日常系スパイさんとは、「ゲームアツマール」で配信されているフリーゲームであった。
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https://twitter.com/lapis_colors/status/1197010207919882241
ストーリー
遠くない未来。極東のある島国。
国の政府は、統治能力の大半を失い形骸化していた。政府に代わり統治者の座に就いたのは、
経済戦争を勝ち抜いた企業 <キギョウ> であった。そして、企業間の権力闘争の実動部隊を担う存在が、
組織 <ソシキ> と呼ばれる企業の暗部。ある組織に所属する工作員りん、國乃、舞の3人は、
敵企業のワナにかかり、子供の姿にされてしまう。組織からは、お払い箱となり、彼女たちは多くのものを失った…
ように見えたが、デメリットばかりでもなかった!
※公式ニコニコチャンネルより引用。
概要
弱小組織の工作員をしている幼女達が様々な任務を果たしていく、と言う設定のゲーム。
niconico内の自作ゲーム配信サイト「RPGアツマール」(2021年2月に「ゲームアツマール」に改称)にて、2019年11月20日に配信開始された。パソコンだけでなく、スマートフォン・タブレットなどの機器でもプレイ可能だったが、2023年6月28日のゲームアツマールのサービス終了に伴いプレイ不可能になった。
「RPGアツマール」はユーザー投稿ゲームを主体としたサイトだったが、この「日常系スパイさん」はRPGアツマール公式が用意した公式ゲームである。当時は完全フリーなゲームが主体だった「RPGアツマール」では珍しく、「基本プレイ無料だが、ニコニコポイントを使ってのゲーム内課金で追加要素を楽しめる」という形式をとった。
「RPGアツマールが、なぜ突然このゲームを作ったのか不思議に思われているかもしれません。その答えは、みなさんにRPGアツマールの課金システムをご提供する前に、まずは自分たちでも試しにゲームを作って、ゲーム内に課金要素を入れてみようという企画でした。」
とのこと[1]で、「課金システムをユーザーに提供する前に公式側が試してみよう」という目的のために立ち上がった企画であるらしい。
ゲームシステム
ゲームの配信ページの説明文には「RTS風ハック&スラッシュRPG」と記してあるが、正直RPG要素はあまりない。
「RTS風」とあるように、キーボードやコントローラーなどで直接キャラクターを動かすものではなく、ある程度自動で進んでいくキャラクターに、クリックやタップで大まかな指示を出していくという、RTSに近い形式である。
メインの「ストーリー」では、短い「ミッション」を上記のRTS風の方式でクリアして行くことで、シナリオが少しずつ語られていく。「ハック&スラッシュ」と謳うだけあって、「強い武器を集め、さらに戦闘で得た経験値やポイントを使って武器やキャラクターを強化し、更に強い敵が出る難しいミッションに挑戦していく」というのがコンセプトのようだ。キャラクターの「衣装」を入手して様々に変更することで、衣装に応じたスキルが使用できるようにもなる。
ただしゲーム配信ページのタイトルに「【ゆるいハクスラ】」と書いてある通り、いろいろとゆるい。元々難易度は低いうえ、本拠地の画面でキャラクターをクリックするだけでMP(マサムネポイント)という武器を強化したり経験値を購入したりするために必要なポイントが少しずつ手に入るという救済処置的な仕様まである。
その他、少しゲームを進めると使用できるようになる「シミュレーター」では「入るたびに構造が変化する仮想空間のダンジョンを進み、可能な限り深い階層へと潜っていく」という方式となっており、ローグライク/ローグライト的な要素もある。
キャラクター
※説明文内の斜体の部分は公式チャンネルトップページからの引用。
スパイさん
プレイヤーが指示する対象でもある、メインキャラクター「スパイさん」4人組。作中では「K.I.D.s」とか「エージェント」などと呼ばれているようだ。
- 木野江 りん(きのえ りん)
- CV:小路くみ
- いつも前向きでがんばり屋な女の子。小動物系のムードメーカー。
- 元成人3人組のひとり。公式のキャラクター紹介欄で最初に紹介されており、メインビジュアルで真ん中に居るので主人公的な立ち位置なのかもしれない。
- 作中で3人組の元年齢について「20歳そこそこ」と言及されているが、この「りん」は新人だったとのことで一番若かったのかもしれない。
- しかしそれでも言い訳ができないくらい天真爛漫な様子で全くの子供であるかのように振る舞っており「元が成人だったとは思えない」「この人だけは外見だけではなく脳まで子供化されたのでは」とプレイヤーを心配させる。
