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断面図とは、
概要
断面図による性器の結合表現は、主にエロ漫画(成人向け漫画)で用いられる表現手法である。
結合した性器同士の状況が一体どうなっているのか外部からだけでは判りづらいので、断面が見えると仮定して、内部を描写したものを指す。
断面図の起源
その起源はレオナルド・ダ・ヴィンチによる人体解剖模写図が発端だといわれているが、もちろんその当時は性的表現として使われていたわけではない。この表現がエロとして受け入れられた背景には、保健体育の教科書で登場する男性器・女性器の断面図と、それをネタとした猥談等の記憶も関係しているのかもしれない。
断面図黎明期~断面図の現状
断面図のアダルト向け作品での使用はかなり以前から前例があるが主流であったわけではなく、当時検閲の厳しかった結合シーンの直接表現から逃れた上で結合表現するためであったようである。克・亜樹作の青年向けマンガである「ふたりエッチ」中の作画表現でこの手法が頻繁に使われ、周知が広まったといわれている。昨今では多くの作品で断面図表現の使用が見受けられる。
実際の使用例としては、コマ全体が断面図となっている場合と、通常の表現に重ねて下腹部のごく一部だけが透けて見えているように描かれている場合がある。いずれのケースでも断面となっているのは挿入相手側だけで、挿入者側は断面表現にはなっていない。
後述されている例でもわかる様に機械的に断面撮影を行えば双方が断面状態となるのは当たり前だがそこはそれ。目的はあくまで性的表現なので、そちらに都合のいい様に組み合わされて表現されているということであろう。
断面図の特性
この断面図という表現手法は実写アダルト作品では物理的に難しい。実物の映像でなくても昨今の技術でならCGで再現可能だとおもわれるが、そうしてリアルな映像を作りあげても実写ベースではエロよりもグロが先行してしまうことになり、ほとんどの人にとっては本来の表現目的から脱線してしまうことになるからだ。もちろんあまり制作費のかけられないアダルト作品ではCG等の手間と金のかかる手法は敬遠されるが。そういった理由もあり、背景からキャラクターまで構成する世界すべてを描画している2次元作品に特化した表現手法であるといえる。
ソフ倫による断面図規制
ソフ倫を通したアダルトゲームでは断面部分にモザイク処理が入っていたりする。→例:超昂閃忍ハルカ
医学としての「断面図」
創作における性表現としての断面図の話からはややずれるが、現代の画像診断技術を持ってすれば実際に性交中の人々の「断面図」を撮影することが可能であることが実証されている。
もっとも著名であると思われるのはスフルツらによる研究であり、この研究ではMRI装置に入れるような小柄の男女を選んで結合状態のまま装置に入ってもらい、実際の映像を撮影している。この研究は2000年のイグノーベル医学賞を受賞した(関連動画参照)。
断面図の注意点
マンガ等の創作物では本来はありえない大袈裟な誇張表現がよく見られるが、この断面図表現においてもそれは行なわれている。
そもそも子宮の位置が間違っている(膣の直線的な奥ではなく、実際は内側にカーブしている)、射精した精液で穴内が満たされたり、挿入が深すぎて亀頭部が深部にまで入り込むといった表現がそれである。断面表現は実際には決して拝めないので、このような誇張表現を本当だと鵜呑みにしないように。
実際の断面図がどのようになっているのか知りたければ、上記のスフルツの論文(外部リンク:英文)に掲載された画像などが参考になるだろう。
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