基礎データ | |
---|---|
面積 | 726.45km² |
人口 | 約77.5万人 (2023年3月現在) |
人口密度 | 1068人/km² |
市の木 | ヤナギ |
市の花 | チューリップ |
行政区 | 秋葉区 北区 江南区 中央区 西蒲区 西区 東区 南区 |
隣接自治体 | 阿賀野市 加茂市 五泉市 三条市 新発田市 聖籠町 田上町 燕市 長岡市 弥彦村 佐渡市(海上で隣接) |
また、甲信越地方最大の都市でもあり、北陸地方最大の都市でもある。だが、それを公言すると金沢市と戦争になるので言ってはいけない。
概要
1889年市制。2005年に周辺の市町村と合併。2007年4月1日政令指定都市となる。本州日本海側最大の都市であり、かつ唯一の政令指定都市として一定の知名度を得ている。
日本最長の河川・信濃川の河口がある関係から港町として古くから栄え、
幕末には日米通称修好条約により横浜・神戸・函館・長崎と共に海外の国々との貿易港として開かれた。
1955年の新潟大火、1964年の新潟地震で甚大な被害を受けたが復興し、
1982年の上越新幹線の開通、1985年の関越自動車道の全通で首都圏との交通も開けた。
都市構造
市街地の真ん中を日本一の大河川である信濃川が縦断しているため、全国でも珍しく、大河を隔て都心部が2つに分断されている都市である(大抵の都市は大河を跨ぐと町外れになり、それは東京、大阪、名古屋も例外ではない)。しかし、その独特の都市構造が固有の都市問題を生み出している。
俗に新潟島と呼ばれる海沿いには、港町として発展し、かつて金沢の茶屋町とともに日本海側最大級の遊郭もあった繁華街の古町がある。そして、この周辺には堀が張り巡らされ、その堀端に柳が植樹され、そこを芸妓が通る風情が見られたことから、今も新潟市は柳都(りゅうと)の愛称がある。しかし、新潟大火と新潟地震の教訓によって開発拠点は万代にシフトしていくことになる。
一方で内陸側には鉄道交通の拠点である新潟駅とその周辺の中心地として栄えた繁華街の万代(ばんだい)が存在し、それらを萬代橋や柳都大橋といった数本の橋梁がつなぐという二眼レフ構造となっている。そして前述の大火や地震などを教訓に、広大な道路スペースを取った再開発エリア、万代シテイがオープン。1973年にダイエーと万代バスセンターができ、上越新幹線の新潟駅開業後、再開発地区に伊勢丹が進出し、ラブラ万代などがオープンしたことにより商業的地位を上げていった。
その一方で、信濃川による都心部の分断と後述する公共交通の脆弱さなどが起因し、人の流れが万代で留まる現象が起こり、古町に人が流れなくなってしまった。そのため、目抜き通りで百貨店大和、ラフォーレ原宿などが閉店、三越も閉店し地盤沈下が顕著となっており、地位回復の様々な方策が執られているが、後述するモータリゼーション社会がそれを阻んでいる。一方で、歴史的な古町の通りを観光客にPRする戦略もとられている。
また、北陸新幹線開通や山形県庄内地方の仙台シフトにより交通ハブとしての地位が低下、また過疎高齢化、都心部のドーナツ現象や首都圏などへのストロー現象が発生し、人口減少が深刻な問題となっており、2019年には人口80万を切ってしまった。
交通
市内交通
新潟市の中心である新潟駅周辺は網目状にバスが通っているが、郊外になると新潟交通のバスくらいしか公共交通機関がない。その慢性的な渋滞を緩和し、都心部に人の流れを戻す交通手段としてBRTの計画があり、名前だけのBRTが通っているが、専用道路を作る計画は着々と進んでいるものの、まだ道程は険しい。一応、大動脈を担う萬代橋ラインは連節バスが運行している。
JR在来線もカバーできている範囲は狭い。
更には私鉄・地下鉄も存在しないため、ぶっちゃけ新潟市の鉄道は沿線に住む人以外は空気化している。
その代わり道路整備が充実し、新潟市民の足はほとんど自家用車によるものである。
(これは新潟市だけに言えることではなく新潟県全体で言えることである。)
逆に車を運転できない高齢者等には厳しい環境とも言える。最近は区バス等新潟交通以外の公共交通機関も出始めているが、運行本数で新潟交通に大きく劣るため、「あれば利用する」程度にしかなっていない。
新潟東西道路
