文豪とアルケミストとは、DMMゲームズ(DMM.com)による文豪転生シミュレーションゲームである。
2019年12月25日にはテレビアニメ化を発表。2020年4月より「文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~」のタイトルで放送された。
概要
2016年11月1日にサービスが開始されたブラウザゲーム。プロデューサーは谷口晃平。世界観監修はゲームクリエイターのイシイジロウ、音楽は「モンスターストライク」「討鬼伝」などで知られる坂本英城が担当している。
ストーリーは、
近代風情が漂う平和な時代に突如、文学書が全項黒く染まってしまう異常現象が起きる。
それに対処するべく、特殊能力者”アルケミスト”と呼ばれる者が立ち上がり、
文学書を守るため文学の持つ力を知る文豪を転生させる。
となっており、明治~大正辺りのクロックパンクと、ダークファンタジーが合わさったような雰囲気が特徴である。
プレイヤーはアルケミストであり、「特務司書」として国定図書館である「帝國図書館」に配属される。
能力を駆使し、戦う力を備えた文豪達の部隊「会派」を編成し、侵蝕された文学書に潜らせて浄化・警備を行うのが主な目的となっている。
文豪は過去に実在した張本人ではなく、あくまで「転生した存在」である。
実在の文豪と作品が掛け合わされたようなキャラクターになっているケースが多い。
文豪によっては、生前の無念(病弱など)を克服した状態になっている。
また、記憶が曖昧であることが明らかにされている。
当ゲームのジャンルは「女性向け」であるため、登場文豪も全て男性である可能性が高い。
少なくとも、女性文豪の登場は予告されていない。
プレイ環境が
Windows: Google Chrome(推奨)、Microsoft Edge
Mac: Google Chrome(推奨)、Safari
Microsoft Surface: Google Chrome(推奨)
となっているため、他のブラウザを利用している人は注意が必要。
2017年6月14日に、iPhone・Android向けアプリケーション版のリリースが開始された。
事前登録者数は20万人を達成し、新文豪の小泉八雲が全員にプレゼントされた。
システム
戦闘やキャラクター入手の方法など、基本的なシステムは艦隊これくしょんや刀剣乱舞と似ている部分が多い。
一方で、強化や装備など細部に違いがある。
資材は食糧と洋墨の2種類。
なお、同じ文豪を複数所有することは出来ず、重複した時点で強化素材(想魂、文魂、語魂)に変わる。
図書館
潜書
・有碍書
侵蝕された文学書に文豪を潜らせ、戦わせて浄化する。新たな文豪が転生することもある。
有碍書と文豪の組み合わせによって、回想が発生することもある。
・有魂書
新たな文豪を転生させるために、洋墨を消費して文豪を1人潜書させる。
課金アイテムの「栞」を使用することで、レアリティの高い文豪が転生する確率が上がる。
潜書中の文豪は他の行動を制限される。
開花
想魂、文魂、語魂、歯車を消費し、文豪を強化する。追加ボイスや新規衣装を開放することも出来る。
結成
文豪を4人集め、会派を編成する。編成可能な会派は4つ。
食堂
食糧を消費し、文豪の空腹を回復させる。
メニューは曜日代わりで、昼、夜、スペシャルの3種類ある。
メニューや食事をした文豪の組み合わせによっては、会話が発生することがある。
手紙
文豪から助手宛、もしくは館長やネコから司書宛に届いた手紙を受け取ることができる。
手紙を受け取ると資材がもらえる。
もらえる資材の種類や、何時間置きに手紙が届くかを設定することもできる。
召装
「DMMP」「帝國券」「召装石」を使用することで「装像」や文豪の「衣装」を入手できる。
装像は結成から文豪に装備することができ、装備した文豪を強化することができる。
目玉の衣装や描き下ろしイラストの装像は期間限定で、10日程度で新しいものに変わる。
また、「交換所」が存在し、装像を分解すると生じる「思念素」と限定装像や衣装と交換することもできる。
司書室
図鑑
所持文豪のプロフィールやボイスの視聴、1度見た手紙や回想の確認ができる。
内装
