救急戦隊ゴーゴーファイブとは、1999年から2000年にかけてテレビ朝日系列で放映された燃えるスーパー戦隊シリーズ第23作目である。(全50話)
ニコニコでは、2018年11月30日より東映特撮ニコニコおふぃしゃるにおいて公式配信を開始。
毎週金曜午後5時30分に最新話を配信、無料視聴期間は72時間(月曜午後5時30分まで)となる。
概要
「地球戦隊ファイブマン」に続く兄弟戦隊。当作品は戦隊のみならず敵側組織も兄弟であり、双方の兄弟に纏わるエピソードが描かれる。
また、テーマが消防、災害救助である為に様々な専門用語が飛び出して来たり、(例:着装、現場→”げんじょう” 出場→”しゅつじょう”等。)巨大ロボ等のメカニックにおいても消防車や救急車等がモチーフとなっているのが特徴。演出においてもマスクのゴーグル部分が透けて素顔が見えるといった描写がなされ、演者からは「これはドラマではなく、ドキュメントである」と言わしめた。
昨年度の「テツワン探偵ロボタック」をもってメタルヒーローシリーズが終了したことに伴い、製作スタッフも本年度から様変わりしている。プロデューサーには同シリーズや東映不思議コメディーシリーズを手掛けた日笠淳が今作から戦隊シリーズに参加。脚本にはメインライターの武上純希や小林靖子に加え、同じくメタルヒーロー出身の宮下隼一や「美少女戦士セーラームーン セーラースターズ」などアニメ作品を中心に執筆していた山口亮太がが新たに加わった。監督にはメインの小中肇に加え、渡辺勝久や諸田敏といった現在のスーパーヒーロータイムを支える面々が揃い、音楽は渡辺宙明の息子である渡辺俊幸が手掛ける。
余談であるが、「ゴーゴーファイブ」という名称は元々は「大戦隊ゴーグルファイブ」の企画段階での没ネーミングであり、本作ではこれを流用した形となっている。
※その他諸々に関してはwikipedia等のサイトや関連書籍等を参照されたし。
登場人物
救急戦隊ゴーゴーファイブ/巽兄弟
巽=タツミと読む。江戸時代からの火消しの家系の一家である。
5兄弟は全員が消防士、警察、救急救命士など、人命救助に携わる職に就いていた。
父親である巽モンド博士によって「救急戦隊ゴーゴーファイブ」に任命される。
災魔一族が引き起こす大災害に対して「アンチハザードスーツ」を”着装”して立ち向かう!
ゴーレッド |
巽 纏(マトイ) 演:西岡竜一朗 |
巽家長男にしてゴーゴーファイブのリーダー。元首都消防局レスキュー隊員。 |
ゴーブルー |
巽 流水(ナガレ) 演:谷口賢志 |
巽家次男にしてサブリーダー格。元・首都消防局化学消防班員(研究スタッフ)であった。 ナガレを演じた谷口賢志は後に「仮面ライダーアマゾンズ」にて伝説のヒモ、鷹山仁を演じている。 |
ゴーグリーン |
巽 鐘(ショウ) 演:原田篤 |
巽家三男。首都消防局航空隊でヘリコプターの操縦を担当していた。 |
ゴーイエロー |
巽 大門(ダイモン) 演:柴田賢志 |
巽家四男。元・首都警察の警察官であり、階級は巡査。 |
ゴーピンク |
巽 祭(マツリ) 演:坂口望二香[現:柴田かよこ] |
巽家長女にして末っ子。元・国立臨海病院の救急救命士。 海賊戦隊ゴーカイジャー第23話にもゲスト出演している。「大いなる力」をゴーカイジャーに託した。 |
協力者
- 巽 世界(モンド)博士(演:マイク眞木)
- 巽兄弟の父親。 災魔一族による大災害を察知し、長期間の月日をかけてアンチハザードスーツ、99マシン等の装備の開発を進め、大災害に備えて来た。息子らの職場へ”勝手に”退職届を出し、ゴーゴーファイブに任命するという強引な手を使った。暢気な性格であるが、単身、敵に立ち向かうという熱血ぶりを見せる事がある。この親にしてこの子あり・・・という事だろうか。
- アナライズロボ・ミント(声:相田さやか)
- モンド博士のサポート役であるロボット。普段はベイエリア55に居るが、緊急時にゴーライナーを操縦した事があった。
