「映画大好きポンポさん」とは、映画の聖地ニャリウッドを舞台に映画を作るクリエイターや俳優たちの情熱と夢と狂気を描いた漫画作品および漫画を原作とする劇場用アニメである。
商業ラインにも
何にも乗ってない
概要
幸福は創造の敵
すべては、2017年4月4日に作者の杉谷庄吾が人間プラモ名義のpixivアカウントにて、全136ページの本作を無料公開した事からはじまった。(https://www.pixiv.net/artworks/62252019)
元々は、2015年5月に所属先のアニメ製作会社グッドブックにて「深夜の5分アニメの企画を考えてほしい。5日で」と無茶振りされた杉谷が考えた企画に登場したキャラを元に「アニメが無理なら自分が個人的に漫画にすればいい」と描きあげたもので、天才美少女映画プロデューサーのポンポさんを主人公にしたそのオリジナル漫画は、杉谷の豊富な映画知識とアニメ製作会社所属のクリエイターらしい「映画製作においてクリエイターや俳優はどの様に考えて面白い映画をつくっているのか」というクリエイターの視点と心情を時に狂気をはらみつつ哲学的ながらも読みやすく描かれた内容が多くのクリエイターの心を揺り動かし、開田裕治ら多くのクリエイターの称賛と応援によって閲覧数はうなぎのぼりとなった。
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大好評により複数の編集部より書籍化の打診が届く中、知人のプロデューサーより紹介された劇場用アニメ映画「空の境界「矛盾螺旋」」や「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」の平尾隆之監督が劇場用アニメ化を決断。様々な偶然も重なってKADOKAWAより単行本刊行が決定すると共に、「ソードアート・オンライン」の足立慎吾を迎えて劇場用アニメ化も決定。数度の延期を乗り越えて2021年6月4日上映開始となった。
ポンポさんと映画しかない男ジーン、映画女優に憧れるナタリーらを軸に紡がれたシンデレラストーリーは、雑誌などの連載を経ずに書籍化そして劇場映画化が決まるという本作自身がシンデレラストーリーになる結果となった。
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単行本として刊行された「映画大好きポンポさん」は、原作がpixivで無料公開されているにも関わらず好調なセールスを続け、マンガ大賞2018にノミネートされ、惜しくも大賞は逃すものの最終順位は10位の高評価を得た。
※ちなみに同年のマンガ大賞は、大賞が「ビースターズ」、2位が「我らのコンタクティ」、3位が「凪のお暇」、4位が「ダンジョン飯」、5位が「不滅のあなたへ」、6位が「ランウェイで笑って」、7位が「とんがり帽子のアトリエ」、8位が「メイドインアビス」、9位が「映像研には手を出すな!」、11位が「約束のネバーランド」という錚々たる顔ぶれの作品が並んでいる。
無料公開されたオリジナル版を加筆修正した単行本1巻発売後、ポンポさんとジーンの映画対決を描いた2巻、ジーンが2作かけもちで映画を完成させる3巻が刊行された他、ポンポさん行きつけのダイナーのウェイトレスのフランチェスカを主人公にした「映画大好きフランちゃん」、フランちゃんの友人で女優の卵カーナを主人公にした「映画大好きカーナちゃん」、ポンポさんに持てる映画製作技術とコネクションを受け継がせた伝説のプロデューサーの祖父ペーターゼンの若かりし頃などを描いた「映画大好きポンポさん the Omnibus」等のスピンオフタイトルが刊行されている。
アニメ映画版は、漫画版に比べるとジーンを主人公に据えており、映画撮影のほかに編集作業や資金調達の重要性といった漫画では描かれていなかったテーマが追加され、映画オリジナルキャラクターも登場する。また、ラストのセリフの通り、この映画はキッチリ90分でエンディングを迎える。
原作者の杉谷は映画オリジナルキャラクターのアランのデザインを新たに手がけているものの、映画自体については基本ノータッチ。理由としては本人のツイートを見ていただければ。