司書室の内装を購入、変更する。
変更可能な内容は、家具、壁、窓、装飾、天井、机、床。
散策
エントランス、中庭、談話室を散策する。
それぞれ0~3人の文豪がおり、うち1人にだけ贈り物をして新密度を上昇させることができる。
新密度が上がるにつれてアイテムがもらえたり台詞が変わったりし、100になると対象の文豪の衣装を入手できる。
登場する文豪は6:00と18:00に入れ替わる。
助手変更
画面に表示する文豪を変更する。
また、助手の衣装を着せ替えることも出来る。
イベント
期間限定イベントには、いくつか種類がある。
有碍書に関わるイベントでは文豪やサブキャラクターによる回想が存在する。
有魂書に関わるイベントでは、一部の文豪から新文豪についてのコメントを聞くことができる。
特別要請
特別な有碍書に潜書し、歪な歯車を収集するイベント。
有碍書の著者である新文豪を入手することができる。
また、関わりの深い文豪の衣装や家具なども入手可能。
調査任務
「白い本」に潜書する収集イベント。収集するものはイベントによって変化する。
学園、カフェ、怪談、童話など、パロディ要素が強い。
イベントテーマに沿った衣装や家具が入手可能。
館長と共同研究
侵蝕された雑誌に潜書することで館長の研究を手伝い、報酬として金貨を入手できるイベント。
参加には「館長の扇」というアイテムが必要。
○○に関する研究
有魂書から新文豪を転生させるイベント。
他のイベント、任務、課金で入手可能な「招魂の栞」を使用する。天井が存在する。
有魂書研究
有魂書から新文豪を転生させるイベント。
特別なアイテムは必要ないが、金の栞の効果が高く設定されている。天井が存在しない。
世界観
どこかの時点で違う歴史を歩み始めた日本……
平和で、近代風情が長く漂うこの時代に
多様な思想を生み出す文学書が人々に個性と意思を与えてきた。しかし―
突如、文学書が全項黒く染まってしまう異常現象が発生、
次第にそれらの文学書は、最初から無かったかのように
人々の記憶からも奪われ始める。それは負の感情から生まれた
「本の中の世界を破壊する侵蝕者」
によりもたらされた災禍だった。それに対処するべく、
特殊能力者”アルケミスト”と呼ばれる者が
国の図書の全てを扱う国定図書館に派遣された。
彼らは特務司書として文学書を守るため、
文学の持つ力を知る文豪を転生、
彼等の力を使い侵蝕者達を追伐する。
登場キャラクター
本作のメインキャラクターは文豪だが、文豪や特務司書のサポートをするサブキャラクターも登場する。
文豪(2017/11/19時点)
刃
文学傾向が純文学の文豪は刃物系の武器を扱う。
剣や刀だけでなく、薙刀、鎌、ナイフ、クナイ、ハルバードなど多岐にわたる。
防御力が高く、回避が低い傾向がある。攻撃回数は通常攻撃2回。
- 芥川龍之介 (CV:諏訪部順一)
- 文学傾向:純文学
派閥:新思潮
代表作:羅生門、地獄変、歯車
人物紹介:
いつもドライで涼し気な顔をしてはいるが、少し天然なところもあり、嘘を信じて慌てることも。
立ち振舞いがで美しく、育ちの良さを感じさせるが、それで初対面の人には固い印象を与えてしまうことがある。
一方その魅力的なその人間性とカリスマ性は、無意識に厄介な人物を惹きつけてしまうようだ。
常に煙を纏うヘビースモーカー。 -
- 太宰治 (CV:中村悠一)
- 文学傾向:純文学
派閥:無頼派
代表作:走れメロス、人間失格、斜陽
人物紹介:
明るいムードメーカーを演じてはいるが、本心は自分が大好きなナルシストのかまってちゃん。
よく上から目線で批評するが、媚びるときはとことん媚びることができる変わり身の早さを持つ。
都合が悪いことを指摘されても絶対に認めない。
見えない部分もオシャレを意識しているようで、上着で綺麗な柄が隠れていても満足している。 -
- 泉鏡花 (CV:神谷浩史)
- 文学傾向:純文学
派閥:尾崎一門
代表作:外科室、高野聖、婦系図
人物紹介:
強気でかなりの潔癖症。生物や冷たいものは一度火を通さないと絶対食べない。
素手で物を触ることもあまりないため、清潔な手袋を常に身に着けている。
尾崎紅葉を師とし、彼に対して絶対的な忠誠を誓っている。
うさぎグッズをコレクションするオトメン。 -
