文藝春秋(ぶんげいしゅんじゅう)とは、日本の文芸出版社。また、その会社が出版している月刊誌。
概要
1923年(大正12年)に菊池寛が創業した出版社。創業とともに雑誌「文藝春秋」を創刊した。戦後、菊池寛が戦争責任を問われて公職追放に遭い一度解散したがすぐに復活し、現在に至る。
主な出版雑誌は「文藝春秋」のほか、週刊誌の「週刊文春」、スポーツグラフィック誌「Number」、女性誌「CREA」、純文学系の文芸誌「文學界」と、中間小説誌「オール讀物」。漫画雑誌は1954年から1970年まで刊行していた「漫画読本」と、1996年から1999年まで刊行していた「月刊コミックビンゴ」があったが、現在は漫画は扱っていない。
実質的な本業は小説などの文芸出版であり、芥川賞・直木賞の主催をしていることでも知られる(芥川賞・直木賞の主催である日本文学振興会は文藝春秋社内の組織)。ちなみに芥川賞の受賞作や選評は「文藝春秋」に、直木賞受賞作の抄録や選評は「オール讀物」に掲載される。
自前の文庫レーベルとして文春文庫、新書レーベルとして文春新書をもっている。
2014年4月には株式会社ドワンゴとの提携を発表し、一部有料の「週刊文春チャンネル」をスタート。niconicoの各サービスを用いた情報発信を開始した。詳細は先のリンクおよび「週刊文春」の単語記事参照のこと。
文藝春秋(雑誌)
毎月10日発売の月刊総合誌。A5版で厚く、政治・経済から芸能・スポーツまで様々なジャンルの記事が載る。保守論調の雑誌であり、公明党や創価学会、共産党あたりには批判的。読者層はかなり高齢化が進んでいるらしい。
毎年3月号と9月号には、芥川賞の受賞作が選評とともに全文掲載されるため、その号だけやたらと売れる現象がよく発生する。2004年に綿矢りさと金原ひとみが芥川賞を受賞した際には、なんと初版80万部、最終的に118万部という驚異的な発行部数を記録した。
関連項目
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