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音楽はBiSHなどのサウンドプロデュースを手がけている松隈ケンタが担当、劇中の「MEISTER」にちなんでクラシック音楽も用いられている。オープニングテーマは藤林聖子作詞・松隈作曲の「Dance On Fire」をミュージカル女優の新妻聖子が歌う。また主題歌・挿入歌はボカロPでもあったカンザキイオリと、彼が所属するKAMITSUBAKI STUDIO所属のバーチャルシンガー(CIEL・EMA(from DUSTCELL)・花譜)が担当している。
ストーリー
伝説の映画プロデューサーと呼ばれるペーターゼンの孫娘ポンポさんは、祖父より映画製作に関する技術・知識・コネクションを受け継ぎ、ペーターゼンフィルム社の代表として「90分以上の映画は子供には退屈」「その気になればいつでもニャカデミー賞をとれる」とB級映画を作り続けていた。
ペーターゼンフィルムの新入社員で映画しか無い男ジーンの映画製作者として能力を見抜いたポンポさんは、新作B級映画の15秒CM動画作成をジーンに任せた。大抜擢をうけたジーンは、ポンポさんやコルベット監督も納得の出来の影像を作り上げ、ポンポさんがナタリーをヒロインに脚本を当て書きした新作映画「MEISTER」の監督に抜擢される。
新人ながら類稀なる映画監督の才覚を発揮したジーンと、世界一の俳優マーティン・ブラドック、髪を短くして中性的な魅力がほとばしるナタリーの魅力あふれる出来となった映画は大ヒットを記録。ジーンはニャカデミー監督賞を受賞。その受賞式でジーンは言った。
登場人物
- ジョエル・ダビドビッチ・ポンポネット CV:小原好美
- 自らも周りからも「ポンポさん」と呼ばれる本作の主人公。
- 歩く時のオノマトペは「ポッキュ」。
- 幼少期に、祖父ペーターゼンが本物の天才と認めるロッシオ監督と同じ「頭の中で面白さを生み出す要素をバラバラにして組み立て直す」能力を持っている事を見いだされ、本人的には嫌々なところがありながらも祖父から映画に関する英才教育を受けた。
- 祖父の英才教育の一環で、一緒に見た映画について話すのを日々行っていたが、90分以上の長編映画は子供の身では集中力が持たず退屈になると好まなかった。
- ペーターゼンの引退に伴い、祖父の会社ペーターゼンフィルムとコネクションを受け継ぐも、本気になればいつでもニャカデミー賞はとれると、コルベット監督と共に上映時間90分のB級映画ばかり作っていた。なお前述の分解再構成能力により、B級映画であっても観客が望むものがなにかを的確にとらえてどんな題材でも面白い映画を作っている。
- 一度はオーディションで「地味」「失格」の烙印を押したナタリーにひっかかるところを感じ、彼女をヒロインに当て書きした新作映画「MEISTER」の脚本を執筆。監督には実績は無いがその幸福とは言えない人生から創作者の素養をもっていると見抜いたジーンを抜擢した。
- 映画「MEISTER」は大ヒットし、ニャカデミー賞を受賞するも、表彰式には参加しなかった。
- 映画製作に関してあらゆる能力を持つが、特にプロデュース能力に優れ、ポンポさんがプロデュースするとあらゆる準備が円滑に行われて撮影スピードが格段にアップする。
- 人を見る目や映像から作品作りの能力を見抜け目にも秀でており、3秒判断できると本人は豪語している。また決断力があり、前例にとらわれずに実績の無いジーンを抜擢して監督を任せたりしている。
- 非常に頼りになる言動でまわりをひっぱっていくが、時折、歳相応の子供っぽい反応をする。
- ジーン・フィニ CV:清水尋也
- ペーターゼンフィルムの新人アシスタントで本作のもうひとりの主役。
- 自分には映画しか無い事を豪語する程の映画好きで、毎日遅くまで映画を見ているせいか目のまわりは常にクマになっている。
