日向灘地震は日向灘を震源域とする地震である。ここでは数多くの日向灘地震の中からいくつか選んだものを紹介する。
概要
1498年日向灘地震
九州では山崩れが発生し、別府では寺社が爆発して住職が吹き飛ばされて現在観光地として知られる坊主地獄ができた。近畿地方や東海地方でも強い揺れを観測したことからかなり大きな地震であったことがわかる。ちなみにこの地震による影響は中国の揚子江でも記録されている。
1662年日向灘地震(外所地震)
日向灘を震源とする地震としては最も大きな被害をもたらした地震。日向灘沿岸には地震発生とともに発生した津波が襲来し多くの人命を奪った。なお津波の高さは宮崎で4~5m、延岡市で3~4mなどである。名称は、津波によって水没した集落名で「とんところ」と読み、戒めも兼ねて50年に一度供養塔が建立されている。
1968年日向灘地震
愛媛県と宮崎県で大きな被害をもたらした地震。宮崎県では津波の襲来により養殖魚が逃げた。なお津波は四国の南西部で全振幅3m 細島で198cm 油津で66cmと記録されている。
1984年日向灘地震
フィリピン海プレート内部で発生した地震。1mの津波を引き起こした。なおこの地震以後、M7.0以上を記録する地震は観測されていない。
東海・東南海・南海地震との関連性
1498年に発生した日向灘地震から2ヵ月後、明応南海地震が発生している。この記録から今後東海・東南海・南海地震と連動して日向地震が起こるのではないかという指摘がある。仮に三大地震と連動して日向灘地震が起きた場合、九州や四国の広い範囲で被害を及ぼすと予測されている。そのときの地震規模は震源域がかなり広くなることからM9.0を越える可能性がある。
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