攻撃衛星(Attack satellite)とは、軌道上から何らかの物理的手段で空中または地上に対して攻撃を行う為の兵器である。
概要
衛星兵器の一種で、衛星攻撃兵器(Anti-satellite weapon; 対衛星兵器または衛星攻撃衛星killer satellite)とは異なるが攻撃衛星が他の衛星に対して攻撃能力を有している場合はこれに含まれる。
軌道上からの対地攻撃手段を提供する兵器であることを強調する場合は軌道兵器[類](Orbital weapon[ry])という呼び名がある。
過去に開発の試みはあるものの現時点でそのような兵器は実在していないが、SF作品などで度々登場している。
攻撃衛星が登場する作品
主に地表に対して攻撃を加える目的で開発されたものが多くを占めている。
- AKIRA
- アーマード・コアシリーズ
- アーマード・コア
- アーマード・コア3 サイレントライン … 「衛星砲」という名称がついている
- 機動戦士ガンダムシリーズ
- 鉄のラインバレル
- 攻撃衛星エル・ファラド
- ザ・サード … 「ワームホール・ドライヴァ」を搭載した攻撃衛星が登場
- 地球防衛軍シリーズ
キネティック・ボンバードメント
攻撃衛星の実現手段として構想或いは開発段階にあるのがキネティック・ボンバードメント(kinetic bombardment; 運動エネルギー爆撃[1])である。これは衛星軌道上に重金属製弾頭を搭載した軍事衛星を配備し、目標に向けて投下するというものである。地表に達した時の速度はマッハ9以上に達するとされる。
なお、こうした兵器の運用は宇宙条約第4条で規定されている平和利用の原則[2]に反する恐れがある為、技術的に実現できたとしても同条約批准国はそれらを配備出来ない公算が高い。
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関連項目
脚注
- *運動エネルギー兵器kinetic energy weapon(KEW)という呼称もある。
- *「月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約」より 第4条 条約の当事国は、核兵器及び他の種類の大量破壊兵器を運ぶ物体を地球を回る軌道に乗せないこと、これらの兵器を天体に設置しないこと並びに他のいかなる方法によってもこれらの兵器を宇宙空間に配置しないことを約束する。月その他の天体は、もっぱら平和目的のために、条約のすべての当事国によって利用されるものとする。天体上においては、軍事基地、軍事施設及び防備施設の設置、あらゆる型の兵器の実験並びに軍事演習の実施は、禁止する。科学的研究その他の平和的目的のために軍の要員を使用することは、禁止しない。月その他の天体の平和的探査のために必要なすべての装備又は施設を使用することも、また、禁止しない。
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