新潟市が車社会であることの最たるものは新潟市を東西に横断し隣の市である新発田市までをも結ぶ新潟東西道路であろう。新潟西道路・新潟西バイパス・新潟バイパス・新新バイパスと西から順にこう分かれている。全長は約40kmで全区間が無料。
あと、道の駅豊栄は事実上のパーキングエリアであり、一般道にPAが立つ初の事例であり、道の駅の発祥地ともされている(実際に昭和の時代から豊栄情報ターミナルがそこにあった。)
それ故バイパスに車が殺到し、接続する道路もラッシュ時混雑が常態化しており、事故も多く、事故発生すると接続道路も慢性的な渋滞になる。北陸道へもこのバイパスの先に乗り口があるため乗る人が多いしね…
あと日東道にも繋がってる。
市外交通
かつては太平洋と日本海を結ぶハブ(交通結節点)として重要な役割を担ったため、今も市外、県外への路線は多い。
自動車専用道路は、南に北陸自動車道、東に磐越自動車道、そして北に日本海東北自動車道が通る。特に磐越自動車道は太平洋と日本海を結ぶ数少ない自動車専用道であるため、東北と新潟を結ぶ高速バスが多く通っており、仙台、山形、福島、郡山、会津若松、いわきなどを結んでいる。日本海東北自動車道は将来的に庄内地方や秋田方面を結ぶ予定だが、断続的に未成区間がある。
鉄道は信越本線、磐越西線、羽越本線と白新線が通っている。信越本線は長岡、柏崎、上越などを結び長野市南部の篠ノ井駅までを結ぶが、高速バスとの競合が激しい区間もある。磐越西線は特急が廃止されたのもあり、五泉駅まで利用する人がほとんどである。
特急では東京や高崎(群馬県高崎市)、大宮(さいたま市)らを結ぶ上越新幹線が開業してから大きく様変わりし、一時はビジネス特需に沸いた(いわば、ここ数年の金沢市状態)。一方で、それまで1日何往復としていた特急『とき』は名のごとく絶滅し、廃止され、かつては各停型特急名となったが、速達型の『あさひ』が長野新幹線の『あさま』と間違えやすかったために名称を廃止、『とき』が速達型としてパワーアップして復活した経緯がある。また、後述する『いなほ』ももともとは上野駅発で、羽越本線を経由して青森まで結んでいた。
また、庄内地方や秋田など出羽地方を結ぶ羽越本線の特急『いなほ』がある。この区間は沿線の人口減少という根本的問題はあるものの、自動車道網が脆弱、豪雪、積雪地帯ということもあり、特急への依存度が高い。しかし、線形が悪いため速達性で劣っており、公費負担してでも改善を要望している。
また長岡市や上越市らを結ぶ信越本線の特急『しらゆき』が運行しているが、高速バスとの競合もあって利用客減により、『北越』運行時と比較して本数は減っている。なお、『しらゆき』は同県内を結ぶ特急としては最長営業キロ数である。
かつては特急『雷鳥』『白鳥』『日本海』らによって大阪と新潟間を6時間かけて一本で結んでいた。また、それによって北陸地方の横同士のつながりが疎遠となっており、金沢や富山、福井に出向く人は少なくなっている(元から?気の所為でしょう)。かつては磐越西線にも『あいづ』という特急が運行されていたが、これも高速バスとの競合によって廃止。
今日では関西方面は空路が主流となっており、JAL、ANAのほかにLCCはPeach、IBEXなどが結んでいる。特に新潟空港ではドル箱路線だった羽田便が上越新幹線の影響を受け廃止に追い込まれてから、大阪便が主軸となっており、平成30年度の利用状況によると国内便利用客約110万人の約半数が大阪便(伊丹/関空発着)である。近年ではPeachが関空-新潟便を開業し、大幅に利用者が増加した。
国際便では中国のハルビン、上海、香港のほか、韓国のソウル、台湾の台北などへの便がある一方、ハワイのホノルルやロシア極東への定期便は利用者減により廃止された。今日ではロシア方面へは、夏期に限りチャーター便として復活している。
名物
- 信濃川にかかる橋の一つである萬代橋は新潟市のシンボルとして全国的に有名。
国の重要文化財にも指定されている。橋が指定されるのは2例目。ちなみに1例目は日本橋である。
新潟地震でもほぼ無傷で耐え抜いた堅牢さを誇り、それもあって新潟のシンボルとして定着している。
とは言うものの、県民に新潟と言えばと訊いて万人が「萬代橋」と答えるかと言われると・・・。 - 近年では日本海側に面している複合多目的ビル朱鷺メッセもまた新たなシンボルとして定着しつつある。
