新ゲッターロボとは、OVA版ゲッターロボの三作目にあたる作品である。全13話、DVD全6巻。
概要
今までのシリーズとは打って変わり、非常に石川イズムあふれる作風になっている。そのため、主人公達が暴悪かつ強烈無比で、登場人物達が異形のものへと変貌したり戦闘になると血飛沫が椿三十郎映画の如く飛び散るといったワイルドでバイオレンスな描写が多く見る人を選ぶ作品であるが、一方で石川ファンや、その作風に魅了された人からは好評である。
「真ゲッターロボ 世界最後の日」と違い予備知識がなくとも、ある程度楽しめるような内容になっているが、上記の通り石川賢作品やゲッターロボサーガを彷彿させる描写や設定が多く、そちらを読んでいると更に楽しめる。
また、主人公である竜馬達ゲッターチームが普段にも増して凶悪人ヅラなのも大きな特徴で、多くのロボットアニメに登場する題材たる「正義」「愛」「勇気」などといった要素など欠片も無いような振る舞いや言動にも、他のOVA作品とはまた違った過激さや魅力が見受けられる。
登場人物
- 流竜馬(CV:石川英郎)
- 本作の主人公。ゲッター1(イーグル号)のパイロット。口よりも拳で語るのが信条の熱血バカ。
新宿で空手道場を経営しているが、多額の借金を抱えている。
殺し屋を逆に殺し返したり鬼の大群の中で一人で無双したりで、生身の戦闘能力は極悪非道なまでに強い。その超人的身体能力はゲッターの操縦でも遺憾なく発揮されており、一人でゲッターの性能を限界まで引き出せる程。
最終話ではゲッター聖ドラゴンに単身特攻し、消息不明となる。「あばよ、ダチ公・・・」
ちなみにけっこうモテる。 - 神隼人(CV:内田直哉)
- 元テロリスト革命軍リーダー。ゲッター2(ジャガー号)のパイロット。
防衛庁の特殊兵器管理センターに襲撃した際にゲッター線に関する情報を入手し、ゲッター線に強い興味を持つ。
早乙女研究所にも襲撃をかけるが、それを察知していた早乙女博士につかまり、ジャガー号に乗せられる。
常時頭のネジが外れているかのような精神状態で、爪で部下の目を潰して耳を削いで鼻を取ったりする。こわい。
作品中、素手で竜馬と対等に戦える唯一の人間だろう。 - 武蔵坊弁慶(CV:梁田清之)
- ゲッター3(ベアー号)のパイロット。手のつけられない暴れん坊だったが、旅の僧に改心させられる。
その僧が住職を務める寺で修行を積んでいたところで鬼に襲撃され、近くに不時着していた竜馬と出会い成り行きでゲッターロボの3人目のパイロットになる。
新ゲッターロボの萌え担当でお色気担当でマスコットキャラ担当である。 - 早乙女博士(CV:有本欽隆)
- 鬼に立ち向かうための機動兵器「ゲッターロボ」を生み出したマッドサイエンティスト凄い博士。
顔は綺麗な早乙女博士だが、性格は「真ゲッターロボ 世界最後の日」の早乙女博士に近い。
残忍かつ自己中心的な性格であり、毒舌が絶えない。
娘・ミチル共々「このアニメにマトモなキャラはいない」という評価を蔓延させた一員、もとい一因。 - 早乙女達人(CV:山野井仁)
- 第1話目にプロトタイプゲッターのパイロット。早乙女博士の息子。
鬼になりかけたが、自分にナイフを突き立てて正気を取り戻し、鬼を押さえつけ竜馬の乗ったイーグル号の体当たりで死んだ。この作品で一番の常識人と名高い。 - 早乙女ミチル(CV:本田貴子)
- 早乙女博士の娘。達人の妹。今までのシリーズ作品とは違い、一部の人が喜びそうなキツイ性格になっている。
竜馬に曰く「鬼女」。弁慶に曰く「天女様」。
ちなみに回想シーンの学生時代ではアニメ版そっくりの外見だった。 - 源頼光(CV:朴璐美)
- 平安時代で鬼達や安倍晴明と戦う将軍。読みは『みなもとのらいこう』。偶然出会った竜馬と共に戦う。
ちなみに史実と違いこちらでは女性であるが、ミチルと違って石川絵なので乳のついた男といった感じである。 - カルロス
- アミーゴ、リョーマ。相変わらず貧乏臭いネー。
敵
- 安倍晴明(CV:子安武人)
- 読みは『あべのせいめい』。平安時代で鬼達を統括し、黒平安京の支配者になった陰陽師。
未来世界のゲッターロボと戦いたがっている奇特な人。
