操虫棍単語

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操虫棍とは、ゲーム「モンスターハンター」シリーズに登場する架空の武器である。初出はMH4。

MH4での初登場武器はこの操虫棍とチャージアックスの２種類である。

概要

往古よりの秘伝とされる虫を操る術を取り入れた狩猟用の武器。
棍と猟虫でワンセットとなる、遠近両用の異色の武器。

機動力が高く、なぎ払いや斬り上げといったリーチが長い攻撃が得意な他、後述の猟虫による遠距離攻撃とエキス採取によって自身を強化する事で強力な連続攻撃も可能。さらに全武器中唯一のジャンプによる立体的な機動が可能。

棍という名前ではあるが、攻撃は斬撃。武器の形状や攻撃動作は薙刀や矛に近い。
刃の反対側には猟虫を操るための特殊な機構が内蔵されている。さらに伸縮機構を利用してその場でジャンプをする事ができ、ジャンプ攻撃による「乗り」に繋げやすい。

ハンターの右腕にしがみついている大きな虫を猟虫といい、飛翔能力と強靭な甲殻を持ち、操虫棍の操虫機構によって操る事が出来る。モンスターに体当たりする事でモンスターからエキス（体液）を採取し、それをハンターに持ち帰って注入する事でハンターを強化するという一風変わった便利な能力を持つ。
古来より秘伝の操虫術とともに飼育、品種改良されてきたらしいが、操虫棍として狩猟に用いられるようになったのは比較的最近のよう。
強靭な甲殻を打撃に用いるものと、鋭い衝角を斬撃に用いる2種類が確認されており、それぞれ与える虫餌によって能力が成長、変化し、強化によって様々な形状に変態する。
またどうやら猟虫は一本の棍で一個体しか操る事ができないようで、能力の異なる猟虫が欲しい場合は棍ごと一から成長させてやる必要がある。逆に他のハンターの棍で操られてしまう事やモンスターの放つフェロモンに惑わされる事はないので安心出来る面もある。 

狩猟笛とは自身の強化など共通点があるが、攻撃属性が打撃と斬撃という違いや、狩猟笛の演奏に関しては自身だけでなく仲間の強化に重きが置かれているため運用コンセプトが全く異なる。

なお虫を操るというイメージで多数の虫を従えると思いがちだが、この猟虫は一匹だけである。でも、ハンターの周りにわらわらとたくさんの虫が集まってくるのを想像すると・・・うん、これでよかったのかもしれない。  
というか虫を使う辺り、ジンオウガっぽい。 また、蟲・エキスなどのせいで、薄い本のネタがまたひとつ増えたのは言うまでもない。

操虫

操虫棍で猟虫を意のままに操る技を「操虫」という。操虫棍を象徴する要となる攻撃方法。
棍に内蔵された機構により、猟虫を放ち操る事でモンスターに攻撃。さらにエキスを採取させる事によって自身を強化する事ができる。

棍は印弾（しるしだま）と呼ばれる猟虫の目印になる弾を放つ事ができ、これをモンスターに当てる事で猟虫をモンスターに誘導する事が可能となる。また、棍を振り回す事で再攻撃や帰還を命令する事も出来る。
操虫の方法としては猟虫の好むフェロモンや、光、音（虫笛）などを複合して操っている様子が見受けられる。なお、操虫棍で自身の猟虫以外の虫（他のハンターの猟虫や野生の甲虫種など）を操る事はできない。

エキス採取の流れは、「モンスターに印弾を当てる」→「猟虫を放つ」→「猟虫がモンスターに命中（エキス採取）」→「猟虫を呼び戻す」→「猟虫がハンターの腕に戻る（身体強化）」であるが、印弾を当てずに直接猟虫をモンスターに放つ事でもエキス採取が可能である。

大型モンスターは部位により採取出来るエキスが異なるが、基本的には「攻撃に使用する部位（頭など）が赤」「移動に使用する部位（脚や翼など）が白」「胴体がオレンジ」「尻尾が緑」と分けられている。
小型モンスターの場合は性格や行動パターンにより採取出来るものが違う。

