新名神高速道路単語

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新名神高速道路（しんめいしんこうそくどうろ）とは、三重県四日市市の四日市 JCTから、滋賀県・京都府・大阪府を経由し、兵庫県神戸市北区の神戸 JCTに至る、高速道路（高速自動車国道）である。略称は新名神高速 (しんめいしんこうそく)、新名神 (しんめいしん)。愛称は「畿央まほろばハイウェイ」。路線番号は E1A 。四日市 JCT - 神戸 JCTの本線のほか、支線として亀山 JCT - 亀山西JCTの亀山連絡路、大津 JCT（仮称） - 草津 JCTの大津連絡路がある。

現在、本線のうち四日市 JCT - 大津 JCT (仮称)・城陽JCT - 八幡京田辺 IC・高槻JCT - 神戸 JCTと、亀山連絡路・大津連絡路が開通している。

概要

高速自動車国道（有料）
E1A 新名神高速道路
基本情報
総距離	101.8km (連絡路含む開通済み区間) 161km（全通時）
開通年	2005年 - (新名神としては2008年 -)
起点	三重県四日市市
終点	兵庫県神戸市北区
重要な経過地
鈴鹿市、亀山市、甲賀市、栗東市、大津市、城陽市、京田辺市、八幡市、枚方市、高槻市、茨木市、箕面市、川西市、宝塚市
道路テンプレート

新東名高速道路と同様、線形が大変滑らかでゆとりのある高速道路に設計されている。全線開通後は、

並行する名神高速道路・中国自動車道の渋滞削減
東海～京阪神エリアの時間短縮
豪雪地である岐阜～滋賀の冬季通行規制の緩和

が期待されている。区間は四日市 JCT～神戸 JCT。現在は前述の区間のみ開業しており、伊勢湾岸自動車道・東名阪自動車道・京滋バイパス・第二京阪道路を利用することで東海～京阪神エリアのショートカットルートになる。

未開業の大津 JCT - 城陽JCT/IC・八幡京田辺 JCT/IC - 高槻JCT/ICは2023年度の開通予定である。

新名神の部分開通により、それまで名神経由で向かっていた車両が、伊勢湾岸道・東名阪道⇔新名神経由で迂回するようになったため、東名阪道の渋滞が深刻化している。一方、高槻JCT/IC～神戸 JCTが開通し山陽道に接続したことで、並行する名神高速・中国道では深刻化していた渋滞が緩和・解消されつつある。

大津～高槻間の建設問題

大津 JCT～城陽JCTと、八幡 JCT～高槻第一JCTの区間は日本道路公団の民営化の際、当時東京都副都知事である猪瀬直樹の提案で「京滋バイパス・第二京阪道路と並行し、交通需要が小さいために不必要な区間ではないか」という指摘があり、結果として建設を一時見送っていた。これにより新名神におけるコスト削減などが実施され、さらには交通状況を見極めるという名目の下で「凍結」(あるいは建設中止) となっていた。

しかし、国土交通省による費用便益比(B/C)の再計算により、大津～高槻の費用便益比は比較的高いにも関わらず、施工事業が認可された高槻～神戸間はその比率が小さい事が分かり、再検討の末、2012年 4月1日に建設凍結が解除。全線開通へ向けて弾みがついた（2023年度までの全線開通を目指す予定）。

