この項目は、星のカービィロボボプラネットのネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
星の夢とは、ニンテンドー3DSのゲーム「星のカービィ ロボボプラネット」のラスボスである。
概要
今作の敵陣営「ハルトマンワークスカンパニー」のマザーコンピューター。高度な演算機能によりカンペキな経営戦略を指し示す。社長いわく「銀河の彼方の文明を紐解き、わが社のテクノロジーで蘇らせた宇宙最高のマシン」。
カービィに追い込まれたプレジデント・ハルトマンが搭乗し操縦しようとするが、不測の事態により逆に機械に精神を乗っ取られ、自我を持った星の夢は暴走を始める。プレジデントの「カンパニーの永遠なる繁栄」という願いを実現するために星の夢が下した判断は、不完全な存在である全ての生命体の抹殺だった。
星の夢を止めるべくロボボアーマーに乗り込んだカービィは、メタナイト率いる戦艦ハルバードをまるごとスキャン&合体して「最終決戦艦ハルバードモード」となり、最後の戦いに挑む。
第一形態
全生命体抹殺のため宇宙へ飛び出した星の夢が、翼のような機構を展開し戦闘態勢を取ったモード。
それまでの2D(疑似3D)アクションと打って変わって、『星のカービィ64』のゼロツー戦や『スターフォックス』シリーズのような3Dシューティング形式で戦うことになる。
異空間より弾を放つ「メガビット・ショット」、ミサイル「ギガバイト・ロケット」、ハート型ビット「テラバイト・ハート」、巨大なキューブを繰り出す「グランドICキューブ」、多数の隕石を降らせる「アステロイド」、ハート型バリアを展開する「ハートフル・シェル」などの攻撃法を持つ。必殺技は極太レーザーを放つ「スター・ドリーマー」。
操作側のハルバードは『SDX』でボスとしても登場していた「2連主砲」をメイン武装とし、敵が放ったミサイルや隕石群などの破片をキャプチャしチャージすることで放てる高威力砲「プラネットバスター」を搭載している(カービィの吸い込み→吐き出しの再現技)。またL/Rボタンで発動するローリング「セイルウィング」ではビームを弾いたり体当たりでダメージを与えることが可能。ローリング発動中は長めの無敵時間があるので、活用するとかなり楽になる。
この形態での戦闘曲の楽曲名は、「VS.スタードリーム」。ド直球なタイトルである。ハルバードモードのカービィが宇宙に出撃し、対峙した星の夢が戦闘形態に変形していくのに合わせて曲が盛り上がっていく演出は非常にカッコいい。
第二形態
敵の超巨大母艦「アクシスアークス」と結合したモード。
惑星級の巨大な球体機械とマージした結果、自我を持つあらたな星そのものとなった。
ミサイル「ペタバイト・ロケット」、「H」「A」「L」文字型のホログラムを放つ「ホログラム・コード」、二分木構造のレーザーを放つ「バイナリー・コード」、中ボスとして登場した鉄巨兵ギガヴォルトを召喚する「アウト・プット」、四脚を展開し薙ぎ払う「ワークス・アークス」などで攻撃してくる。巨体なせいか装甲がかなり固いが、ダメージを与えると装甲が少しずつ剥がれてこちらに飛んでくる。飛んでくる装甲は弾をはじく上に当たり判定が分かりづらく少々厄介。
この形態での戦闘曲の楽曲名は、「主のいないインテルメッツォ」。インテルメッツォとは、間奏曲という意味であり、まさに間となる形態にふさわしい名前となっている。
第三形態
正面の装甲を全て剥がすと『SDX』に登場した“ギャラクティック・ノヴァ”そっくりの顔があらわになり、第三形態に移行する。(このときに聞こえる産声のような声は、制作スタッフの飼い猫と飼い鶏の声を加工したものが使用されている)
攻撃方法が大幅に変化し、「メモリーズ」という本家ノヴァに付属していた懐中時計や風見鶏などのパーツを用いたトリッキーな攻撃が中心になる。またパーツ攻撃の合間に数字の形をした光線「デッド・エンド・コード」を放ってくるが、この数字は攻撃のたびに「5」「4」「3」「2」「1」とカウントダウンしていき、「GO!!」まで到達してしまうと「Fatal Error」の文字とともに大ダメージの全画面攻撃が連続発生する(この攻撃は『SDX』でノヴァが願いを叶える時のセリフ「3・2・1・GO!!>」が元ネタだと思われる)。
