本頁では日本に存在する携帯電話会社(携帯キャリア)について記載する。
概要
2020年2月現在、日本の携帯電話キャリアはNTTドコモ・au(KDDI)・ソフトバンク・楽天モバイルの4社が存在する(楽天の参入以前はイーアクセスと合併前のPHSキャリアのウィルコムを入れて5社にすることもあった)。携帯電話のシェア拡大期にはNTTドコモを除く各社が合併、参入、撤退を繰り返した。
NTTドコモ
ご存じNTT(日本電信電話)の子会社。もともとはNTTの移動体通信事業部であったが、政策によりNTT本体より分離されることとなって発足した。
- 2000年、エヌ・ティ・ティ移動通信網から社名をブランド名に合わせたエヌ・ティ・ティ・ドコモに改称。
- 2008年、それまで存在していた各地域のドコモ運営会社(北海道、東北、東海、北陸、関西、中国、四国、九州)をドコモ本社が吸収合併。一社での全国カバー体制となる。この時、ブランド表記がDoCoMoからdocomoに改められた。
au
元々はトヨタ自動車と日本道路公団、東京電力、中部電力が中心となって設立された日本移動通信IDO(関東甲信・東海地区、800MHz帯)、第二電電(DDI)&京セラ系列のDDIセルラー(IDOのサービスエリア以外、800MHz帯)がルーツ。
- 2000年、auブランドに統一。さらに親会社のIDOとDDIとKDDが合併しKDDIとなった後、沖縄セルラーを除いて株式会社エーユーとなる。
- 2001年、沖縄セルラーを除き、親会社KDDIの携帯電話部門として吸収合併される。
ソフトバンク
元々は日本テレコム(JRグループ)系列のデジタルホン(関東甲信・東海・関西地区、1.5GHz帯)と、日本テレコム・日産自動車合弁のデジタルツーカー(デジタルホンのサービスエリア以外、1.5GHz帯)がルーツ。
- 1997年、デジタルホンのブランド名として「J-PHONE」が登場(当初は関東地区のみ)。
- 1999年、日産が携帯電話事業から撤退したのに伴い、ブランド名をJ-PHONEに統一。
- 2001年、日本テレコムがイギリス・Vodafone社の傘下になる。
- 2003年に、ブランド名をVodafoneに変更。
- 2006年、ソフトバンクに経営権が移り、ブランド名がSoftBankに変更される(社名は当初はソフトバンクモバイルで、2015年にソフトバンクに変更)。
ワイモバイル(法人格は消滅、ブランド名のみ継続)
イーアクセスがウィルコムを吸収合併して誕生。
ウィルコムはかつてはKDDIグループの「DDIポケット」であったが、2004年にアメリカの投資ファンド「カーライルグループ」に買収された。
- 2005年、イー・アクセスの子会社としてイーモバイルが設立され新規参入した。
- 2011年、イーアクセスに吸収合併、イーモバイルはブランド名になる。
- 2012年、ソフトバンクの完全子会社化。
- 2014年、ウィルコムを吸収合併してワイモバイルとなる。ブランド名はY!mobileとなる。
- 2015年、ソフトバンクモバイルに吸収合併し法人格は消滅するが、ワイモバイルはソフトバンクの格安ブランド名としてそのまま継続。
楽天モバイル
MVNO としては2014年から事業を開始していたが、2018年に1.7Ghz帯の免許が付与され、新規参入を果たした。
MNO としては2019年10月からサービスを開始したものの、募集から選ばれた「無料サポータープログラム」のみのサービスとなり、本格的にサービスを開始するのは2020年4月から。
詳細は当該記事を参照すること。
かつて存在したキャリア
ツーカー
日産自動車とDDIの合弁で設立されたツーカーセルラー(関東甲信・東海地区、1.5GHz帯)と、日産自動車を中心に設立されたツーカーホン(関西地区、1.5GHz帯)が提供していた携帯キャリア。日産の撤退に伴いDDIに引き取られるが、これ以外のエリアでは旧デジタルツーカー(→J-PHONE→SoftBank Mobile)のサービスエリアとローミングしていた。
アステル
全国の電力会社の子会社が行う通信グループの手で運営されていた。
2006年事業撤退。
詳細は当該記事を参照すること。
地域別の変遷
関連項目
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