地上31階建て、高さ143mと本州日本海では最も高い建築物でもある。同人誌即売会のイベントもここで開催されることがある。新潟東方祭とか。 - NGT48の本拠地である。まさか姉妹グループが来るとは新潟市民ですら予想してなかったけど。
- 亀田製菓の本社工場が新潟市にあり、ハッピーターンと柿ピーの名産地である(元は亀田町)。
- サトウ食品の本社工場も新潟市にあり、「玄関開けたら、2分でごはん」の電子レンジで作れる無菌包装米飯の元祖「サトウのごはん」の製造も行っている。
- サッカー、バスケットボール、野球など複数のプロリーグチームを抱える「アルビレックス新潟」のホームタウンである。
- 新潟港、新潟空港ともに冷戦時代から東側諸国への窓口となっており、現在もウラジオストクやハバロフスクなど、ロシア極東地域の都市との間に航路が設けられている。また、以前は空路も設けられていた(燃油高騰の影響を受け、定期便は廃止。その後復活要望があり、現在はチャーター便)。そのためか、旧市内では日本語、英語の他にロシア語も併記された標識をたまに見かけることがあり、市街地がロシア人が往来したり、はたまたロシア料理教室やロシア語教室があったりもするなど、全国で最もロシアとの交流が深い都市の一つ。また、ロシア側としても、一帯を統括する総領事館が新潟市にあり、日本との交流拠点として新潟を重要視している。特に近年、プーチン政権になってから、ヨーロッパとの関係に亀裂が生じている一方で、今まで見捨てられてきたアジアへの交流拠点であるシベリア、極東地方への開発を重視するようになっていることも大きく関わっている模様。
- また、名目上は中国や韓国、そして北朝鮮との交流もあった。上記に関連して、一時期拉致問題絡みでテレビで有名になった彼の北朝鮮の貨客船、万景峰号が停泊していたのが、新潟市中央区にある新潟西港である。今は経済制裁の影響で入港していない。また、韓国も地理的な問題(日本海側には大きな都市はほとんどない)から、そこまで交流は盛んではなくなり、福岡市や山口県下関市の方が主流となっている。また、中国とも、ハルビンなどへの便はあるが、そこまで強く関わっていない(中国側が西日本との関係を深めているため)。
- 2009年夏の甲子園で準優勝を果たした日本文理高等学校は、新潟市西区にある。
サブカルチャー
新潟市が特に力を入れている事業の一つと言われる。特にガタケットは1983年に、まだ漫画やアニメといったものがアングラ、白眼視されていた時代の中で開催が開始されている、全国でも歴史のあるコミックマーケットの一つであり、東京で見たコミケの熱気を地元でもやりたいという熱意により、自治体を説得し、始めた経緯を持つ。
ガタケット
- ガタケットは通称であり、正式名は新潟コミックマーケット。
- 1983年に開始され現在までに150回以上開催されている。
- しかし近年では参加サークルの数は低迷している。なお、全盛期はMAX2000サークルでも収まらないほどの盛況っぷりだったことは記しておく。
新潟のアニメ事情
- 新潟市マンガ・アニメ情報館、新潟市マンガの家という施設を立てて、アニメ・マンガを利用したまちづくり構想を発表する新潟市であったが、地上波アニメはただただ貧弱の一言である。
- 2014年にマンガ・アニメ情報館でまどマギの展示が行われることの宣伝も兼ねて今更まどマギを初放送。
- ガッチャマンクラウズ インサイトでは長岡が舞台になり新潟市の光景も出るという新潟アニメだったにも関わらずTeNYが放送開始したのは2か月遅れ。もう一度言うが地元アニメである。
- ガッチャマン以外の2015年の放送実績は艦これのアニメや、ラブライブ(両方BSN)を今更放送。
- 2016年は作者が五泉市出身のためくまみこを放送。だが同アニメはその作者の発言で物議をかもすことに…地味にBSより早くBSNが放送していた。
- 2017年でも相変わらず(ry。一応バンドリはNSTで放送した。
関東圏のジョーカー・ゲームの再放送と魔法使いの嫁では新潟市がスポンサーを務め、新潟市にあるアニメ・マンガ情報館のCMが流れることになった。なお新潟県の地方局では両アニメとも放送されなかった。なんでや!
