新幹線大爆破とは、1975年に公開された東映製作のパニック映画である。
概要
”新幹線の走行速度が時速80kmを下回ると爆発する”という爆破テロを企てた犯人グループと国鉄及び警察らの攻防を描いた作品。監督は「敦煌」で日本アカデミー賞監督賞を獲得した佐藤純弥が担当する。
国内興行成績では成功とは言い難いものの、欧州での公開で現地の映画ファンの心を掴み大ヒット。1975年度キネマ旬報ベストテン第7位、読者選出第1位を獲得。テレビ放送やビデオソフト化によって、国内でも徐々に再評価されるようになった。下記の余談も参照。
主なキャスト
犯人グループ
国鉄関係者
左はひかり109号に乗務中の乗務員、鉄道公安官。右はその他国鉄関係者。
警察関係者
余談
- 制作サイドの東映は当初日本国有鉄道(国鉄)の協力を仰ごうとしたが、国鉄は「爆破予告を助長する」と反発。さらに「大爆破ではなく『新幹線危機一髪』というタイトルに変えてほしい」と要求したため交渉は決裂した。このため東映は独自にセットを製作したり、虚偽の制作名とシナリオを作り国鉄を騙して撮影するなどを行ない、開封にこぎつけている。
- 海外版では犯人グループの人生背景については日本人にしか理解できない演出(万歳三唱など)などと一緒にカットされている。
- イギリスで本作がノベライズされている。日本語訳版も存在する。
- 速度がある一定値を下回ると爆発するというギミックは後の映画にも取り入れられ、『スピード』や『劇場版名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』、『ニンジャスレイヤー マグロ・サンダーボルト』などで見られる。
- 庵野秀明は本作の大ファンである。
リブート
本作のリブート版が、Netflix製作・配給の配信映画として、庵野とともに『シン・ゴジラ』を手掛けた樋口真嗣がメガホンを取る形で制作される。主演の草彅剛は、樋口とは『日本沈没』以来のコンビとなる。2025年4月23日配信予定。
舞台は東京行きの東北新幹線「はやぶさ60号」に置き換えられ、時速100kmを下回ると爆発する爆弾を仕掛けられた新幹線を、車掌の高市和也(草彅)らが解除すべく奔走する展開となる。
今回は、JR東日本の「特別協力」のもと、実際の新幹線車両や施設でのロケに加え、原作のファンでもある樋口お得意の特撮・VFXを融合させたエンターテインメント作品とされている。
映像を見た感じではJR東日本の各種サービスや新幹線の設備の説明(一部除く)、JR東日本の関連グッズの紹介を交えた感じの作品になっている。
関連動画
関連項目
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