Fatal Errorは即死攻撃のような扱いになっているが、セイルウィングを駆使すればなんとか持ちこたえることも可能。プラネットバスターを着実に使わないとFatal Errorになりがちなので注意。実はカウントダウンが進むごとに相手の防御性能がどんどん落ちていっているので、最後まで決して諦めず、ダメージを与えていきたい。
この形態での戦闘曲の楽曲名は、「回歴する追憶の数え唄」。戦闘そのものが反映されたタイトルになっている。
第三形態+α
深刻なダメージを受けた星の夢が悪あがきで放ったレーザーによりウィングを損傷したハルバードは、墜落しながらもなんとかカービィとロボボアーマーを射出し全てを託す。カービィはロボのアームを巨大なドライバーに変形させ、星の夢にトドメを刺すべくバリアを突破しながら一直線に突撃していく。
ここはシンプルなレバガチャ勝負となっており、アナログスライドパッドをひたすら回してバリアをぶち破っていくのみ。パッドカバーが取れそうで心配なら十字ボタンでも代用可能。
最後のネジを思いっきりねじ込めれば勝利となり、感動のエンディングとなる。
星の夢.Soul OS
ストーリークリア後に解禁されるボスラッシュモード「真かちぬきボスバトル」で登場する強化個体。
自らが召喚したギャラクティックナイトに斬られた事で最終プログラムがアンロックされており、カービィをハイジョできる確率99.99%を豪語するほどの戦闘能力を発揮する。
Soul.OSのみ通常個体の第1~3形態に加え、後述する最終形態が追加されている。
各形態とも攻撃が強化されており、新攻撃パターンも使用してくるようになっている。カラーリングも、第一形態はより禍々しい色に、第三形態はSDXのノヴァを彷彿とさせるものに変化している。第三形態のHPをゼロにすると、星の夢がカービィを吸引し、内部のコアとカービィ単体で戦うことになる。最終形態ではまずSDXのノヴァ戦のようにハートの周りにあるリアクターを破壊していき、全てのリアクターを破壊するとコア本体が動き出し直接対決になる。
最終形態のHPを全て削ったとしても油断してはいけない。コアが崩壊する直前、最後っ屁とばかりに極大ダメージの波動攻撃を3発放ってくる。この攻撃はガード不可なだけでなく、ストーンによる無敵やスナイパーのぎたい、リーフのガードといった「常時無敵を利用した戦法」も通用しない。ここでゲームオーバーとなった場合はもちろんボスラッシュの最初からやり直しである。ちなみにこの最期の攻撃の技名は「ハートレス・ティアーズ」。ちなみに、吸い込みからのコピー能力入手の際に生じる無敵時間を用いての回避も可能である。
Soul.OSは極限まで戦闘能力を発揮するためには融合したハルトマンの精神が不要と考えており、ハルトマンのメモリーの消去を試みている。最終形態でリアクターを破壊するとハルトマンのうめき声のようなものが聞こえ、全てのリアクターを破壊するとボス説明文がハルトマンのメモリー完全消去を示すものに変化する事から、自我を持ったマシンが自我を消し去ることにより壊れたマシンと化す過程を表しているともとれる。
備考
上記の通り、星の夢の本体および内部構造は『SDX』に登場したギャラクティック・ノヴァに酷似したものとなっている。
これについて『星のカービィWii』においてマホロアが「銀河を飛ぶ機械仕掛けの星はハルカンドラ(Wiiに登場するフィールドの一つ)で生み出されたと言われている」と語っており、その事からハルトマンが星の夢開発の参考にしたという“銀河の彼方の文明”こそがハルカンドラではないかとの可能性が浮上している。
関連動画
公式サイトにて第3形態戦闘曲「回歴する追憶の数え唄」の制作過程が公開されている。
(下記動画3:20~)
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 8
- 0pt