- 夏目漱石(CV:鳥海浩輔)
- 文学傾向:純文学
派閥:余裕派
代表作:吾輩は猫である、坊っちゃん、こゝろ
人物紹介:
普段はユーモアに溢れ教養を感じさせるが、仕事では厳しい一面も見せることもある先生の鑑。
人情にも厚く弟子である芥川龍之介をはじめ多くの人達に慕われているが、たまに繊細で気が弱い面を見せることもある。
無類の甘味好きで特に羊羹が好物。食べ過ぎを注意されても、控えるつもりは全くないようだ。
- 谷崎潤一郎 (CV:岡本信彦)
- 文学傾向:純文学
派閥:新思潮
代表作:刺青、痴人の愛、細雪
人物紹介:
一見して礼儀正しい色男だが、その正体は理想のマゾヒズムを追求し続けているド変態。
女性の美脚に踏まれたいという願望を持つ。
内なる欲求は秘めず、あるがままに生きるのがモットー。
一方で文学に対しては非常に一途であり、文学が侵された現状に憤っている。
再び転生する時は女性が履く靴がいいとのこと。
- 志賀直哉 (CV:前野智昭)
- 文学傾向:純文学
派閥:白樺派
代表作:城の崎にて、暗夜行路
人物紹介:
王子集団と呼ばれる白樺派の一人。
細かいことは気にしないさっぱりとした性格をしているが、小説に対してはこだわりがあるようだ。
また自分が本当に認めた人に対しては義理堅く、その人が例えどんな状況であっても見捨てないという男らしさを持つ。
前方不注意で何かにぶつかることが多い。
- 森鴎外 (CV:大川透)
- 文学傾向:純文学
派閥:余裕派
代表作:舞姫、ヰタ・セクスアリス、高瀬舟
人物紹介:
生真面目で責任感が強い元軍医。
誰に対しても優しい好人物だが稀に亭主関白なところも覗かせる。
文豪としての悩みを打ち明ける相談相手として彼を頼る人たちも多い。 医者としても頼られているが、その時には本名で呼ばないとと機嫌を悪くしてしまう。
老舗のあんぱんが好物。
- 川端康成 (CV:関智一)
- 文学傾向:純文学
派閥:新感覚派
代表作:伊豆の踊子、抒情歌、禽獣、雪国
人物紹介:
幅広い作風と新しい表現技法を巧みに使い分けたため、奇術師という異名を持つ男。
寡黙さと凝視癖が相まって怖い印象を与えるが、その眼差しの中には彼なりの優しさが伺える。
極端な無口に加えて浮世離れした感覚を持つため彼の真意を汲み取ることは難しいはずなのだが、
盟友の横光利一だけは理解しているようだ。
- 梶井基次郎 (CV:杉山紀彰)
- 文学傾向:純文学
派閥:新興芸術派
代表作:檸檬、櫻の樹の下には
人物紹介:
自称「ロマンティックスピリットを持つ」青年。
そのナルシストが極まった言動が相まって異質な存在感を周囲に振りまいている。
服装にも他人には理解できない独特のこだわりがあるようだ。
そんな彼の発言はすべて天然なのかと思いきや、意外にも物事の本質を鋭く捉えたものが多い。
酒癖が悪く深酒すると別人のようになるらしい。
- 武者小路実篤 (CV:KENN)
- 文学傾向:純文学
派閥:白樺派
代表作:お目出たき人、友情
人物紹介:
白樺派の中心として周りを引っ張るお坊ちゃん。文学以外にも絵画や演劇など幅広い才能を持つ。
世間知らずゆえの純粋さから常に夢を追いかけ、計画性の無い行動を見せては周りを困惑させるが、その情熱に惹かれ応援する人も多い。
最終的には人を自分の望み通りに動かすことができてしまうことが彼の才能なのだろう。
- 坂口安吾 (CV:杉田智和)
- 文学傾向:純文学
派閥:無頼派
代表作:風博士、桜の森の満開の下
人物紹介:
破天荒で細かいことは気にしない豪快な性格。
人生の目標は偉大な落伍者になることらしいが、現実に対しては妙に冷静なところがある。
安吾鍋という、いわゆる闇鍋を作ることが趣味。美味しいことも多いが稀にとんでもない外れ鍋を作ってしまうらしい。
健康管理が甘くお酒を飲み過ぎることも多い。
- 坪内逍遥 (CV:関俊彦)
- 文学傾向:純文学
派閥:なし
代表作小説真髄、当世書生気質
人物紹介:
近代文学の最も偉大なる開拓者と呼ばれた男。
翻訳家としても活躍していたためか言葉の節々に英語が混ざる変わった言葉遣いをする。
人から頼りにされると喜んで引き受ける一方で、先生と呼ばれることを嫌うシャイな一面がある。
