日産・テラノとは、日産自動車が1986年から2002年まで生産していたSUVである。
概要
ダットサンピックアップをベースに開発されたSUVで、直接的なライバルはハイラックスサーフだった。
1996年には高級仕様のレグラスが追加されている。
歴史
初代(WD21型、1986年~1995年)
1986年発売。
ボディタイプは2ドア、エンジンは2700ccディーゼルのみの設定であった。
1987年にはV型6気筒 3000ccガソリンエンジンを追加、同時に4速オートマチックも追加されている。
1988年にはエンジンに2700ccディーゼルターボを追加。
1989年には4ドアロングボディを追加。
同時期にモデルチェンジしたハイラックスサーフに4ドアが設定されたことを受けての追加だと思われる。
1993年にはマイナーチェンジを実施。
グリルデザインが変更された。
同年秋には内装デザインも変更された。
1992年に公開された映画「いつかギラギラする日」では、ショートボディのガソリンモデルが主人公の車として使用され、当時現役モデルだったにもかかわらずボコボコにされ最終的に海に沈んだ。(スペアとしてもう1台用意されていたらしく、そちらも破壊されている。)
2代目(R50型、1995年~2002年)
1995年発売。
このモデルからは4ドアロングボディのみとなった。
エンジンはV型6気筒 3300cc/2700ccインタークーラターボディーゼルの2種類を設定。
このモデルに搭載された駆動システムはオールモード4×4であり、CMなどでは「4WCD」と呼ばれていた。
1996年にはディーゼルに3200ccインタークーラターボを追加。
グレードに3200ccエンジン搭載の「G3M」シリーズが追加された。
この改良により、初期に設定されていたレカロシートの設定が廃止されている。
また、上級モデルとなる「レグラス」を追加。(このモデルの詳細は「日産・テラノレグラス」を参照)
1999年にはマイナーチェンジを実施。
外装デザインが一部変更された他、エアロモデルの「エアロリミテッドパッケージ」が追加された。
また、エンジンに3000cc直噴ディーゼルターボが追加されている。
4WDシステムにも一部改良が入っており、トランスファーレバーで4WDシステムを切り替えるのではなく、インパネに付いているダイヤルで切り替える方式に変更となった。
2002年には生産を終了。
CMは、登場をした時には、アメリカのロックバンド、ボン・ジョヴィの楽曲が採用された。1997年には、バンド・電気グルーヴの楽曲が採用される。1999年のマイナーチェンジにはミュージシャン・宇多田ヒカルの楽曲が採用された。
なお、電気グルーブの楽曲はヒットを飛ばし、日産から所属事務所にテラノが寄贈をされた話はファンの間では有名。
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関連項目
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