星ちゃんの宝塔探しの旅とは、KUU氏による東方project二次創作のMMDドラマ作品である。
2015年02月16日にニコニコ動画にて第一話が投稿され、現在は番外編を含む21件の動画が公開されている(記事投稿:2017年11月04日)。タグには、ゲス虎、総統閣下シリーズ、コメ返しドラマの人、嘘字幕シリーズ等が添付される。
概要
本作品の特徴は、メタ、ギャグ、パロディを盛り込んだ長編作品で、主人公である寅丸星(以降、星ちゃんと記載)が宝塔を探しに各地を訪れる事でストーリーが進行する。主人公と幻想郷のキャラクターとの交流を描きつつ、謎の組織(罪袋集団)との戦闘描写が織り交ぜられており、視聴者を飽きさせない要素(起伏ある展開、激しいバトルモーション、細かい表情変化、スカート破綻による生足サービス、スピード感溢れる掛け合い、本編おまけの総統閣下シリーズ)が多く組まれている。MMD初心者である制作者が技術向上の為に様々なエフェクトやモーションをふんだんに試行させている為、各話を追うごとにKUU氏の成長が垣間見える。
作中では「理不尽な暴力・出血、非人道的な言動」が含まれるが、大多数はギャグとして扱われる。
また、物語の中には「台本」、「書き換え」、「作者(うぷ主)」といったキーワードが登場する。凝った設定を回避する(ドタバタコメディ感を印象づけている?)為のメタ要素のように思われるが、実は物語の核心といっても過言ではない展開へと進んで行く。
一般的に知られる星ちゃんは、温厚で冷静な性格で、よく自分の仏具である宝塔を無くしては従者のナズーリンに泣きつきなじられるが、当作品に登場する星ちゃんは既存の東方MMDの中でも類い稀なる「ゲスさ」を誇る。どれほどの悪態っぷりなのかは登場人物紹介の項目で記述する。
あらすじ
命蓮寺の住職である聖白蓮は、毘沙門天の代理として相応しくないと主人公である星ちゃんに罰を与える。白蓮の魔法で星ちゃんの身体は3頭身までに縮まり{改変式寅丸星モデル(フリック)⇒SD星ちゃんモデル(nya)}、その姿のまま「自分自身の力で宝塔を探しに旅に出る」よう言い渡される。面倒臭がりつつも一人で宝塔を探しに幻想郷各地を巡るが、珍奇な出来事に遭遇してばかりの星ちゃん。その背景では、謎の罪袋が物語の顛末を掌握していたのだが、次第に物語は罪袋の思惑とは異なる展開へと転じていく……。
主な登場人物
寅丸星(等身大)
自称「東方の癒し担当」、「東方一のイケメン」のゲス虎。誰隔てなく丁寧語で話すが、感情的になると口調が荒くなる。人里からの評判は良いが、寺の住人からは彼女の堕落っぷりに辟易している様子。命蓮寺に財産(お布施)が集うのは自分の能力というより恵まれた美貌の賜物であると豪語する程のお調子者。自分が宝塔を無くすのは公式設定で誰もが二次ネタに使っている決定事項だと開き直り、ナズーリンを普段から酷使している。仏門下でありながら寺の中でプレステをしたり、作者を買収して自分の楽な史実に捻じ曲げたりする低俗極まりない様子を見かねて、聖白蓮の魔法によってちっちゃい星ちゃんになってしまう。
身体が縮んでからは(モデルチェンジ後)、そのゲスっぷりに磨きが掛かる程にバケの皮が剥がれていく。幻想郷住人に対する慇懃無礼な態度、相手の弱みを握り自分の掌握下に入れて奴隷化させるのはテンプレ、気に入らない事があると暴力沙汰で解決したりこの上ない見返りを要求したりする。それらの鬼畜の諸行の最中にニタついた様に目を細めて口角を吊り上げた表情を浮かべる事から、視聴者から愛称を込めて『ゲ/ス/顔』と呼ばれる(元々のゲス顔という単語は某東方MMD動画から広まっている)。とはいえ、仮にもそこは毘沙門天の代理、善悪の分別は心得ている為か必要以上に相手を痛めつけたりする事はしない(やりすぎた事を自省する場面がある)。いざという時には、その人妖の良きとする部分を尊重し周囲に認められる形に導こうとする性分で、ちょっと意地悪したりイタズラする事はあってもその人の為になる事を成そうとする不器用で優しい一面を持っている。