二葉亭四迷とはかつて文学を語り合った親友。
羊に関するものを集めることが好き。
- 有島武郎 (CV:保志総一朗)
- 文学傾向:純文学
派閥:白樺派
代表作:カインの末裔、或る女
人物紹介:
志賀達より後に加わった白樺派の一人。
内向的で言いたいことをはっきりと言えない気弱なところがあるが、それは彼の生来の優しさ故。
一方で生きることに対して諦めている節があり、ふとした時に虚無的な表情を見せることがある。
図書館の片隅でうたた寝するその姿は一部で大変な人気があるらしい。
- 佐藤春夫 (CV:泰勇気)
- 文学傾向:純文学
派閥:三田派
代表作:田園の憂鬱、西班牙犬の家
人物紹介:
門弟三千人と称される程の門下生を持つ兄貴肌で、くせ者ばかりの文豪たちの中では数少ない常識人。
素質ある者は気長に見守ってやろうという親心を持つが、かつての弟子の太宰治に対してだけは苦い思い出があるようで言及を避ける。
好き嫌いはしないが魚のさんまだけはどうしても好きになれないとのこと。
- 小林多喜二 (CV:小西克幸)
- 文学傾向:純文学
派閥:プロレタリア
代表作:蟹工船、不在地主、党生活者
人物紹介:
かつて反逆者として追われた過去を持つ青年。
一見して批判的でひねくれ者のように見えるが、心を許した人に対しては本来の優しさが現れる。
権力嫌いだが戦うことに対しては譲ることのできない信念があるようで、今回の危機についても彼なりに考えた上で協力してくれているようだ。細い見た目の割には大食漢。
- 井伏鱒二 (CV:武内駿輔)
- 文学傾向:純文学
派閥:新興芸術派
代表作:山椒魚、ジョン万次郎漂流記
人物紹介:
自身をオジサンと呼び飄々とした言動が目立つが小説家としての矜持は失っていない妙齢の男。
懐が広い大人物だが、大好きな釣りをしている時にはそこはかとなく哀愁の漂う表情を見せる。
不肖の弟子である太宰治には振り回されつつも、根気強く見守り続けているようだ。
魚も好きだがカレーうどんも好きらしい。
- 横光利一 (CV:羽多野渉)
- 文学傾向:純文学
派閥:新感覚派
代表作:日輪、蠅、機械
人物紹介:
かつて「文学の神様」と呼ばれた文豪。
その二つ名に相応しい真面目でストイックな性分で新しい文学を追求し続けることに余念がない。
盟友である川端康成のことは、言葉を聞かずともその目を見るだけで理解してしまう特技を持つ。
無機物を擬人化させたような不思議な表現をする癖がある。
- 織田作之助 (CV:小野坂昌也)
- 文学傾向:純文学
派閥:無頼派
代表作:夫婦善哉、青春の逆説
人物紹介:
大阪で生まれ育った、生粋の大阪弁を話す陽気な青年。美男子を自称するなど歯に衣着せぬ物言いが目立つ。
持ち前のサービス精神から無理をし過ぎてしまうことも多いが、周りの心配に対しては独特の高笑いで誤魔化すばかり。
どうやら体があまり強くないことを気にしており、何が何でも明るく振る舞おうとしているようだ。
- 堀辰雄 (CV:髙橋孝治)
- 文学傾向:純文学
派閥:新興芸術派
代表作:聖家族、風立ちぬ、菜穂子
人物紹介:
会う人すべてに可愛がられるアイドル的立ち位置の少年。
気遣いも出来るが空気を読みすぎて裏目に出てしまうことも。
基本的に内気な性格だが、かつて病気と長い間戦い続けていた過去からか、土壇場で芯の強さを感じさせることもある。
芥川龍之介から文学を学び彼からの信頼も厚い。蛇が大の苦手らしい。
- 中島敦 (CV:石川界人)
- 文学傾向:純文学
派閥:なし
代表作:山月記、光と風と夢、李陵
人物紹介:
表と裏の2つの人格を持つ青年。
表の人格は礼儀正しい実直な青年だが、羞恥心が強く他人の反応をいつも気にしているようだ。
一方で、侵蝕者との戦闘時に現れる裏の人格は自尊心の高さと悪も厭わない冷酷さを併せ持つ。
裏人格の時の記憶はあやふやだが、裏人格はもう1人のことを知り尽くしているようだ。
- 中野重治 (CV:赤羽根健治)
- 文学傾向:純文学
派閥:プロレタリア
代表作:歌のわかれ、むらぎも、梨の花
人物紹介:
冷静で落ち着いた顔をしつつも、心には罪悪感を抱えた青年。
かつて己の信念よりも、文学活動を選んでしまった自分の選択を後悔している。
