早乙女玄馬とは、高橋留美子原作の格闘ラブコメ漫画『らんま1/2』に登場する架空の格闘家である。
概要
同作の主人公「早乙女乱馬」の父親であり、乱馬が使う武道「無差別格闘早乙女流」の創始者。妻として乱馬の母「早乙女のどか」がいる。
がっしりとした体格の中年男性で、眼鏡を使用している。頭には常に手ぬぐいらしきものを巻いていて髪が見えないが、育毛剤に関する台詞/エピソードがあるため禿頭であるものと思われる。
武道の師匠は「無差別格闘流」の創始者である「八宝斎」。「無差別格闘天道流」の創始者である天道早雲は八宝斎のもとでともに武道を学んだ兄弟弟子である。
無差別格闘流を後世に伝えるため、天道早雲とともに乱馬と早雲の三女あかねを結婚させようとしている。
天道あかねに対して「許嫁」と偉そうに言うが、当の自分は長年妻のどかをほったらかしにしていた。
性格は自堕落で息子以上にいい加減。他人との約束を破るなど卑怯なことも行う。後述するようにそのちゃらんぽらんさによって人生を狂わされた人がいるなど、敵や悪役よりもよっぽどえげつない悪さをしているとも言え、邪悪を自称する八宝斎よりもたちが悪い。
ヒロインキャラの一人「久遠寺右京」も彼の被害を受けた一人で、彼女を乱馬の許嫁にするとの約束の上で右京の父親が所有するお好み焼き屋の屋台を玄馬が譲りうけていたが、玄馬が約束を反故にして屋台だけせしめて逃走した。そのため深く傷ついた久遠寺右京は玄馬を恨んでいた。また別のキャラクター「公紋竜」は自分が継ぐ筈だった公紋道場が玄馬の山千拳で潰れてしまい人生が滅茶苦茶になったことを恨んでいる……が、こちらは公紋家の自業自得の面も大きい。
武道家としての玄馬
八宝斎から「無差別格闘流」を学び、その後「無差別格闘早乙女流」を創始した。(早乙女流の技については「早乙女乱馬」の記事の「必殺技」の節を参照してください)
息子乱馬を早乙女流の二代目にするため、母親の愛情は必要ないということで、玄馬はまだ物心もつかない幼い乱馬を連れて修行の旅にでた。(その時に妻のどかに乱馬が男らしく育たなければ親子で切腹すると誓う)
当然乱馬は母親の事を知らなかったが、彼が16歳の時に再会をする。(だが水を被ると女になるため、しばらくは乱子と名乗って正体を隠していた)
乱馬と中国に渡り、伝説の修行場「呪泉郷」で修行の最中に熊猫溺泉に落ちてしまう。
この泉に落ちた者は水を被るとパンダになり、お湯を被ると元に戻る泉である。一応、パンダもヒグマなどの熊と同様に気性が荒いため、猛獣と捉えられてもおかしくない動物…なのだが、今作ではあくまで人間の言葉を口にせず、下記の方法で意思疎通を図るマスコットのような扱いになっている。そのためか、パンダの姿でも、平然とした様子で人間と接している。
天道家に居候してからだらしない生活を送っているが、時々息子乱馬と共に修行の旅に出ることもあり、武道家としての向上心はあるようだ。
また、よく言えば実戦的、悪く言えば非常にえげつなく人道的に問題ありな"海千拳"・"山千拳"という高度な剛柔の技を開発するなど、武道家としての素質の高さを見せる場面も稀に見られる。乱馬と勝負して勝利するような場面もある。
また、八宝斎と同様に気で体を大きく見せることができる。
その他
原作初期の頃は、サブキャラクター「小乃東風」が営む接骨院で仕事をしているシーンもあった。ただし小乃東風の出番が無くなった後、働いてるシーンは無い(ニート化した?)
アニメの方では「アポ」という鳴き声である。(初期の頃の玄馬の鳴き声は玄馬役の緒方のアドリブだが、言葉の不自由な人の真似になるといけないから「アポ」となった)
関連動画
関連項目
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