022.7
- 映画「血ぃともだち」
※諸事情により、劇場での上映は2022年2月に行われた一夜限りのイベント上映のみで、それ以降は配信サイトでの公開に移行している。
- ルパン三世 PART6(ゲスト脚本)
- 書籍「誰も語らなかったジブリを語ろう 増補版」2021.8
- ぶらどらぶ(原作・脚本・総監督:押井守、監督:西村純二)2021年2月より配信
- 映画「花束みたいな恋をした」2021年1月公開 ※本人役で出演[1]
- 押井守監督・森本晃司監督×KENWOODの初コラボ 短編アニメーション作品「CONNECTED...」を公開
2020.12.7
- 書籍「押井守の映画50年50本」2020.8 「押井守監督が語る映画で学ぶ現代史」2020.10「押井守のニッポン人って誰だ!?」2020.11
- 映画レーベル「シネマラボ」第1弾「ビューティフルドリーマー」
(原案:押井守、監督:本広克行、2020年11月公開)
- 押井守の「映画で学ぶ現代史」
(2019.10~)
- 夢枕獏「キマイラ」の映像化[2]※メールマガジン廃刊特別号(2018.7)にて、立ち消えになったと発言している。
- 書籍「押井守の人生のツボ」2019.8
- パネルディスカッション「異種格闘技戦 2019 技術は人類の超進化をどこへ導くのか!?」2019.7[3]
- 「押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?」(スマホアプリにて月2回連載)[4]
- 「押井守 師匠たちに教えられたこと」全10回(スマホアプリにて2018年9月掲載)[5]
- 書籍「シネマの神は細部に宿る」2018.8
- メールマガジン(2012年9月~2018年8月)[6]
- ※2017年発売の書籍「やっぱり友だちはいらない。」(TOKYO NEWS BOOKS)「世界の半分を怒らせる」(文庫化)「誰も語らなかったジブリを語ろう」(TOKYO NEWS BOOKS)「ひとまず、信じない 情報氾濫時代の生き方」(中公新書クラレ)「身体のリアル」(KADOKAWA)
- 「Sand Whale and Me : 砂クジラと私」(1話5分、全5話)
- 書籍「創造元年1968」2016年9月30日
- 映画「GARMWARS ガルム・ウォーズ」
(2016年5月20日公開)
- トークイベント「Howling in the Night 2016~押井守、戦争を語る
」(2016年4月29日)
- 書籍「押井言論2012-2015」2016年2月3日
- 映画「THE NEXT GENERATION -パトレイバー- 首都決戦 ディレクターズ・カット」2015年10月10日公開
- 書籍「ゾンビ日記2 死の舞踏
」2015年8月28日
- 映画「東京無国籍少女
」2015年7月25日公開
- 映画「THE NEXT GENERATION -パトレイバー- 首都決戦」2015年5月1日公開
- 書籍「友だちはいらない。」(TV Bros.新書)2015年4月30日
- 書籍「世界の半分を怒らせる」2015年4月22日
- 書籍「GARM WARS 白銀の審問艦」2015年4月4日
- 押井塾
(2015年4月~6月)
- トークイベント「Howling in the Night 2015~押井守、戦争を語る
」(2015年3月29日)
- 「ノンフィクションW さらば愛する日本よ~密着・押井守の世界挑戦800日~」(2015年2月28日 WOWOW)
- スマートフォン向けゲーム「ファントム オブ キル」(オープニングムービー監修)
- 映画「VHSテープを巻き戻せ!」
(出演)
- THE NEXT GENERATION -パトレイバー-(総監督)
関連動画
関連商品
関連チャンネル/コミュニティ
関連生放送
関連項目
関連リンク
- ガブリエルの憂鬱 ~押井守公式サイト~ http://www.oshiimamoru.com/
- 押井守と映像の魔術師たち(特別展示終了)
- 押井守監督が語る日本アニメーションの 「あの頃」と「これから」 | 京都精華大学
- 押井守 公式アカウント(Twitter)
脚注
- *押井守が本人役で出演!菅田将暉×有村架純主演映画、新キャスト発表
2020.10.12
- *押井守が夢枕獏の小説「キマイラ」を映像化
2018.3.23
- *機械による人類の新たな進化はどこへ向かうのか ~豪華メンバーが議論、京セラ「異種格闘技戦 2019」レポート
2019.7.29
- *『卒業』みたいな“コーチ映画”っていいよね
- *押井守 師匠たちに教えられたこと 宮崎駿【前半】
- *https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1806/29/news114.html
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