数字とは、以下のことを表す。
数値・値と呼ばれることもある。
概要
数を表現したり、何かに記す・利用するときに使用するもの。
現在最も世界の様々な場所・学問で使える数字はアラビア数字であり、算用数字とも言われている。
現在一般的には十進法を用いているが、プログラミング等のデジタル分野では二進法や十六進法も用いられることがあり、時間は分と秒が六十進法で時が二十四進法だったりと数字の数え方は場所や用途により変わるので注意が必要である。
算数・数学などではおなじみであるが、多くは計算が必要で暗記が通じない場合も多く悩みの種。
利用
数量・順番・評価・順位・性能・寸法・状態・識別・許容量・暗号など非常に様々な用途がある。
数値化することで認識や比較・評価を容易とするものが多い。
もし数字がなかった場合は有無か多少くらいしか分からず誤差を伝えるのも困難である。
小数点や単位を添えて詳細化・短縮することも可能だし、「約100km」「100km弱」といった大まかな表現をする場合もある。基準値の説明が面倒でもランキングなど「日本で三番目に大きい××」というような表現だと分かりやすい。
時間による数値の変化などをグラフや図に変換して比較する場合もある。
物の価値としての数字=値段・金額など、対象によって呼び名が変わる場合も多い。
半角数字は全角文字ほどデータ量を取らないといったメリットもあるため、莫大な量の情報を管理しなくてはならないデータベース等の管理では重宝する。(都道府県コードなら半角2桁で済むなど)
作品名のナンバリングなど、2作目以降のタイトルに番号が付与される場合も多い。(1作目は無印とも)
資産(お金)や時給・幸福度のように数字が多ければ嬉しいもの、借金や傷病などゼロが好ましいもの、速度や座標など容易に変わってしまうものなど数字は同じでも評価は様々。
値段などは数値が少ない(安価)なほうが望ましいが、安価で釣り上げて…といった手口もある。(後述)
セキュリティ
パスワード(暗証番号)などにも用いられる。痕跡で見抜かれないようボタン位置が変わるものもある。
ランダムに生成された乱数や、それを乱数表としてそれぞれの数値に意味を付与し暗号として用いられる場合もあり、スパイ活動や映画などではおなじみ。容易に解読されないよう日付や時間帯で乱数表を切り替えるものや一文字おきに規則性が変わる暗号機もある。
数字と似たもの
漢字で表現する漢数字のような例もある。(一・二・三・四・五…など)
「記号でもありならモノを数えるときとかに使う"正"も数字になるのでは?」と思う人もいるかもしれない。筆者はそう思った。しかし、これは画線法という方法の一つで数字とは言わないそうだ。
リスクなど
目視算定や測量機器・センサーによって数値を算出する場合もあるが、誤認や故障・経年劣化によって誤った数値を認識したり油断・慢心することで大惨事になる場合もある。精密機器などは誤差が出ないような取り扱いやメンテナンス、定期的な校正も必要となる。
「あと40%しかない」→「まだ40%もある」、「60%の人が反対している」→「40%の人が支持している」など、表現方法によっても印象が大きく変わってしまうことから悪い意味では情報操作にも用いられる。
計算は間違っていなかったが単位自体を間違えており、飛行機の燃料が全く足りずあやうく墜落しかけた事例もある。もう助からないぞ♡(→ヤードポンド法)
銀行などは不正防止のため数字が合わないと帰れない。対義的にはどんぶり勘定のような例もある。
餌としての利用
値段など、値段の低さ(安価)だけに釣られて酷い目に合う消費者トラブルも多いため、「何かよく分からないけどこれでいいや」と何も調べず鵜呑みにするのは危険である。修理業者・リフォーム業者・各種契約や詐欺(悪徳商法)など。うまい話はないものである。
近年はネットでレビュー等を見ることもできる。0円(無料)だと思ったら月々の支払いに組み込まれていることも。知らない分野だから、面倒だからと何も調べず黙って従うのはただのカモでしかない。
種類
いくつか紹介する。
アラビア数字
算用数字とも呼ばれる。以下の10個の数字により数を表す。表せる数字の上限は無い。十進法であるが、他の進数として使用されることも多い。
0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9
インドで考案されたものがアラビア(中東)経由でヨーロッパに伝わった。ヨーロッパとしてはアラビアから伝わったのでアラビア数字と呼称し、現在に至る。
ローマ数字
一般的には1~3999までを表すことができる数字。十進法であるが、小数はなぜか十二進法である。0の概念は無い。
アラビア数字 | 1 | 5 | 10 | 50 | 100 | 500 | 1000 |
ローマ数字 | I | V | X | L | C | D | M |
同じ記号は3つまでしか使わないようにしている。例えば3までは「I」を並べるが、4は5-1として「IV」と表記する。6からは「VI」として表記する。
例えば2525をローマ数字にすると「MMDXXV」となる。(暗号に見えてきそう)
ギリシア数字
アッティカ式とイオニア式と呼ばれる2つの記数法を持つ数字。十進法である。通常はイオニア式がギリシア数字と呼ばれる。ローマ数字と間違える人がいるが、異なる文字である。
アッティカ式はローマ数字と同じように桁毎に2つの数字を宛がってその組み合わせで表す。
イオニア式は各桁の1~9に異なる文字を当てはめる。つまり、1と10と100は全て異なる文字となる。それらの文字の組み合わせで数を表す。文字については面倒だったので省略する。(どうしても見たい人はここ参照。)現在のギリシアでも使われている数字である。
漢数字
漢字を使った数字。十進法である。どの字を使用するかが国によって多少異なる。命数法と位取り記数法の二種類の書き方がある。
例えば2525の場合、命数法では「二千五百二十五」となり、位取り記数法では「二五二五」となる。(はがきなどで2桁以上の漢数字を書くときに迷うやつ)
位取り記数法では0の桁を表すときに〇を使う。これは「□」がなまったものらしいが、インドから0が来た影響を受けていないとは考えにくい。
漢数字には大字というものがあり、大事なものの数字(契約時の金額など)の場合にわざと複雑な文字を使う。通常の漢数字を小字という。対比を以下に示す。(大字は複数ある場合もあるが一つのみ載せる)
アラビア数字 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 100 | 1000 | 10000 |
漢数字(小字) | 一 | 二 | 三 | 四 | 五 | 六 | 七 | 八 | 九 | 十 | 百 | 千 | 万 |
漢数字(大字) | 壱 | 弐 | 参 | 肆 | 伍 | 陸 | 漆 | 捌 | 玖 | 拾 | 陌 | 阡 | 萬 |
漢字発祥の地である中国で生まれた。現在もアジア圏では使われることが多い数字である。
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関連項目
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