自分の意見はしっかりと持っているようなのだが遠回しな批判をする傾向がある。
また、以外にも大雑把で小さいことにはあまりこだわらない。
文豪一、字が汚いとの評判。
- 徳永直 (CV:山下大輝)
- 文学傾向:純文学
派閥:プロレタリア
代表作:太陽のない街、はたらく一家
人物紹介:
熊本弁で周囲を励ます、不屈不撓の元気っ子。
小さい頃から働きながらも、独学で勉強し続けた苦労人。
しかしそんな過去を感じさせない持ち前の明るさで元気の無い仲間に対して世話を焼く。
加えて我慢強く、大抵のことではへこたれない。
一方でその頑張りを認めてくれる大人に対しては少年らしい素直さを見せることがある。
弓
文学傾向が純文学のうち、自然主義文学との関わりが深い文豪は弓を扱う。
防御力が低く、回避が高い傾向がある。攻撃回数は、開幕一斉攻撃と通常攻撃の計3回。
- 永井荷風 (CV:置鮎龍太郎)
- 文学傾向:純文学
派閥:三田派
代表作:ふらんす物語、腕くらべ、濹東綺譚
人物紹介:
エリートな雰囲気を漂わせた長髪の青年。 若くして英仏へ外遊し欧米の文化に触れた経験からか、ロマンチストなところも覗かせる。
江戸文化の愛好者でもあり歌舞伎や落語を好む。最近は特に浮世絵がマイブームなようだ。
基本的に礼儀正しい人物だが、日課である日記には不満や愚痴が多く書かれているらしい。
- 島崎藤村 (CV:立花慎之介)
- 文学傾向:純文学
派閥:なし
代表作:破戒、新生、夜明け前
人物紹介:
数奇な過去を持つためか死んだ魚の様な目をしている。
自身の陰鬱な性格は自覚しているらしく、良くしてくれる人に対しては忠義を尽くす。
何事においても突き詰めなければ気が済まないオタク気質で、その鬼気迫る勢いには周りが引いてしまう程。
その性格が災いし侵蝕者にまで取材を試みようとしているようだ。
- 田山花袋 (CV:梶裕貴)
- 文学傾向:純文学
派閥:なし
代表作:蒲団、田舎教師
人物紹介:
何事も好き嫌いをはっきりさせようとする性格のため、敵も多いが本人はあまり気にしていない。
自分は常に時代を先取りしており、自身の小説が理解されないのは世間が遅れているせいだと考えている。
プライドが高すぎるところはあるが、持ち前の明るさと素直さで多くの人に慕われる。
美少女好きを公言しているらしい。
- 国木田独歩 (CV:増田俊樹)
- 文学傾向:純文学
派閥:なし
代表作:武蔵野、独歩集
人物紹介:
常に情熱的で斬新な思いつきを語るが、落ち込むときにはとことん落ち込む浮き沈み激しい性格。
思ったことは率直に相手に伝える褒め上手なのでかなりの人たらしである。
時代が自分の新しさについてこれないことを不満に思っているようだ。
同じ不満を持つ田山花袋とはかつて新しい文学について語り合い、意気投合した仲。
- 正宗白鳥 (CV:寺島拓篤)
- 文学傾向:純文学
派閥:なし
代表作:何処へ、泥人形、入江のほとり
人物紹介:
人生の虚しさに思いを巡らせるニヒリスト。
彼によると「生きる意味などない」らしいのだが戦闘においては生き残ることを至上命題とする。
批評家としても知られており、彼の皮肉の効いた辛口な批評は他の文豪からも一目置かれていた。
無神論者だが、心の何処かで救いを求めているところがあるようだ。
- 徳田秋声 (CV:渡辺拓海)
- 文学傾向:純文学
派閥:尾崎一門
代表作:黴、縮図、あらくれ
人物紹介:
努力家で誰よりも努力していることは確かだが、如何せん目立たず存在感が薄いことは否めない。
それを気にしているのか性格はひねくれ者であまのじゃく。
同郷の兄弟子である泉鏡花からも振り回されていた他、師匠の尾崎紅葉にも一度入門を断られていたらしく、その苦労性は天性のもののようだ。
銃
文学傾向が詩歌、俳句、童話の文豪は銃を扱う。
拳銃、ライフル、ショットガンなど文豪によって種類は様々。
1番攻撃力が高い武器種。攻撃回数は開幕と閉幕の一斉攻撃の計2回。
- 萩原朔太郎 (CV:野島健児)
- 文学傾向:詩歌
派閥:北原一門
代表作:月に吠える、青猫、氷島
人物紹介:
人嫌いで人が多い場所へあまり行きたがらない。しかし孤独は嫌いというかなり面倒な性格。
