日本電信電話公社とは、かつて日本に存在した公社である。略称は「電電公社」。
概要
いわゆる「三公社五現業」の中の三公社の一つ。1952年、電気通信省の電信・電話事業を受け継ぐ形で設立された。資本金を100%政府が出資した特殊法人である。日本の電信・電話事業を長らく独占的に行っていたが、国際電信電話事業は発足翌年の1953年に国際電信電話株式会社(現在のKDDI)に移管されている。
1985年、電気通信事業法への移行に伴い民営化。日本電信電話株式会社(NTT)に移行した。なお、NTTという呼称はもともと電電公社の英文略称(Nippon Telegraph and Telephone Public Corporation)であり、民営化以前からCMなどにも使用されていたものである。ちなみに、先述の国際電信電話株式会社が民営化されるのは1998年のことであるが、現在のKDDIの直接的前身である第二電電株式会社の設立は1984年のことである。
プッシュ式電話機、ポケベル、テレホンカードなどはいずれも電電公社が導入した技術である。いずれも一世を風靡したのだが、今となっては死語だったり、それどころかもうほとんど消えてしまったようなものもある。移行から30年を経たし、当然といえば当然なのだが…。
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関連項目
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