- 2018年はI.G担当のアニメ銀河英雄伝説Die Neue Theseのスポンサーに再び座っている。なお新潟県では(ry。
- 2019年は作者が佐渡出身という縁でかぐや様は告らせたいを放送した。
- 2019年から始まったスーパーアニメイズムはTBS系全局ネットなので、当然BSNでも放送している。
- 2023年の推しの子はちゃんとBSNが放送。赤坂アカ繋がりである。
新たなオタクイベント、がたふぇすと新潟の同人ショップ事情
- がたふぇすというイベントもある。毎年10月開催で「新潟マンガ大賞フェスティバル」「コスプレガタケット」「新潟国際アニメ・マンガフェスティバル」の3つのイベントが同時開催されるもの。来場者数は2016年の第7回で63000人。
新潟で声優・アニソン歌手に会える数少ないイベントである。
- 上記イベントの割に大手同人チェーン一号店ができたのはかなり最近の2008年11月である。
メロンブックスが旧石丸電気新潟店の跡地に出来、これが一号店である(3F)。 - 同時に、らしんばん新潟店も誕生(メロンブックスの隣エリア)。アニメイト新潟店も駅前から移転し(2F)、新たな新潟のオタクの中心地となった。
- 更に、2010年12月にはとらのあなも万代シテイに出店した。本州日本海側同人の中心地としての地位を確立しつつある。2019年11月には万代から東大通に、メロンブックスにかなり近いところまで移転した。普通に徒歩で行き来可能に。売り場は大幅に縮小したが…
- ちなみにその前からもガタケットSHOPという同人販売店は2000年から存在していた。
前は新潟駅の南口→万代シテイバスセンターの構内2F、最終的にはビルボードプレイス2の1Fにあった。
2019年に閉店。同月10月には印刷サービスも休止となり、現在はWebのみでの運営となっている。
地理と気候
- 人口:約80万人
- 人口順位:16位
- 現市長:中原八一(2018年~)
- 一般的に、新潟と言うと豪雪地帯のイメージを他県の人は持ちがちであるが、
新潟市そのものは海岸に面しており平野が多く、近年積もらない時も往々にしてある。
(上越市の1/3程度。平均気温が新潟より高い金沢、富山などの北陸各市や鳥取よりも積もらない)
新潟で豪雪地帯と言われるのは、長岡以南と、上越以西の越後山脈に近い場所である。
そのため新潟市内には道路に消雪パイプはほとんど設置されておらず、大抵は手による除雪で間に合う。
実際50cmも降るシーズンが稀になりつつある。
行政区
- 西区
旧新潟市西地区と旧黒埼町が所属する。
関屋分水が境界線でそこから西区になる。
新潟大学最大のキャンパスである五十嵐キャンパスや新潟ふるさと村、ケーブルテレビのNCV、
新潟最大の地方紙である新潟日報社本部もここにある。新潟日報は萬代橋前に移転予定した(「メディアシップ」と呼ばれる)。
関連動画
関連商品
関連項目
関連サイト
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 4
- 0pt