路線名

近畿自動車道名古屋神戸線：全線

通過する自治体

通過予定の自治体は斜字とする。

本線

亀山連絡路

三重県

亀山市

大津連絡路

滋賀県

草津市 - 大津市

接続高速道路

IC・JCT・PAなど

背景色が灰色の施設は、未供用のもの。
未供用の施設名は、仮称。

本線

IC 番号	施設名	キロポスト	接続する道路	備考	所在地
E1A 伊勢湾岸自動車道（豊田方面）
29-1	四日市 JCT	0	E23 東名阪自動車道		三重県	四日市市
1	新四日市 JCT	4.4	C3 東海環状自動車道			四日市市
2	菰野IC	12.6	国道477号			三重郡菰野町
2-1	鈴鹿 PA /SIC					鈴鹿市
3	亀山西JCT	27.8	E1A 亀山連絡路			亀山市
	土山SA/BS	38.3			滋賀県	甲賀市
4	甲賀土山IC	41.4	滋賀県道 340号甲賀土山インター線
5	甲南IC/PA	51.5	滋賀県道 343号甲南インター線	ICとPAは相互利用不可
6	信楽IC	58.2	滋賀県道 341号信楽インター線
7	大津 JCT	70.8	E1A 大津連絡路	現在は大津連絡路のみと直結		大津市
	大津 SA 新名神大津 SIC		京都府道・滋賀県道783号宇治田原大石東線	2023年度開通予定		大津市
	宇治田原 IC	87.8	国道 307号		京都府	綴喜郡宇治田原町
	城陽SA /SIC	90.9				城陽市
9	城陽JCT/IC	94.9	E24 京奈和自動車道国道24号大久保バイパス	現在は京奈和道のみと直結		城陽市
10	八幡京田辺 JCT/IC	98.4	E89 第二京阪道路京都府道 284号八幡京田辺インター線	IC⇔第二京阪道路は不可		八幡市
この間2023年度開通予定
11	高槻JCT/IC	109.1	E1 名神高速道路大阪府道79号伏見柳谷高槻線		大阪府	高槻市
12	茨木千提寺IC/PA	119.0	大阪府道 1号茨木摂津線	ICから流入時のPA利用不可		茨木市
13	箕面とどろみIC	127.1	国道 423号箕面有料道路			箕面市
14	川西 IC	132.7	兵庫県道 72 1号川西インター線		兵庫県	川西市
14-1	宝塚 SA 宝塚北SIC	141.5	兵庫県道33号塩瀬宝塚線	SIC上り流出時・下り流入時のSA利用不可（ウェルカムゲートを利用）		宝塚市
5-1	神戸 JCT	149.6	E2A 中国自動車道			神戸市北区
E2 山陽自動車道（岡山方面）

亀山連絡路

全区間三重県亀山市内に所在。

IC 番号	施設名	キロポスト	接続する道路	備考
32-1	亀山 JCT	22.5	E23 東名阪自動車道
3	亀山西JCT	27.8	E1A 本線

全区間滋賀県内に所在。

IC 番号	施設名	キロポスト	接続する道路	備考	所在地
30-1	草津 JCT	2.6	E1 名神高速道路		草津市
7-1	草津田上 IC	1.4	滋賀県道 342号草津田上インター線		草津市
7	大津 JCT	0	E1A 本線	現在は四日市 JCT方面のみと接続	大津市

歴史

2005年 3月19日：草津田上 IC - 草津 JCTが名神高速道路として開通。
2008年 2月23日：亀山 JCT - 草津田上 ICが開通。草津田上 IC - 草津 JCTを新名神高速道路に編入。東名阪自動車道と接続。
2009年 3月20日：甲南ICが供用開始。
2016年 4月22日：有馬川橋橋桁落下事故が発生。
2016年 8月11日：四日市 JCT - 新四日市 JCTが開通。伊勢湾岸自動車道、東名阪自動車道、東海環状自動車道と接続。
2017年 4月30日：城陽JCT/IC - 八幡京田辺 JCT/ICが開通。
2017年 12月10日：高槻JCT/IC - 川西 ICが開通。
2018年 3月18日：川西 IC - 神戸 JCTが開通。中国自動車道、山陽自動車道と接続。
2019年 3月17日：新四日市 JCT - 亀山西JCTが開通。この時点では亀山西JCTの新四日市 JCT方面と亀山連絡路をつなぐランプは無かった。
2019年 12月21日：亀山西JCTの上記のランプが完成。

今後の予定

2022年度～：亀山西JCT - 大津 JCTが順次6車線化予定。
2023年度：大津 JCT - 城陽JCT/IC、八幡京田辺 JCT/IC - 高槻JCT/ICが開通予定。

ハイウェイラジオ

管制	局名	区間
一宮管制	菰野第一	新四日市 JCT - 菰野IC
一宮管制	土山	亀山西JCT - 甲賀土山IC
吹田管制	甲賀	甲賀土山IC - 甲南IC
	甲南トンネル上り	甲南IC←信楽IC（亀山方面のみ）
	甲南トンネル下り	甲南IC→信楽IC（草津方面のみ）
	金勝山トンネル上り	信楽IC←大津 JCT（亀山方面のみ）
	金勝山トンネル下り	信楽IC→大津 JCT（草津方面のみ）
	原萩谷	高槻JCT - 茨木千提寺IC
	箕面	茨木千提寺IC - 箕面とどろみIC
	止々呂美	箕面とどろみIC - 川西 IC
	切畑	川西 IC - 宝塚北SA /SIC
	道場	宝塚北SA /SIC - 神戸 JCT

甲南トンネル・金勝山トンネルのハイウェイラジオは上下線別放送で、それぞれの方面のみの情報を放送する。

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