- 速瀬京子/ジークジェンヌ(演:宮村優子)
- ショウの先輩である宇宙飛行士。ゴーゴーファイブに助けられて以来、彼らに憧れている。エンジニアとしての一面もあり、モンド博士のサポートを務める事も多い。6人目の戦士が出てこない本作であるが、1度のみOV「激突!新たな超戦士」にて死亡した「装甲ジーク」の後を受け継ぎ「ジークジェンヌ」に着装している。
そのため彼女の目の下のクマを気にしてはいけない。
ちなみに同作品にてショウに「もー!アンタ馬鹿ぁ~!?」と声優ネタを言っていた。 - 乾 謙二(演:岩尾拓志)
- 首都消防局総監。そのため、巽兄弟の5人共、頭が上がらない。
実は火消し一家である乾家の末裔で、同家は巽家とは300年来のライバル関係にある。彼はこの関係を誰よりも重んじてきた影響で、「神童」と呼ばれたモンドを長年ライバル視している。頭の固い性格ながら努力の人である一方で、行方不明だったモンドの安否を心配していたなど良き友人でもある。娘をライバルの長男と見合いさせるぐらいだし。
立場上、民間組織であるゴーゴーファイブを批判していたが、後に和解。以降、ゴーゴーファイブの良き理解者の一人となり、且つ最大の協力者となる。オルフェノクだったりはしない。
災魔一族
本作品の敵組織。地球に大いなる災いを引き起こし、破壊しようと企む悪魔の一族。
惑星配列(グランドクロス)で大魔女グランディーヌを降臨させる事が狙い。
居城は北極にある魔宮サイマパラディコ。
- 冥王ジルフィーザ(声:中村大樹)
- 災魔4(5)兄弟の長男(実際には二男)。率いるサイマ獣は天属性を持つ。
「冥王」の名は八卦衆の・・・では無く災魔一族においては最高司令官としての肩書きである。人間に対しては冷酷であるが、兄弟や母のグランディーヌに対しては深い愛情を見せる。マトイの生命エネルギーによって復活したがマトイの兄弟愛が共感したのか後半から非情に強い兄弟愛を見せるようになる。 - 獣男爵コボルダ(声:乃村健次)
- 災魔4(5)兄弟の次男(実際には三男)。力押しの作戦を好む所謂「脳筋」タイプ。地の属性のサイマ獣を操る。頭脳派であるジルフィーザやディーナスに対しコンプレックスを抱いている節が見受けられる。
- 邪霊姫ディーナス(演:平沢草)
- 災魔4(5)兄弟の長女。配下のサイマ獣は水の属性を持つ。
よく人間態に変身し、人間界で諜報活動を行う。 - 童鬼ドロップ(声:闇村悠ノ介)/龍皇子サラマンデス(声:緑川光)
- 災魔4(5)兄弟の末っ子。まだ赤ん坊であるが、火の属性のサイマ獣を操る。
後に急成長を遂げ、サラマンデスとなり、ゴーゴーファイブを苦戦させた。 - なお声を当てている闇村悠ノ介とは宮村優子の別名義である。
- 呪士ピエール(声:松野太紀)
- 災魔一族に仕えている執事。カードを使って倒されたサイマ獣を死霊化し、巨大化させる役回り。
- 大魔女グランディーヌ(声:山田美穂)
- 災魔四兄弟の母にして一族の女王。自分の子供を手駒として、使い捨てにする等冷酷な性格。一度降臨に成功したが、ゴーゴーファイブに邪魔されて不完全な姿となってしまった。
- 闇王ギル(声:大友龍三郎)
- 災魔兄弟の真の長男。生まれた直後母に反逆した為ピエールによって粛清されるが後に復活。
- 「救急戦隊ゴーゴーファイブvs星獣戦隊ギンガマン」にのみ登場。
装備・メカニック
巽兄弟は「ゴーゴーブレス」で「着装!」のかけ声でアンチハザードスーツを着装し、ゴーゴーファイブへと変身する。
ロープ |
5人全員が持っているロープ。レスキュー用の他にも戦闘に使われ、実際のレスキュー隊のロープさばきを採り入れた様な攻撃方法を取る。 |
ファイブレイザー/ レイザーグリップ |
5人の共通装備である光線銃。 |
コマンドアタッカー | |
ライフバード |
ベイエリア55からゴーゴーファイブの呼びかけに応じて飛来してくる鳥型メカ。5つのレスキューツールに分離出来、人命救助に利用される他、5つのパーツを組み替える事で必殺武器を放つ「ブレイカーモード」に変形出来る。 |
