概要
1997年に「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」が合併して設立された。「〇月×日 本会議」ではない。
神社本庁などの宗教団体の構成員が事務局に多く参画している他、一部の保守系の政治家も参加している。
実態
いくつかの保守系グループの寄り合い所帯であり、様々な支部・別名グループによって構成されている。
政治理念としては「新憲法制定」「安全保障政策の確立」「愛国心を養う教育」等を掲げているほか、反共の色彩は比較的強い。日本会議のイデオロギーに共感しない右派系勢力からは、宗教団体との関係や活動内容の不透明さなどから批判されることがある。
日本会議側の主張
日本外国特派員協会における日本会議会長の会見(会見より引用)
- 中国の膨張主義に対し、日本は対策を講じなければならない。
- 日本の戦争については、間違っていた部分と正しい部分がある。
- かつての日本が膨張主義であったからといって、中国の膨張主義が許されるわけではない。
- (近年の今上天皇陛下の平和主義、戦争責任についての発言に対し、日本会議の主張と異なる部分があるがそれについての見解をYESかNOかで問われ)天皇陛下の発言はすべて正しいと思う。
「日本会議事務局事務局職員」からの電話(リテラ掲載記事より引用)
- 安倍内閣を評価している
- 日本の国にふさわしい自主憲法を制定すべき
- 改正要件の緩和に賛成
- 緊急事態条項を加える
- 結婚が両性の合意のみでできることの否定
- 「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の主催者である(同じ団体)
- 同じ名簿に登録される
- 「日本の建国を祝う会」を後援している
メンバーなど
日本会議役員名簿によれば、62名中24名が宗教関係者(神道系、教派神道系、新教派系、仏教系(天台・日蓮・その他)、キリスト教系、崇教真光、解脱会、モラロジー研究所、倫理研究所)である。伝統宗教から新興宗教まで、カバー範囲は幅広い。
また、日本会議と同年に誕生した日本会議国会議員懇談会では、第三次安倍内閣に所属する下村博文氏、高市早苗氏を始めとした各内閣閣僚が所属しており、総理大臣の安倍晋三首相も顧問となっている。
全国に支部があり、全国支部の第1号である江東支部の初代支部長は深川八幡祭りで有名な富岡八幡宮の元宮司・富岡茂永である。
評価
もとは赤旗に「靖国派」といった文面で非難される程度であり、露出する機会は非常に少なかった日本会議であったが、2014年の衆院総選挙の直前を境に、急激に各種マスコミにて取り上げられるようになる。2016年の参院選直前には数多くの日本会議特集本が出版されている。これについて日本会議会長の田久保は「安倍政権へのネガティブキャンペーンの一環であり、改憲阻止を狙ったものだろう」と述べている。
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関連項目
- 政治
- 保守
- 生長の家 (分裂しており、日本会議と方向を同じくするのは本部と決別した「本流運動」の方。本部である「宗教団体生長の家」の方は、「本流運動」や日本会議を批判している。)
- 櫻井よしこ
- 安倍晋三
- 自由民主党憲法改正草案
- 国家神道
- 神社本庁
- 親学 - 日本会議が男女共同参画社会政策の対案として推進している教育論、思想。
- 日本会議の研究
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