詩に対して高い理想を持っており一人それを追求し続けている。
詩のこと以外には頓着しないため寝ぐせがついていたり、
着物の帯が下手な蝶々結びになっていたり、靴の左右が逆だったりする。
運動神経が悪く何かにつまづくことも多い。
- 中原中也 (CV:柿原徹也)
- 文学傾向:詩歌
派閥:なし
代表作:山羊の歌、在りし日の歌、汚れつちまつた悲しみに…
人物紹介:
背は小さいが態度は大きい不良青年。
相当な酒乱で絡む時には、詩情溢れる不思議な罵倒をする。暴力も振るうが、喧嘩になると負ける。
実は他人とも仲良くなりたいが、対等な関係の築き方がわかっていないようだ。
そんな彼だが詩を詠わせると見事な感受性を発揮する。彼にとって詩は唯一の自己表現できる手段なのだろう。
- 宮沢賢治 (CV:代永翼)
- 文学傾向:詩歌・童話
派閥:なし
代表作:雨ニモマケズ、銀河鉄道の夜、風の又三郎
人物紹介:
根っからのお人好しで「僕は平気!」と言って、自分よりみんなが幸せになることを願う少年。
天真爛漫さが目立つがベジタリアンであったり、大人の絵本と称して春画を大量に所持していたりと意外にもませているところがある。
そのためか考え方を押し付ける支配的な大人には反発心を持っているようだ。
- 北原白秋 (CV:花江夏樹)
- 文学傾向:詩歌
派閥: 北原一門
代表作:邪宗門、桐の花、白金の独楽
人物紹介:
詩だけでなく歌や作詞も難なくこなす俊才。 その多彩な才能を慕って集まった弟子も多いが、本人は無関心を決め込んでいるようだ。
批判されたり命令されることが嫌いで、本人曰く己の美的感覚を批判する者は許せないとのこと。
その尊大ともとれる態度とは裏腹に非常な努力家で、一番であるための努力は厭わない。
- 室生犀星 (CV:逢坂良太)
- 文学傾向:詩歌・純文学
派閥:北原一門
代表作:抒情小曲集、愛の詩集
人物紹介:
故郷の金沢を想い愛郷の詩を詠う詩人。
自然育ちの野生児を自称するだけあって何者にも縛られることの無い自由奔放さを持つ反面、容姿に気を遣うマメなところも覗かせる。
萩原朔太郎とは本人曰く「二魂一体」の親友。彼を泣かす者はたとえ誰であろうと許さない。
身長が低いことがコンプレックスらしい。
- 正岡子規 (CV:白石稔)
- 文学傾向:詩歌・俳句
派閥:余裕派
代表作:歌よみに与ふる書、病牀六尺
人物紹介:
好奇心旺盛なたくましく明るい大人で、あれこれ頭で考えるよりもまずは行動するのがモットー。
親友で長年の付き合いである夏目漱石に対しては無遠慮な面もあるが、それは信頼の証。
転生後は体の調子も良くなったようでやたら野球をしたがる。
しかし周囲は運動嫌いばかりの為、試合ができる人数を集めるには至っていない。
- 若山牧水 (CV:宮下栄治)
- 文学傾向:詩歌、俳句
派閥:なし
代表作:海の声、別離、黒松
人物紹介:
酒を一日一升嗜むという噂の酒豪の歌人で、仙人めいた雰囲気と酒好きらしい豪快さを併せ持つ。
酒ばかり飲んでいるせいか体がいつも熱っぽい。
特に大きな悩みもないようで、愛用のひょうたんを片手に自然に咲く花を眺めては幸せそうに溜息をつくところがしばしば目撃されている。
恋に対して情熱的な時期があったらしい。
- 高村光太郎 (CV:森田成一)
- 文学傾向:詩歌
派閥:明星
代表作:道程、智恵子抄
人物紹介:
常に穏やかな笑みを絶やさないクールな芸術家。
文学の分野では詩人として活躍しているが、その他にも彫刻や絵画、書道など多彩な才能を持つ。
武道の心得もある一方で戦いは悲しみを生むだけと考えており、侵蝕者と戦わなければならないことには少し複雑に感じているようだ。
彫刻に適した木を見ると周りが見えなくなる。
- 石川啄木 (CV:松岡禎丞)
- 文学傾向:詩歌・俳句
派閥:明星
代表作:一握の砂、悲しき玩具
人物紹介:
人の愛や寂しさを描いた歌を詠うにも関わらず、歌を詠む本人は傲慢な借金王という矛盾に満ちた俺様歌人。
他の文豪に対しても借金があるらしく目を離した隙を突いて消えてしまうことがある。
とは言えどこか憎みきれずになんだかんだ愛されている。
その不思議な魅力こそが、彼の真の才能なのかもしれない。
- 三好達治 (CV:寺島惇太)
