日高晤郎単語

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ヒダカゴロウ

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日高晤郎(ひだかごろう)とは、大阪府出身の芸人、ラジオパーソナリティ、歌手、俳優である。

概要

毎週土曜に放送されていたSTVラジオの看板番組「ウィークエンドバラエティ日高晤郎ショー」のラジオパーソナリティとして有名。リスナーに笑いを届ける一人ではあるが、物事にはハッキリと物申す性格。そのため番組内では毒舌になることも多々あったが、これまたリスナーからの人気のひとつでもあった。

論調は右寄り。「晤郎の朝刊ひろい読み」では政治・国際関連に意見を出す際は必ず保守的な意見で社会情勢を斬っている。また嫌韓派の一面も持つ。

過去に天童よしみのヒット曲が無かった頃には番組で特集を組むことで再復活へ導くなど、幅広く演歌歌手に力を入れることもあった。

生涯

1944年 2月28日、大阪府大阪市阿倍野区(現在は西成区)山王に生まれる。本名は細谷新吾(ほそたにしんご)。出生後に日高に名前を付けたまま父が行方不明となり、私生児として生まれたため出生届も提出されず、また極貧の母子家庭に生まれたという状況のため栄養失調で生きるのが難しくなる。そこから母の案で細谷家へ養子として引き渡され、審判を経て戸籍が作られたことで生年月日が前述の「1944年 2月18日生」となる。出生時の姓は「内田」であったがのちに「田中」→「細谷」となった。養子先は裕福ではない万年筆の下請け工場であったため、工場の働き手として生活を送ることとなる。小学校～高校まで学費が払えなかったため、小学校の頃のある年は担任のポケットマネーで学校へ通っていた。

1960年、スポーツ新聞で「第１回ミス・ミスターフレッシュフェイスコンテスト」という大映主催のイベントに応募したところ見事優勝。大映京都撮影所演劇研究所に第２期生として入所した。翌年に新人俳優として細谷新吾を名乗り、八代目市川雷蔵のもとで映画デビュー。その後も数々の映画に出演する。

1965年、さらに活動の幅を広げるべく大映を退社して上京。ドラマでの活動を始めるため芸名を「飛鷹一(ひだかはじめ)」に改名。上京したはいいものの思い通りに仕事に就けず、弾き語りやクラブボーイをして日銭を稼いでいたが、1967年にレコード「流れ者小唄」で歌手デビュー。このころ芸名を日高吾郎に改名し、のちに現在の漢字である『晤郎』となる。1969年に師匠の市川雷蔵が亡くなったことで挫折し、俳優の道へ方向転換。主にワイドショーのレポーターや洋画吹き替えなどといった仕事をしていた。

1977年、北海道札幌市のキャバレーで３日間ステージを務める。仕事ぶりがオーナーから気に入られ、オーナーの遊興仲間としてキャバレーに１か月滞在するが、いずれ東京へ帰っても仕事がない。そんな中キャバレーのオーナーから「本当のところ何がしたいのか」と聞かれ、日高は「自分のラジオ番組がやってみたい」と話す。するとオーナーは札幌テレビ放送ラジオ局(STVラジオ)の当時のディレクターを紹介してくれた。これが日高晤郎ショーの誕生のきっかけとなった。

1983年 4月、STVラジオの生放送番組「ウィークエンドバラエティ日高晤郎ショー」がスタート。番組構成、メール・リクエスト採用はすべて日高が担当。日高の話芸が人気を集め、翌年には放送時間を３時間から８時間に拡大。リスナーから年々支持を集める番組となり、35年間にわたってSTVラジオの鉄板番組として人気は衰えなかった。またスタジオに３０席のひな壇を設置して公開生放送を行うスタイルも人気だった。

2018年 4月30日、脂肪肉腫のため札幌市内の病院で死去。享年73歳。下記の文章は最後の出演番組となった2018年 3月24日の日高晤郎ショーのエンディングでメールを読んだ後に日高が語った内容である。

一言詫びるね

こんな愁嘆場を見せて申し訳ない…

オレじゃなかったろ？うれしかった…

このうれしさを感謝に変えて、来週は35年より上の晤郎ショーをやります

６日間つらいことがあってもこれを待って、オレを思い出して泣くのはやめて

「アイツこれをどういう笑いに変えるだろうか」って期待して

それがオレにとって最高の良薬だから…

薬は同情することではない、薬は背中を支えて応援することです。そうしてください。

月曜日に入院します。１泊２日です。

今たまっているお腹の水(を抜いて)、それで闘う薬を入れます

そしてその日寝ます。明日、一日中寝ます。

でも寝るには…耐えるっということは耐えがたいです

きょう、私は横になって目を閉じた時に

「すげぇな、オレ幸せだなぁ。楽しいな」ってものを、９時間丸ごともらった。皆さんから。

これを約束しなくてどうする

ありがとうございました、また来週！