また、エキスによる身体強化は同時に発動させる事も可能であり、2種類のエキスを組み合わせるのをダブルアップ、3種類をトリプルアップという。効果などは下図参照。
エキスの効果にはそれぞれ持続時間があり、ダブルアップまでは再度エキスを採取する事で持続時間の延長（リセット）が行える。しかし、トリプルアップの場合は発動した時点で効果が切れるまで待つしかない。

強化（育成）

操虫棍の強化は他の武器とは少し異なり、まずは猟虫に虫餌を与えて育成し、その成長度が一定に達した時に素材を使い猟虫を強化する。猟虫が一定のレベルになると猟虫と同時に武器の強化が出来る。

猟虫は与える虫餌の種類により、「攻撃」「スピード」「スタミナ」「バランス」の4タイプに分類され、与えた虫餌による成長が要求ステータスを満たす事で強化の際に能力や姿形までも変化させる。ただし一度成長させた猟虫のステータスをリセットする事は出来ないので注意が必要。責任を持って最後まで育ててあげよう。

さらに採取攻撃時に効果のある属性も変化・強化させる事が出来、「武器の属性は毒」であるが、「猟虫のタイプはスピード、属性は炎」というように自分好みに育て上げる事ができる。

虫餌はクエストクリア時の報酬、フィールドでの採取、竜人商人の交換などで入手する事が可能。虫餌に多くの種類があればそれだけ狙い通りの育成が出来るので、積極的に集めておくとよい。数も必要になる。

なお、猟虫は生物であるはずだが、餌やエキスを長期間接種せず道具箱にしまいっぱなしでも弱ったり死ぬ事はない。道具箱の中、あるいは別の場所に何らかの飼育設備があるのだろうか？

特徴・立ち回り

「MH4」ではこれまでのモンスターハンターシリーズにはなかった“段差を使ったジャンプ攻撃”という要素が加わっているが、この操虫棍は段差を利用しなくても自力でジャンプ攻撃が可能である。
これにより、今まで攻撃が届きにくかった高所の部位や、空中をホバリング中のモンスターを狙う事も比較的容易になった。
また”ジャンプ攻撃は肉質の硬い部位にも弾かれない”という特徴があるため、跳躍軌道を計算しあえて低い部位にジャンプ攻撃を当てるといった戦法もある。
さらにジャンプはモンスターの攻撃を回避するのにも使え、ガララアジャラの巻き付き等は「ぜひこのアクションで回避してください」とでも言わんばかりの攻撃である。ただし、ジャンプ中でもモンスターの攻撃はしっかりと当たり、咆吼に至ってはダメージこそ無いものの吹っ飛ばされて大きな隙を作ってしまうため、乱用は禁物である。
またいつでも乗り状態を狙える利点から味方がピンチになった時にすかさず乗りでフォローするといった役目も担える。

エキスによる強化を行わない場合、モーションや攻撃力、移動速度等武器自体の性能はお世辞にも高いとは言えないため（具体的に言うとエキス強化無しのDPSが片手剣以下で、錬気ゲージ0の太刀と同レベル）、基本的には「白」「赤」のエキスを定期的に採取し続け効果の持続を図らなければならないが、「赤」エキスの採取部位は頭部など少し高い位置にあり、動きも攻撃も激しいためそれなりの練習が必要。

反面 エキス強化を重ねる事でコンボ数や攻撃力を大きく上げる事が出来るため（トリプルアップ状態でのDPSは何とランスの会心突進を上回る）、上手く立ち回れば非常に高い火力を発揮する。
さらに猟虫の採取攻撃もそれなりに威力があり、肉質の無視や部位破壊も可能であるため、充分な火力になる。特に攻撃特化の虫を作るとモンスターの弱点部位に虫をぶつけるだけで高確率で怯みを狙えるとんでもない威力となる。
なおオンラインではジャンプ攻撃一辺倒の操虫棍ハンターをバッタと呼ぶ事がある（操虫棍だけに）。

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関連項目

• モンスターハンター4
• チャージアックス
• 蟲使い
• 蟲笛

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