- 文学傾向:詩歌・俳句
派閥:なし
代表作:測量船、駱駝の瘤にまたがつて
人物紹介:
感情が表に出てしまうタイプで、何事においても白黒はっきりさせずにはいられない純情少年。
彼の独特の口調はその反骨精神の現れのようだ。
自身の高い理想と未熟な現在のギャップに苦しんでおり、詩だけに生きる萩原朔太郎を自身の目標として、日々彼を追いかけている。
唐辛子は毎日摂取するほど辛いものが大好き。
- 新美南吉 (CV:村瀬歩)
- 文学傾向:童話
派閥:なし
代表作:ごん狐、手袋を買いに
人物紹介:
自然や人間を深く観察する感受性豊かな少年。「ごん」という子狐のぬいぐるみを抱えている。
その外見からは内気で大人しそうな印象を抱くが、実は人が驚き慌てふためく姿に快感を覚えている大変な悪戯っ子なので騙されてはいけない。
自分の部屋は本まみれで寝る場所がないらしい。
雷の音が嫌いで、稲妻を見ると震え上がる。
鞭
文学傾向が大衆小説の文豪は鞭を扱う。
パラメータは全体的に低めだが、攻撃対象は敵全体。攻撃回数は通常攻撃の2回。
- 尾崎紅葉 (CV:緑川光)
- 文学傾向:大衆小説
派閥:尾崎一門
代表作:多情多恨、金色夜叉
人物紹介:
紅露時代と言われ、双璧をなした小説家の一人。
世話好きで何事にも動じない好人物だが、それは数多くの弟子を育ててきた自負から来るようだ。
現在は泉鏡花や徳田秋声を温かく見守っている。
そんな彼だが食に対しては一言あるらしく、好みに合わないものは絶対に食べようとしない。
意外にも悪戯好きな一面がある。
- 江戸川乱歩 (CV:斉藤壮馬)
- 文学傾向:大衆小説
派閥:なし
代表作:D坂の殺人事件、怪人二十面相
人物紹介:
変わり者で何事においても少数派の思想を持ち、多数決で決まる常識を嫌う謎に満ちた小説家。
生粋のエンターテイナーで常に人々が求める物を考えるが、それが人としてどうかという倫理性にはあまり関心がないようだ。
趣味はひとり旅と悪意のないちょっとした悪戯、新しいトリックや敵の倒し方を考案すること。
- 小泉八雲 (CV:内田雄馬)
- 文学傾向:大衆小説
派閥:なし
代表作:怪談、In ghostli japan.
人物紹介:
異国からはるばる日本へやってきた異色の文豪で 片言な日本語の中に時代錯誤な表現が混ざる。
来日した時の名前はラフカディオ・ハーンだが、古くからの友人は彼を親しみを込めてヘルン先生と呼ぶ。
常に穏やかな笑みを浮かべる紳士だが、実はとてもおちゃめで、得意の怪談話で皆の怖がる顔を見ることが大好き。
- 幸田露伴 (CV:子安武人)
- 文学傾向:大衆小説
派閥:なし
代表作:五重塔、運命
人物紹介:
紅露時代と言われ、双璧をなした小説家の1人。 弟子を多く抱えた尾崎紅葉とは異なり、一匹狼。
豪快そうな印象に反して、器用で家事もそつなくこなすマメなところがある。
また江戸っ子らしい情熱家で、噂では、怠ける者には我慢できず呼び出しては彼独自の「努力論」を説くらしい。
考え事をしたいときは釣りに行くとのこと。
- 吉川英治 (CV:阿座上洋平)
- 文学傾向:大衆小説
派閥:なし
代表作:鳴門秘帖、宮本武蔵、三国志
人物紹介:
時代を感じさせる、一風変わった佇まいの男。
「我意外皆師也」をモットーに生きる非凡な勉強家で敵との戦い以外でも自己鍛錬は欠かさない。
健康オタクでやたらと鍛えることを薦めてくるという欠点があるが、それを除けば頼れる先輩と言うことが出来るだろう。
歴史好きでもあり名将や剣豪の名言に詳しい。
- 菊池寛 (CV:三木眞一郎)
- 文学傾向:大衆小説
派閥:新思潮
代表作:恩讐の彼方に、真珠婦人
人物紹介:
仲間思いで懐の広い、みんなの兄貴的な存在。 才能のあるものに対しては支援を惜しまないため、彼からお金を借りたことがある文豪は実は多い。
趣味のギャンブルをする時以外は非常に合理的で長い付き合いである。
芥川龍之介のだらしなさにも一言あるがほとんど諦めているようだ。 - 味覚が鋭く細かな違いも見抜く。
その他、今後実装予定の文豪として、岩野泡鳴、直木三十五、小川未明、夢野久作、高浜虚子が公式から発表されている。
サブキャラクター
館長 (CV:綱島郷太郎)
図書館の管理を任されている。