ヨシフ・スターリンと呼ぶと怒る。星ちゃんの部下(お目付け役)として寺へ立ち寄るが、最近のご主人の悪態に胃のストレスがマッハ。今のところ本作品には登場回数は少ないものの、KUU氏が投稿する他の東方MMD作品にはナズ星カップリング動画がいくつか公開されている(ナズ星が俺のアブソリュートジャスティス)。他にゲーム実況動画のアシスタントとして登場しており、星ちゃんへのツッコミ兼世話焼き女房役として可愛さを露見させている。
命蓮寺の住職。星ちゃんを旅に出した(放り投げた)後、巻物を通じて動向を監視している。良からぬ事を企んでいるようであれば叱って止め、暴走して歯止めが効かなくなった時には物理的介入を試みる、命蓮寺のおかん。巻物は四次元空間のようになっており、星ちゃんに携帯させている巻物と通話して旅の助言をしたり、武器の槍を収納させたりする事も可能。とある時期を境に星ちゃんと連絡が取れなくなり……。
当作品の動画制作者。命蓮寺にいつからか居候している挙動不審の変質者罪袋の紳士。この動画の物語はうぷ主の趣旨趣向が反映されている為か、東方キャラのモデルが変化したりステージが原作と違っていたり等の奇天烈な要素(遊び心)がみられる。ドMでケモナーで踏まれながら罵声を浴びせられる事に快感を得る神経持ち。いつもスーツ姿で本(台本?)を片手に持ち歩いている。物語を改変したり書き換えたりする実権を持ち合わせており、星ちゃんやナズーリンに買収されて何度かシナリオを変更した。その影響によってか……。
罪袋集団(半裸)
作中に登場しては、星ちゃんが探し求めている宝塔を狙っている罪袋。組織の形態も目的も謎で、「主」の命によって動いている下っ端戦闘集団。たいていが返り討ちに遭って戦闘不能となっているが、人数は不定。その中には明らかに戦闘力の高いエキスパートが数名おり、空間移動やスペルカード無効といった奇跡の加護を得ている。
本編(おまけ)
当作品には、後語り&コメント返しのコーナーが設けられており、東方MMD動画では珍しい『総統閣下シリーズ』が各話の後半部分に『おまけ』として掲載されている。元々はナズーリンに対するイジりネタであったが、第4話あたりから嘘字幕によりコメ返しが行われるのが恒例となり、その完成度は、「本作よりだいぶ精錬されているのでは?」という疑惑コメが沸く程。アドルフ・ヒトラーと愉快な親衛隊達が繰り広げる東方会議には、今日も今日とて罵声が飛び交い地下壕には草コメが蔓延るも、ツァーリ・ボンバや爆撃機により何度も解体されては次回までにエクステンドしている。一般的な総統閣下シリーズの差分として、閣下がアンパンマンのマーチや笑点のOPを熱唱するといった一芸を披露したり、怒って終わりではなくイイハナシを繋いで爆発オチに繋げるという約束(洗練)された喜劇に視聴者はこの上ない安心感を抱く。また頻繁にナズーリンが国境を跨いで地下壕に出入りし、アドルフ達を粛清して帰っていく。消化枠のように扱われるが作中の物語の整理や区分けとしてそこそこ重要なコーナーとなっている。ちなみに本編(星ちゃんの宝塔探しの旅)は三章四話(節)構成となっており、4話分のストーリー投稿後にはおまけ回として作中のキャラクターをゲストとして、地下壕にお招きして皆で語り合うという誰得すばらしい企画が行われる(なお察し)。
閣下達にはそれぞれの推しキャラが存在し、それらを侮辱されたりぞんざいに扱われるとガス室送りや爆撃による仕打ちを行う。だいたいはコメントされた内容にアドルフ一味や同志がキレて爆発するのがお決まり。ナチスは星ちゃん、合衆国はレミリア、ソ連はナズーリン(内部に妖精愛好連盟)、イタリアは地霊殿という派閥が存在し、東方愛の前には敵も同盟も関係なく仲良くしている様子。
公開マイリスト
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