- キャラクター性能的には、監視カメラやトラップを解除するための「工作」パラメーターが高い工兵タイプ。しかし電子ロックや警備システムのハッキングに必要な「知識」パラメーターが低い。
- 寿 國乃(ことぶき くの)
- CV:沢樹ゆうは
- いつもさわがしく元気な女の子。根っからの関西人。
- 元成人3人組のひとり。褐色肌。
- 若返る前に貧乳だったのがコンプレックスだったらしく、成長をやりなおして巨乳になることを目論んでいる。それはそれとして、「世界を救うような大活躍がしたい」という願望も抱いているらしい。
酒が好きらしく、本拠地での待機画面では酒瓶(?)を抱いて寝転がっており、酒につられるシーンやガッツリ飲酒しているシーンも描かれる。元が成人だったとしても、体が子供に戻っているのなら飲酒はマズいのではないだろうか……。一応作中設定として、そういった法律は既に存在しなくなっているというフォローは入る。 - キャラクター性能的には、攻撃力に直結する「格闘」パラメーターが高い前衛タイプ。しかし敵から身を隠して戦闘を避けるための「隠密」パラメーターが低い。
- 美川 舞(みかわ まい)
- CV:飯島由伽理
- みんなのお母さん的存在の女の子。ストレスをためやすくすぐ吐血する。
- 元成人3人組のひとりで、眼鏡っ娘。
若返る前は28歳で、口ぶりからするとおそらく3人の中で最年長だったよう。いい大学を出て仕事も充実していたが、気づけば彼氏が居ないままアラサーに。焦りだし婚活に励んでいたが実を結んでいなかったという。
3人の中では常識人だが、現実逃避しがち。影が薄く、そこに居ることに気付かれないことも多い。「欲しい本があるが子供になったせいで売ってもらえない」と口を滑らせたことがあり、他の2人から「エッチな本を読みたがる人」だと思われている。 - キャラクター性能的には、影が薄いことを反映してか「隠密」パラメーターが高く、戦闘を避けて密かに侵入していくタイプ。しかし「工作」パラメーターが低い。
- ラピス カラーズ
- CV:佐藤香織
- ズバ抜けた記憶力を持つ天才少女。大人ぶっているが実は泣き虫。
- ゲーム開始当初はまだ不在で、第1話をクリアすると登場し第2話から参戦する4人目のスパイさん。
- 他の3人とは違い若返ったわけではないらしく、匠田京子曰く「ラピスくんは生粋の幼女なのだからね!!」とのこと。
- 高いハッキング能力を持ついわゆる天才少女なのだが、プライドが悪く口が悪いため他の3人や義侠への言動が冷たく、特に國乃とは衝突しがち。
そんな強気な態度とは裏腹に、お気に入りのウサちゃんを抱かないと眠れないという年齢相応ところもある。ちなみにボクっ子。 - キャラクター性能的には、ハッキングに必要な「知識」パラメーターが高い。しかし「格闘」パラメーターが低いため直接戦闘は苦手。
その他の仲間たち
- 匠田 京子(たくみだ みやこ)
- CV:永木さくら
- アルカネット創設者にして代表取締役。謎多きトラブルメーカー。
- スパイさんたちのボスで、弱小組織「アルカネット」の社長。
- 日本を実質的に支配していて誰も逆らうことなど考えないような巨大企業「アルケイン」に対して、対抗するための策謀を巡らしている謎の美女。
- しかしスパイさんたちの姿を熱心にカメラで撮影するため、ロリコン不審者ではないかと疑われることも。
- 「きょうこ」ではなく「みやこ」。
- 義侠 忠(ぎきょう ただし)
- CV:なし
- スパイさんたちの指揮官兼教育係。真面目で義理堅い苦労人。
- 「元アルケイン所属S級エスピオナージ」であるらしいが匠田京子に引き抜かれてアルカネットに雇われたイケオジ。
- 少々のことでは動じない人物で、ラピスに詰られようが、ミッション内で不測の事態が起きようが、冷静な態度を崩さない。
- ミッション中にはスパイさんらの行動を指揮する。平時はスパイさんたちの教育係として戦闘訓練の相手等もこなしており、指揮能力だけでなく戦闘能力もあるよう。
- マサムネ
- 一頭身の鳥のような何か。ナビゲートロボらしい。
- いわゆるマスコットキャラクター枠だが、ゲーム冒頭でチュートリアルを務めてくれるほか、「MP」(マサムネポイント)を支払うことで「衣装」や武器を強化する「因子」や経験値自体まで売ってくれる「ショップ」も担当している。
スタッフ
関連動画
公式動画
実況プレイなど、ユーザー投稿動画
関連チャンネル
関連リンク
関連項目
- ゲームアツマール
- ゲームアツマールのゲーム一覧
- RTS / ハクスラ / ローグライク / ローグライト
- ゲームのタイトル一覧
- 日常系 / スパイ
脚注
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