アルケミストだが、力が不安定で文豪の魂を現世に保つことはできない。
おおらかな性格で、オフの際は酒瓶をもって酒飲みの文豪に絡みに行く。
ネコ (CV:大河元気)
しゃべるオス猫で、仕事は国からの指示を伝えること。
日向に出ては丸まって寝ているが仕事はちゃんとこなす。
多少無愛想ではあるが、撫でられるのは嫌いではない。
潜書できるらしく、文豪たちと共に有碍書へ潜書することがある。
アカ
召装担当の研究員である少年。便宜上アカと呼ばれている。
甘いものを好み、目元のホクロがチャームポイント。
アオ
召装担当の研究員である少年。便宜上アオと呼ばれている。
眼鏡にこだわり辛いものが好き。
テレビアニメ
2020年4月より同年8月までテレビ東京他にて放送された。全13話。アニメーション制作はオー・エル・エムが担当する。
スタッフ
- 原作:DMM GAMES
- 世界観監修:イシイジロウ
- 監督:渡部穏寛
- シリーズ構成・脚本:熊谷純
- キャラクターデザイン・総作画監督:中嶋敦子
- 美術監督:緒続学
- 色彩設計:西栄子
- 撮影監督:千葉秀樹
- 編集:本田優規
- 音楽:坂本英城
- 音響監督:えびなやすのり
- アニメーション制作:オー・エル・エム
キャスト
放送局・配信サイト
※4月24日放送予定の第4話を5月8日に延期し、当日は第2話、5月1日は第3話を再放送。第5話以降の放送予定は改めて告知。(4/24以降の放送について)
※6月5日放送予定の第8話以降の放送を延期し7月3日から放送を再開。それに伴い6月26日20時より第1話~第7話一挙配信。
放送局 | 放送日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
テレビ東京 | 2020年4月3日 | 金曜 | 25時23分~ | |
テレビ愛知 | 26時05分~ | |||
テレビ大阪 | 26時10分~ | |||
AT-X | 2020年4月4日 | 土曜 | 23時00分~ | リピート放送あり![]() |
配信サイト | 配信日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
dアニメストア | 2020年4月4日 | 土曜 | 23時00分~ | 見放題最速配信 |
ニコニコチャンネル | 第1話常設無料 最新話1週間無料配信 |
|||
Amazonビデオ ビデオマーケット ムービーフル RakutenTV |
||||
ニコニコ生放送 | 23時30分~ | タイムシフトあり | ||
HAPPY!動画 | 2020年4月5日 | 日曜 | 12時00分~ | |
あにてれ auスマートパスプレミアム Hulu J:COMオンデマンド Paravi U-NEXT |
2020年4月7日 | 火曜 | 12時00分~ | |
ひかりTV | 2020年4月18日 | 土曜 | 23時30分~ | |
TSUTAYA TV | 不明 |
各話リスト
話数 | サブタイトル | 配信日 | 動画 (ニコニコ) |
動画 (dアニメ) |
---|---|---|---|---|
第1話 | 走れメロス | 2020 4/4 |
||
第2話 | 桜の森の満開の下 前編 | 4/11 | ||
第3話 | 桜の森の満開の下 後編 | 4/18 | ||
第4話 | 月に吠える 前編 | 5/9 | ||
第5話 | 月に吠える 後編 | 5/16 | ||
第6話 | 地獄変 前編 | 5/23 | ||
第7話 | 地獄変 後編 | 5/30 | ||
第8話 | 人間失格 前編 | 7/4 | ||
第9話 | 人間失格 後編 | 7/11 | ||
第10話 | 藪の中 | 7/18 | ||
第11話 | 恩讐の彼方に | 7/25 | ||
第12話 | 歯車 前編 | 8/1 | ||
第13話 | 歯車 後編 | 8/8 |
主題歌
関連動画
関連静画
関連チャンネル
関連生放送
関連商品
関連項目
関連リンク
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