日本橋とは、東京都中央区にある橋および地名、およびその周辺の地域名である。(→Wikipedia)
橋の概要
日本橋川と国道1号線(東海道・第2京浜)、国道4号線(日光街道・奥州街道)との交点に架かる橋で、戦前は「日本国道路元標」として扱われていた。現在でも国道6号線(水戸街道)、国道14号線(千葉街道)、国道15号線(第1京浜)、国道17号線(中山道)、国道20号線(甲州街道・中山道)の起点とされている。もちろん重複である。他の国道においても、東京からの距離はここを起点として表示されている。
元々は徳川家康が江戸幕府を開いた1603年(慶長8年)に、道路計画網の一巻として公儀橋(御入用橋)として架けられたものである(大阪の日本橋も1619年(元和5年)に同じ目的で架けられている)。翌年には五街道(東海道・日光街道・奥州街道・中山道・甲州街道)の起点とされた。もちろん東海道と日光街道以外は重複である。この周辺地域は橋を中心に江戸時代初期から発展しており、まさしく江戸の中心地であった。
現在の橋は1911年(明治44年)に架けられた石橋の19代目で、1999年(平成11年)に重要文化財に指定されている。しかし直上には首都高速道路都心環状線の高架があり景観が悪いため、首都高を地下などに移し景観を取り戻そうという地元や政財界からの動きが起こりはじめた。
首都高速道路日本橋区間地下化事業
首都高速道路株式会社では建設から半世紀以上経過し、なおも交通量過多である首都高の老朽化問題に直面していた。このため同社では首都高速道路の大規模更新・修繕事業(高速道路リニューアルプロジェクト)を立ち上げる。その中の一つのプロジェクトとして首都高速道路日本橋区間地下化事業も立案された。現実的な課題として日本橋上部の首都高地下化が実行へと大きく動き出す。
2021年5月10日午前0時、江戸橋出入口・呉服橋出入口閉鎖。これより首都高速道路日本橋区間地下化事業が開始された。
以後、2023年度に前述2ヶ所の出入口撤去工事が完了。2024年度にトンネル部の起工。2035年にトンネル部の竣工ならびに開業と高架部撤去工事開始。2040年に高架部撤去が終わり事業の全工程が完了となる予定である。
1963年から上部を首都高により覆われていた日本橋は77年の時を経て空を取り戻すことになる。
地名の概要
周辺には東京都中央区日本橋一丁目から三丁目がある。かつての日本橋通一丁目から三丁目と日本橋江戸橋一丁目から三丁目が合併されたものである。東京メトロの日本橋駅があり、高島屋や丸善の日本橋店と直結している。日本の郵便発祥の地である日本橋郵便局もある。
地域の概要
中央区内には他にも日本橋を冠する地域があり、日本橋地域と呼ばれている。
1878年(明治11年)に郡区町村編制法が施行されたことにより「東京府日本橋区」となり、1889年(明治22年)に市制町村制が施行されたことにより「東京府東京市日本橋区」となった。1943年(昭和18年)の東京都制施行で「東京都日本橋区」となり、1947年(昭和22年)に隣接する京橋区と合併し、「東京都中央区」となった。
現在でも旧日本橋区の地域は日本橋、東日本橋、八重洲一丁目を除き「日本橋」を頭に冠しており、旧京橋区の京橋地域(銀座地域)や埋立地の月島地域とは区別されている。
日本橋地域は江戸時代から商業、金融の中心地として栄え、現在も東京証券取引所や数多くの証券会社が立ち並ぶビジネス街である。また、日本銀行本店、三越本店、三井本館、高島屋東京店などの歴史的建造物が数多く残る。
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