日本三大香木とは、日本で特に有名な花から芳香を放つ樹木で『春の沈丁花(ジンチョウゲ)』『夏の梔子(クチナシ)』『秋の金木犀(キンモクセイ)』を指す。日本四大香木と呼ぶ場合にはこれに『冬の蝋梅(ロウバイ)』が加わる。
出典元は植物学者の田中修氏による著書『都会の花と木―四季を彩る植物のはなし』(中公新書)と思われ、ここからインターネットなどを介して情報が広まったものとみられる。(つまり歴史的には浅い言説である。)ただし本書内では上記の三樹木を『三大芳香花』と記載されている。一般的に「香木」とは白檀や沈香などの木材部分から芳香を放つものを指すため、原典通りの方が正しい名称かもしれない。
余談だが、世界三大花香(フローラルノート)といえばバラ、ジャスミン、スズランである。世界四大花香と呼ぶ場合はこれにライラック(リラ)が加わる。
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