この記事は『とある科学の超電磁砲』のネタバレを含んでいます。 |
操歯涼子とは、とある科学の超電磁砲の登場キャラクターである。
概要
原作では第12巻の第85話より初登場。インディアンポーカーの作成者で、新色見中学に在籍の14歳。容姿は変色した右半分の顔に、髪は黒色と白色が入り乱れているのが特徴的である。彼女は一研究者として才人工房(クローンドリー)に出入りし、サイボーグに関する技術を学ぶ。
自ら被験者へ
幼い頃に巻き込まれた崩落事故で瀕死の状態となるが、母親から肺を提供されて移植手術を受けたことで一命を取り留める。しかし、母親は身体が元々弱く不健康な状態が続いた。
彼女は母親が恢復するよう、才人工房でサイボーグ技術を学んでいく。成果が出てきた頃、母親は肺水腫とその併発症を患う。彼女は医師から母親が薬剤で病気の進行を抑えられるのは1~2年が限界であると宣告された。母親を救うためには病気で冒されている部位の全てをサイボーグにしなければならないが、サイボーグ治療の絶対数が少なく、開発するデータが極度に不足していることを彼女は熟知している。
所長は前代未聞の実験だから志願者がいないと悩んでいた。そこに、母親を救うのに間に合わないと判断した彼女は、所長に自ら被験者になることを告げる。データの収集という、ある意味理想的な環境を求めて…。
実験内容
その実験の内容は一般的な倫理観を大きく逸脱するものだった。それは、被験者である彼女の身体を分裂させ、失われている部分をサイボーグで補い、2人のサイボーグを作り出すというものである。
2人になった彼女は、それぞれ別の生活をすることになる。1年後、分裂された身体は元の状態に統合された。拒絶反応はなく、記憶は2人に分かれていた時の分も保持していた。
問題と研究
実験成功の一方で問題も起こっていた。2人を補っていたサイボーグを組み合わせて作成した完全機械化された涼子が、自らの意思(?)で動き出した。
彼女自身は純粋にサイボーグ技術と人体への適応が研究の目的だったが、研究機関としては、それ以外の副目的として『魂の生成』も研究していた。そこで研究チームは、完全機械化されたもう一人の涼子、『ドッペルゲンガー』の研究を開始する。しかし生身の涼子はこの研究を危惧し、研究チームに注意を呼び掛けたが、成果を求めるのか、研究チーム内では誰も聞く耳を持たなかった。
彼女曰く、肉体が機能しなくなれば魂は消滅する。しかし、ドッペルゲンガーに魂が宿っているとすると、それは『器』に収まっているだけとなる。『器』が破壊されることで、枷が外れ、『自由な魂』が拡散される。これは学園都市そのものを呑み込む恐れがあるという。
彼女自身ではこの問題を解決できないので、『インディアンポーカー』を開発し、誰かがこの問題を解決してくれることを望んだ。『インディアンポーカー』とは、夢を見ることで、他人の経験・技術を習得できるカード。彼女曰く、現実社会における稀な見識と技術が夢で交差することで知能の突然変異が期待できるとのこと。流行化させることで、解決される可能性をできるだけ高くすることが彼女なりの方法だった…。
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