早乙女乱馬(さおとめ らんま)とは、高橋留美子の漫画及びアニメ・ゲーム化作品『らんま1/2』の主人公の架空の武道家である。CV:男乱馬、山口勝平、女らんま、林原めぐみ。
概要
父、無差別格闘早乙女流開祖の格闘家早乙女玄馬、母、のどかとの嫡子、即ち、早乙女家の長男であり、無差別格闘早乙女流二代目継承者である。
天道家に居候し、水をかぶると女に、お湯をかぶると男に変身する難儀な体質を持つ風林館高校一年、16歳の少年である。
尚、アニメの際に女性時でも上半身の裸体が堂々と(しかも17時前後、19時前後に)映されていたが、これは
「元々男の子だし」という強引な理論でねじ込んだらしい。
幼年期
幼少期に早乙女流二代目となるため、母と離れ父と共に修行の旅に出たため、16歳になるまで母の存在を知らずに育った。
この時父玄馬は母のどかに立派な男に育てると約束し、男らしく育たなければ親子で切腹すると誓う。呪いにかかる前なので、当然水を被っても普通の男のままだった。また、修業の過程で一時的に在籍した学校で響良牙とも出会っている。
青年期
天道家に居候する前に、中国にある伝説の修行場「呪泉郷」に、父、玄馬と修行している時に「娘溺泉」(ニャン・ニーチュアン)に落ちてしまう。
この泉は1500年前に若い娘が溺れたという呪い的泉で、その泉に溺れた者は、水を被ると若い娘に変身し、お湯を被ると元に戻るという泉である。
そして、シャンプーなどが参加していた武道の大会にちょっかいをかける・とある特殊な増毛材を誤用する等のトラブルを起こしたあと、父と共に日本に帰国し、父の兄弟弟子である天道早雲の家に居候をする。
この時、早雲の三女、天道あかねと許婚となる。天道あかね、天道なびき姉妹と同じ高校である風林館高校に転入をする。
母のどかとも再会するが、水を被ると女になるため男らしくないと思い、切腹が怖くてしばらくは母の前では乱子という女の子に成り済ましていた。
後に正体を明かし父と共に早乙女家に戻るが、シャンプーたちに家を壊されたため、母も加えて再び天道家に居候する事となる。
苦手なもの
真の武道家は文武両道でなくてはならないが、格闘の腕は達人級でありながら、勉学は苦手のようである。また、字も下手くそらしい。
また猫拳という技の修行が原因で猫が苦手である(恐怖が頂点に達した時に猫拳を使うが本人は覚えていない。これが乱馬最強の技でもあるのだが・・・)
許婚のあかねの料理(これは彼女の料理がかなり不味いため、乱馬以外にも苦手な人は多い)
切腹(母の前では切腹が怖くて、しばらくは女の子に成りすましていた)
乱馬を鍛えた武道家
主な乱馬のライバル
など
乱馬に好意を持つ女性
女らんまに好意を持つ男性
武器
基本的に徒手空拳が持ちスタイルであるが、割と何でもこなすようだ。
必殺技
即興で新技を開発してしまうなど、臨機応変に戦うセンスがある。代表的なものは以下のとおりである。
- 火中天津甘栗拳
- 火の中の甘栗を熱さを感じずに掴み取る鍛錬によって極める、いわゆる高速連打拳。集中すれば、同じ箇所を何度も突いて頑丈な相手をも苦悶させることも可能だが、心身の疲労も増えるため、乱発は困難。
- 猛虎高飛車
- 獅子咆哮弾に対抗するために会得した技。相手を威圧するような強気の塊をふんぞり返り、偉そうにしてぶつける発気術。その為、少しでも弱気になると威力が激減する欠点を持つ。また、ぶつける前にふんぞり返るモーションがあるためか、実戦経験豊富な良牙だけでなく、戦闘に関してはほぼ我流のひな子でも簡単に対処される危険性のある技でもある。
獅子咆哮弾に勝る点があるとすれば、一度に2つの気の弾を放てる点と、使用しても精神面への悪影響が少ない点。 - 飛龍昇天破
- 相手の攻撃をかわしつつ、相手から発せられる闘気を螺旋のステップに巻き込み、中心点で冷気を込めたスクリューアッパーを放つことで竜巻を発生させ、吹き飛ばす奥義。乱馬はこの技からさらにいくつかの派生技を編み出している。原作版だと決め技としての使用率も高かったが、テレビでは1回、映画版でも1回しか使われていないなど、映像化作品では不遇な技。
- 飛龍降臨弾
- 飛龍昇天破派生技の最も有名なもの。上空にも滞納するほどの相手の強力な気を引っ掻き回し、飛龍昇天破を放ち(もしくは放たせ)、竜巻に自ら入り込み上空に上がり、冷気のパンチを下方向に打ち下ろすことで、気の風穴に闘気を集中させる。アニメではハーブ編が映像化されていないため、使われなかったが、原作版での登場時にスーパーファミコンのゲームが開発されていたため、こちらで動く飛龍降臨弾を観ることができる。
- 無差別格早乙女流独自の技。
- 創始者は主に早乙女玄馬。その為、せこい技や生活(サバイバル)の知恵となるような技が多い。
- 猛虎落地勢
- 高所より飛び降りた虎が衝撃と痛みに耐える様から名付けられた奥義。
…一言で言うとただの土下座である。 - 魔犬慟哭破
- 腰を低く構え、相手との距離を置き、両手を口にあて、思いつく限りの罵詈雑言で相手を挑発する荒業。
…一言で言うとただの負け犬の遠吠えである。 - 敵前大逆走
- 無差別格闘早乙女流の真髄である「走・考・攻」を顕著に表している奥義。
…一言で言うと「逃げながら反撃の手段を考える」だけであるが、その性質上、
・相手の攻撃を防ぎ、避けつつ
・適切な逃走ルートを算出しつつ
・最も適切な相手への攻撃手段を見つけ出す
という事が必要な、高難易度な奥義でもある。 - 海千拳
- 技と言うより、拳法のグループの一つ。開発した玄馬いわく、「山千拳と対をなす邪拳」として、封印されていた。根幹にあるのは「こそ泥」(山千拳は強盗)。動機はアレであるが高度な技術が必要であり、「拳法の真理」とも言えるほど洗練された技術体系でもある。
動機も動機だが、会得のための修行も大変迷惑なものになってしまうために、単なる護身術として用いることも難しいので、山千拳ともども再封印される。
関連お絵カキコ
関連項目
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