日産・ティアナとは、日産自動車が2003年より製造・販売するセダン型乗用車である。
概要
車名の由来は、ネイティブアメリカンの言葉で「夜明け」という意味。かつて販売をされいたセフィーロとローレルの後継車に当たり、クラスが重なるので統合をしてティアナとなる。開発段階ではローレルの名称にするかどうか迷いがあったらしい。アジア・オセアニア地区向けの世界戦略車として発売。
当初は福岡県にある九州工場で生産していたが、景気低迷や円高の進行により、2011年より各地区での現地生産を進めている。初代モデルから、モダンリビングのデザインを模したインテリアをアピールポイントにしている。ある意味1989年に登場をした六代目ローレルの内外装もデザイン重視にしていたため、考えてみれば共通点はあるかもしれない。
駆動方式はFFと日本国内限定の4WDが用意され、エンジンは基本はV型6気筒が基本となるが、日本仕様にある4WD仕様と海外仕様には直4気筒が用意される。ミッションは初代がCVTと4速AT、二代目がCVTのみとなる。
また刑事ドラマ『相棒』にも劇中に覆面パトカーとしてよく登場をする。
初代モデル(J31型 2003年~2008年)
2003年にデビュー。エンジンはV型6気筒の3500ccと2300cc、日本国内仕様専用の4WD仕様は直4気筒2500ccとなる。
ミッションは、3500ccは専用のマニュアルモード付きのCVT、2300ccと4WD仕様は4速ATとなる。3500ccはハイオク仕様、2300ccと2500ccはレギュラー仕様となる。
2004年に一部改良で、グレードの整理や装備の見直しが行われる。同年に海外のタイ&シンガポール&台湾仕様には廉価版の直4気筒の2000ccエンジンも用意される。
2005年にマイナーチェンジ。前後デザインの変更及びボディカラーの入れ替え、装備の追加が行われた。
価格が廉価な割りには、高級感があるデザイン、広大な室内とトランクが受けてヒットを飛ばした。
また個人タクシーのユーザーにも受けが良く、東京地区のみには個人タクシー向け専用のホワイトのボディカラーも用意される程でもある。
二代目モデル(J32型 2008年~2014年)
2008年に初のモデルチェンジ。ヒットを飛ばした先代モデルの良さを残したデザインとなったが、先代モデルでのウイークポイントだった、室内の静粛性&ボディ剛性&ハンドリング&シートのホールド性が改良がされた。またフロント&リアデザインも押し出しの強いテイストを強めた。日本仕様の先代モデルでは設定がされていなかったサンルーフが上級グレードで標準装備化がされ、その他のグレードでオプションで装着できるようになった。ナビゲーションもDVDからHDD化がされる。
エンジンもV型6気筒の3500ccと4WD仕様の直4気筒の2500ccは変わらず、2300ccは改良をされて排気量が2500ccとなった。3500ccは先代と同様にハイオク仕様、2500ccはすべてレギュラー仕様となる。またミッションも全グレードにCVT化がされた。そのおかげで、燃費が先代モデルよりも向上、10・15モードで2500ccのFF車は12km/L、2500ccのAWD車は11km/L、3500cc車は10km/Lとなる。
2009年に仕様変更。ナビゲーションの使い勝手が向上された。
2012年にマイナーチェンジ。内外装が変更をされた仕様向上。アルミホイールが台湾仕様と同形状となった。
二代目のキャッチコピーは”「OMOTENASHI」(おもてなしの空間を、クルマに)”となる。
三代目モデル(L33型 2014年~)
2014年1月20日に発表、2月5日に発売となる。二回目のモデルチェンジとなった。先代モデル美点を伸ばしたモデルとなった。またエンジンがV型6気筒から、新開発の直4気筒の2500ccのみとなった。ミッションはCVTで、形式も従来の「J型」から「L型」に変更となった。なお当初は駆動方式もFFのみとなる。
競合車種
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関連項目
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