日本猫とは、日本原産の猫のことである。そこ「それただの雑種では?」とか言わない。和猫とも呼ばれる。
概要
日本列島では縄文時代には縄文犬と呼ばれる犬が飼育されていたが、この時代には家畜の猫は存在しておらず、オオヤマネコなどの山猫が狩猟の対象になっていた。まあ、狩猟採集生活だと猫の必要性ないからね。イエネコが日本に入ってきたのは弥生時代とされ、豚や鶏などと共に持ち込まれたものと考えられている。
ただし、古事記や日本書紀といった初期の文献資料には猫の記述が見られず、せいぜい日本霊異記に猫に転生した話が載っている程度であった。本物の猫が記録が現れたのは889年(昌泰2年)の宇多天皇による唐土渡来の黒猫の飼育日記がさいしょである。平安時代になると様々な和歌や物語に登場した。
これらの猫は愛玩動物や鼠獲りのために飼育されており、犬などと同様に放し飼いされていた。
しかし、第二次世界大戦後に進駐軍など外国人の手によって国外から猫が持ち込まれるようになると混血の影響が見られるようになった。とりわけシャム猫の爆発的な流行は混血が大きく進む出来事となった。なた、鼠捕りのために放し飼いをしていたことも混血があっさり進んだ要因となった。そもそも天然記念物への指定など保護活動が活発だった日本犬と異なり、日本猫はありふれた存在であったことから人々は関心を示すことはなく、単なる雑種同然の扱いだったということが最大の理由だろう。
この流れに危機感を覚えた動物学者の平岩米吉は1971年(昭和46年)に『日本猫の標準』の試案を作成。日本猫の保護を訴えて保存活動を発起した。
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関連項目
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