ブイランサー |
モンド博士によって新しく開発された薙刀状の新兵器。 |
Vモードブレス | |
ゴーブラスター |
ナガレによって開発された新装備。 |
※他にもナガレによって様々な装備が開発されて災魔一族に対して威力を発揮している。
必殺技
カラミティブレイカー | ライフバード・ブレイカーモードを5人で構え、必殺光線を放ちサイマ獣に止めを刺す、初期の必殺技。 |
ビックブイバスター | 後期から登場した必殺技。ブイマシンガンを空に向けて一点集中射撃を行い、生成した光弾をサイマ獣に命中させ、粉砕する。 |
ハイパーファイブ | ゴーブラスターハイパーモードを5人一斉に放つ技。 状況に応じて「ビックブイバスター」と使い分けられた。 |
巨大戦力
各種巨大メカは、東京湾にある「ベイエリア55」より列車型マシンである「ゴーライナー」 に搭載され出撃する。ゴーライナーは後にマックスシャトルと合体する事で飛行可能となった。
99マシン |
|
ビクトリーロボ |
5機の99マシンが「緊急合体」する事で完成するロボ。 |
ビクトリーウォーカー |
5機中3機の99マシンが合体して完成する二足歩行メカ。 |
グランドライナー |
ゴーライナーが「連結合体」する事により完成する超巨大ロボ。 必殺技は「怒りの拳よ、灼熱の嵐を呼べ!」の掛け声と共にライナーガトリングとライナーホーミングを両拳に装着しパンチを浴びせる「グランドストーム」、ライナーガトリングとライナーホーミングを一斉射撃する「グランドファイヤー」、胸部から放つ必殺光線「ライナープラズマビーム」・・・・の三種類ある。 |
マックスシステム/ ライナーボーイ |
中盤から登場したゴーゴーファイブの支援システム。(声:山岸功) |
マックスビクトリーロボ |
マックスシャトルがビクトリーロボと「マックスフォーメーション」により合体した形態。 |
マーズマシン | |
ビクトリーマーズ |
5機のマーズマシンが流星合体する事により、「ビートルマーズ」となり、「ビートルマーズ」がライジングフォーメーションで変形し、完成するロボ。 |
マックスビクトリーロボブラックバージョン | モンド博士が極秘に用意していた最後の切り札。最終決戦において最初からロボ形態で登場したため合体機構があるのかどうかも不明。搭乗者の精神力をエネルギーにするためあきらめない限りエネルギーが尽きることが無い。武装はブレイバーソード。 必殺技はビクトリーロボ同様に「ビクトリープロミネンス」。無論威力はこちらのほうが上。 裏設定として超装光ビクトリーマーズを参考に開発されている。 |
超装光ビクトリーマーズ | OV『救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン』限定で登場したロボ。 ビクトリーマーズにギンガマンの5人も乗り込んだ事で「ギンガの光」の力で超装光した奇跡の形態。出力は以前の五倍とあらゆる面で強化されている。 武器はジェットランスに加え超装光ギンガイオーの超装光銀鎧剣にゴーゴーファイブのエンブレムが入った「超救急銀鎧剣」。 必殺技は二つの武器から炎を出しつつ相手に近づいてX字に切り裂く「銀河ダブルフレア」。 |
主な楽曲
- OP曲『救急戦隊ゴーゴーファイブ』:作詞:桑原永江 作曲・編曲:渡辺俊幸 歌:石原慎一 コーラス:EVE
- ED曲『この星をこの街を』:作詞:藤林聖子 作曲:風戸慎介 編曲:佐橋俊彦 歌:高山成孝
ちなみにED曲は熱ケツ!プロ野球速報の前奏に使用されている。
公式配信
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
巽家出演者 |
災魔一族ナレーション |
スーパー戦隊シリーズ | ||
前作 | 今作 | 次作 |
星獣戦隊ギンガマン | 救急戦隊ゴーゴーファイブ | 未来戦隊タイムレンジャー |
外部リンク
- 15
- 0pt