概要
捨て曲とは、主に聴く側の人間の主観的な評価による「聞く必要がないと判断した曲」である。主にシングルのカップリングやアルバムのリードトラック以外について使われ、捨て曲扱いされる理由として「インパクトがない(シングル曲や過去の曲と曲調や歌詞がほとんど同じ・地味・無個性)」「その曲だけジャンルが違い浮いている」「テーマ性が適当」「魅力的でない」などがある。
また、アーティスト側とプロデューサー側に齟齬があり、前者は芸術性を持った、新境地を開きたい曲をアピールしたいのに対し、後者は売れ筋、泣きメロといった商業的要素を重視する。それで前者を選んだ結果、消費者やファンとのミスマッチが発生した場合に捨て曲とみなされる場合が多い(Mr.Childrenの桜井和寿もこの件でずっと悩み続け、それを諷刺した曲がいくつもある。またKing Gnuの『prayer X』はPVも含めミュージシャンの苦悩と葛藤が描かれた曲となっており、ロック漫画『BECK』にも、この問題について語っているシーンが多々あったりする。)。
上記の通り、捨て曲かどうかは聴くファン、視聴者が主観的に判断するものであり、他人に公明正大に告げるものではない。少なくともアーティスト側やレコード会社側が言うことはまず間違いなく無い(「捨て曲無し!」などのポジティブな意味で使われることはままある)。
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