日比谷線単語

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日比谷線とは、東京メトロが保有・運行する鉄道路線である。

概要

中目黒駅(H-01)～北千住駅(H-22)を結ぶ路線。駅ナンバリングのアルファベットは『H（）』である。東武スカイツリーラインを経由し東武日光線南栗橋駅まで直通する。2013年3月15日までは、東急東横線菊名駅までも直通していた。

東京メトロ（営団地下鉄）が初めて他社との直通運転を行った路線である。両端からの部分開業を繰り返し、全線開通したのは1964年の東京オリンピックに合わせてである。同時に東急との直通を開始。なお東武との直通は北千住～南千住間が開業した1962年から開始されている。

車両は東京メトロの直流1500V線区（パンタグラフ線区）では唯一18m車を使用していた。そのため20m車を導入している東武伊勢崎線では日比谷線直通列車のみ乗車位置が異なっており、日比谷線直通専用の18m車を所有していたものの、後述のように日比谷線が20mに統一されていく流れで東武側も新型車両を投入し18m車は撤退した。

当初は東急東横線と直通運転をしていたが、急カーブのある日比谷線は18m車体規格で建設されており、20m車体を主力とする東急や東武との規格の違いが原因で、直通用に相手側が18m車両を保有しなければならない等の不都合があったので直通を徐々に縮小、東急側は最終的に廃止した経緯がある。廃止後も中目黒では対面乗換が可能な構造なので利便性にさほど影響は出ていない。現在では日比谷線も20m規格に変更されているが、18m×8両を20m×7両に変更して今度は車両数が減っており、東横線のダイヤが当時より逼迫しているので直通再開はしていない。一方で東武側は一度減少した直通を再強化する事を検討している。なお、この直通の不具合によって代替の直通先になったのが三田線と半蔵門線で、このために1つの路線から2本の直通先が存在する結果になっている。

当時東急東横線沿線はすでに住宅街が形成されていたのに対し、東武伊勢崎線沿線は開発が進んでおらず、営団は東急からの需要が多いと見込んでいた。
当時の車両は18m車が主力であり、また東京オリンピックに間に合わせるため工期を惜しんだため、営団はこれに合わせて路線を建設した。なお東武は20m車をいち早く採用していたが、前述の理由により採用されなかった。東急は当時18m車両が標準であったが、東横線では20m車の走行は当時すでに可能であり、日比谷線開業よりも前に伊豆急行100系電車が試運転で走行している。後に東急も20m車が標準となった。
ところがいざ開通してみると、東武伊勢崎線から都心へのアクセスが飛躍的に向上したことで東武の沿線人口が増加した。結果利用者が営団の予想を上回り、当時は6両だった車両の8両編成化が急がれた。東横線からの直通利用者は東武ほどではなかったものの、それでも日比谷線開通により東横線渋谷駅の乗降客数が8万5千人減っている。
ラッシュ時には慢性的な混雑が発生しており、一部の駅では積み残しが発生する。特に東武からの直通列車はバイパス路線の半蔵門線があるにもかかわらず常に混雑している。

これらの車両は3扉車と5扉車が混在してるため、ホームドア設置への課題があったが、2016年度～2019年度にかけて20m車7両編成（4扉車）の新型車両（東京メトロ13000系・東武70000系）に全て置き換えることが発表された。新型車両に置き換え完了次第ホームドアの設置を開始する予定とされ、着々と置き換えは進行された。

そして2020年、ついに全ての18m車が日比谷線から消滅。ほぼ同時期に秋葉原駅にホームドアが設置。そして6月に虎ノ門ヒルズ駅が開業し、日比谷線初めてのホームドア稼働駅となった。虎ノ門ヒルズ駅開業と同時にTHライナーが運行開始され、初めて日比谷線で通過列車が設定された。

南千住と東武伊勢崎線の竹ノ塚に検車区があり、また八丁堀の北千住方、霞ケ関の中目黒方、六本木～広尾間に留置線がある。竹ノ塚検車区のみ他社線内にあるが、元は東武伊勢崎線の車庫だったものを営団が譲り受けたためである。
なお日比谷線の検車区には工場がないため、全般検査など大規模なものは東急田園都市線内にある半蔵門線鷺沼工場にて行われる（中目黒駅から東急東横線・目黒線・大井町線・田園都市線を経由して、鷺沼工場に向かうことになる）。