最終的に平安時代の闘いで倒されたと思ったら現代までついてきて、自ら鬼獣ロボとなってゲッターと再び戦う。 - 鬼
- 本作の敵、及び戦闘員。百鬼帝国のようなものではなく、人間が鬼にかまれると鬼になるなど、むしろゾンビやグールに近い。
基本的に竜馬達に素手でぶっ殺される役回り。再生能力もあるが、頭を破壊されると死ぬ。
- 多聞天(CV:玄田哲章)
- 読みは『たもんてん』。晴明を倒したあと早乙女研究所の上空に現れた四天王のうちの一人。
ゲッターロボを世界を滅ぼす危険な物として排除しようとしており、鬼や安部清明を送りこんだ張本人。 - 広目天(CV:郷里大輔)
- 読みは『こうもくてん』。晴明を倒したあと早乙女研究所の上空に現れた四天王のうちの一人。
絵巻を使って戦う。 - 持国天(CV:銀河万丈)
- 読みは『じこくてん』。晴明を倒したあと早乙女研究所の上空に現れた四天王のうちの一人。
左腕をゲッター2と同様にドリルに変形できる。 - 増長天(CV:屋良有作)
- 読みは『ぞうちょうてん』。晴明を倒したあと早乙女研究所の上空に現れた四天王のうちの一人。
プロトゲッター軍団を一人で壊滅させた。右手の錫杖らしき武器が特徴。
登場機体
- 新ゲッターロボ
- 作中では新ゲッターとは言わず、単にゲッターと呼ばれる。
- 新ゲッター1
- 竜馬が操縦する形態。見た目は旧ゲッターに近いが、設定上は真ゲッターロボと同等の性能を持つ。
最終話でやっぱりトマホークが巨大化する。戦い方はブラックゲッターのように乱暴で、殴ったり蹴ったりする。
ゲェッタアアアアビイイイイイム!! - 新ゲッター2
- 隼人が操縦する形態。今作ではドリルにトゲが生えた。
スピードが持ち味の戦い方は従来作品とそんなに変わっていない。でもドリルアタックが全く当たらない。 - 新ゲッター3
- 弁慶が操縦する形態。大雪山おろしは今作でも健在。
今まで通りちゃんと物理法則にしたがって行動する。音速とか光速になったり、慣性を無視したりしない。 - プロトタイプゲッター
- その名の通り試作型ゲッターロボ。主に従来作品のゲッターロボが出演している。
これといって活躍はしてない。カラーリングも色々あるがことごとく爆発している。 - 巨大ドラゴンゲッター聖(セイント)ドラゴン
- ゲッターの進化の行き着く先の一つ。ゲッターと人間が融合した異世界で竜馬が出会う存在。
第9話、最終話にて登場。資料集では巨大ドラゴンという名前だが、見た目はゲッターロボサーガに出てくる『ゲッター聖(セイント)ドラゴン』に酷似している。
新ゲッターが竜馬を取り込んだ結果などと言われているが、描写不足のためよくわからない。
存在する物全てを次々に同化しようとするので、竜馬は自分が責任をとらないといけないと考え、特攻していった。 - 鬼獣(鬼獣ロボ)
- 本作で鬼達が竜馬達に追い詰められると召喚する、巨大ロボット。ゲッターロボに乗って戦う主な敵。
自らを召喚した鬼を喰らう事で一体化・起動を果たし、喰らった鬼の意識が鬼獣ロボにそのまま投影されている。
鬼獣ロボとも呼称される。
現代へやってきた安倍晴明も、最後は側近の鬼女達と融合・合体を果たして鬼獣へと変身した。
スタッフ
OP・ED
- オープニングテーマ『DRAGON』
- 作詞:影山ヒロノブ
作曲、編曲:須藤賢一
歌:JAM Project - エンディングテーマ『No Serenity』
- 作詞:影山ヒロノブ
作曲、編曲:河野陽吾
歌:JAM Project featuring 影山ヒロノブ、遠藤正明、福山芳樹
元ネタ
関連動画
関連チャンネル
関連項目
- ゲッターロボ
- 真ゲッターロボ 世界最後の日
- 真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ
- みんなのトラウマ
- 隼人が来る
- サムネキチガイ
- アニメ作品一覧
- スーパーロボット大戦シリーズ登場作品の一覧
- 2004年のアニメ作品一覧
- ニコニコ動画公式配信アニメ作品一覧
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