駅一覧

THライナー以外は各駅停車。

虎ノ門ヒルズ駅開業以前（2020年6月5日まで）は霞ケ関駅～北千住駅は今より1つ少ない駅番号になっていた。

【凡例】●：停車（乗降可能）　乗：停車（乗車のみ）　降：停車（降車のみ）　↑/↓：通過　-：この駅には来ません

ＴＨライナー恵比寿方面	ＴＨライナー東武線方面	駅番号	駅名	乗り換え路線	駅周辺の施設など
-	-	H-01	中目黒駅	■東急電鉄　東横線	目黒区役所、中目黒GT
降	-	H-02	恵比寿駅	■JR東日本　山手線・埼京線・湘南新宿ライン	恵比寿ガーデンプレイス
●	-	H-03	広尾駅		大使館街
●	-	H-04	六本木駅	■都営地下鉄　大江戸線	六本木ヒルズ
●	-	H-05	神谷町駅		東京タワー
●	-	H-06	虎ノ門ヒルズ駅	■東京メトロ　銀座線（虎ノ門駅）	虎ノ門ヒルズ
●	乗	H-07	霞ケ関駅	■東京メトロ　丸ノ内線・千代田線	官庁街
↑	↓	H-08	日比谷駅	■東京メトロ　千代田線（日比谷駅）・有楽町線（有楽町駅） ■都営地下鉄　三田線 ■JR東日本　山手線・京浜東北線（有楽町駅）	帝国ホテル、日比谷公園
降	乗	H-09	銀座駅	■東京メトロ　銀座線・丸ノ内線（銀座駅）・有楽町線（銀座一丁目駅）	銀座三越、有楽町マリオン
↑	↓	H-10	東銀座駅	■都営地下鉄　浅草線	歌舞伎座、新橋演舞場
↑	↓	H-11	築地駅	■東京メトロ　有楽町線（新富町駅）	築地市場
↑	↓	H-12	八丁堀駅	■JR東日本　京葉線	新大橋通り
降	乗	H-13	茅場町駅	■東京メトロ　東西線	永代通り
↑	↓	H-14	人形町駅	■都営地下鉄　浅草線 ■東京メトロ　半蔵門線（水天宮前駅）	水天宮
↑	↓	H-15	小伝馬町駅		国道6号
降	乗	H-16	秋葉原駅	■JR東日本　山手線・京浜東北線・総武線 ■つくばエクスプレス ■都営地下鉄　新宿線（岩本町駅）	秋葉原電気街
↑	↓	H-17	仲御徒町駅	■JR東日本　山手線・京浜東北線（御徒町駅） ■東京メトロ　銀座線（上野広小路駅） ■都営地下鉄　大江戸線（上野御徒町駅）	アメヤ横丁
降	乗	H-18	上野駅	■JR東日本　東北新幹線・北海道新幹線・上越新幹線・北陸新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・山手線・京浜東北線・東北本線（宇都宮線）・高崎線・常磐線・上野東京ライン ■東京メトロ　銀座線 ■京成電鉄　京成本線（京成上野駅）	東京メトロ本社
↑	↓	H-19	入谷駅		入谷鬼子母神
↑	↓	H-20	三ノ輪駅	■都電荒川線（三ノ輪橋停留所）	日光街道、明治通り
↑	↓	H-21	南千住駅	■JR東日本　常磐線 ■つくばエクスプレス	東京メトロ千住検車区
↑	↓	H-22	北千住駅	■東武鉄道　東武スカイツリーライン（相互直通運転） ■東京メトロ　千代田線 ■JR東日本　常磐線 ■つくばエクスプレス	北千住マルイ
東武スカイツリーライン東武動物公園駅経由 東武日光線南栗橋駅まで直通運転

使用車両

• 東京メトロ13000系
• 東武70000系

過去の使用車両

• 営団3000系
• 東京メトロ03系
• 東武2000系
• 東武20000系・20050系・20070系
• 東急7000系
• 東急1000系

東京メトロ03系の一部編成及び東武20050系はラッシュ時対策として前後の2両ずつが5扉になっていた。
なお北千住始発及び中目黒始発の列車のみ、始発駅では5扉のうち中扉の2扉は開けず、3扉車と同じように扱われていた。

関連動画

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関連商品

関連項目

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