- 幼い時から人より物事を理解する能力が遅く、学生時代は教師が板書した内容をノートに整理しながら書き写している間に、板書内容を消されてしまう事がしばしばだった。
- 周りともなじむ事ができなかったがゆえに映画にのめりこみ、同じ映画を繰り返しみてはメモを取り続けた事で映画づくりに必要な才覚を手に入れた。
- ポンポさんの大抜擢をうけて作成した新作B級映画の15秒CMが高評価を得、ポンポさんが自ら脚本を手掛けた新作「MEISTER」の監督に抜擢された。
- 今その場でどれだけ美しいカットがとれるかだけしか見ない視野と思考の狭さから、撮影に時間がかかり、脚本の修正が頻繁に行われるスタイルで本人の負担も大きいが、作中で撮った映画はほぼすべて高い評価をうけている。
- 「MEISTER」でニャカデミー賞を受賞後はペーターゼンフィルムを飛び出して自ら脚本を書くようになり、ポンポさんと映画対決をした。
- ペーターゼンと新作映画を撮影中、ポンポさんの新作映画の話を聞いて監督を引き受け、同時に2つの作品を撮る事になり体には大きな負担がかかったが、根っからの映画脳である頭は映画が撮れる幸せを感じ続けていた。
- ナタリー・ウッドワード CV:大谷凜香
- ニャリウッド女優を目指して状況してきた田舎娘。
- 日々の生活費を稼ぐ為のバイトに忙しすぎてレッスンを受けられずオーディション落選の日々を送っていた。
- ある時うけたオーディションでポンポさんから失格と判断されるも、ナタリーにひっかかるものを感じたポンポさんよりミスティアの付き人になり、ミスティアと一緒のレッスンと肉体トレーニングをうけ、撮影現場でミスティアを見て演技の勉強するよう指示され、ミスティアと同居生活を送る事になった。
- ポンポさんがナタリーをヒロイン役にする事を前提に当て書きした新作映画「MEISTER」のヒロイン・リリー役に抜擢され、役柄にあわせて長かった髪を短くして撮影に挑み、ポンポさんが思い描いていた中性的な女の子リリーの姿がそこにあった。
- 「MEISTER」では世界一の俳優マーティンと共演してそのヒロイン力を発揮した結果、初出演作にてニャカデミー賞を受賞。
- その後もミスティアとの同居は続けており、フリーになったジーンが自ら脚本を書きあげた映画「LOVE begets LOVE」では念願だったミスティアとの共演を果たし、離れ離れになっていた姉妹役を好演した。
- ミスティア CV:加隈亜衣
- ポンポさんのB級映画で主役兼ヒロインを務める一流オーラをまとった金髪の美人女優。
- 将来的には自分が主役の映画を自らプロデュースするという夢の為にポンポさんの元で修行している。
- ポンポさんの祖父が持っているマンションで暮らしているが、食事に無頓着でサプリで済ませていた中、ナタリーと同居する事となり彼女の手料理を食べるようになった。
- 普段は語尾に「にゃ~ん」をつけて話すゆるふわお姉さんだが、演技となると一変。求められる映像を撮る為なら冬の川に何度も飛び込む事も厭わない。そして望む映像がとれるとその後3日間風邪で寝込んでも本人的には幸せ。
- ペーターゼンフィルムをとびだしたジーンの映画「LOVE begets LOVE」では念願だった主演とプロデュースを担当する事になった。
- マーティン・ブラドック CV:大塚明夫
- 自他共に認める世界一の俳優。
- ここ数年は諸事情で「世界中を遊び歩いている」扱いで休業していた。真相はオムニバスを買ってチェック。
- 若い頃はボクサーを目指していたがチャンピオンになれる人数が限られている事等から役者を志した。
- 毎度オーディションに落ち続ける日々を送っていたが、若きペーターゼンからは「主役しかできないオーラの持ち主」である事を見抜かれていた。
- ペーターゼンは、マーティンが主演の映画を撮る為にペーターゼンフィルムを立ち上げ、マーティンは世界一の俳優へと駆け上がっていった。
- 諸事情で休業していた最中、ポンポさんの新作映画「MEISTER」に出演する事となり、落ちぶれた指揮者が少女と出会う事で一流に返り咲く演技でニャカデミー主演男優賞を受賞した。ちなみに7度目の受賞。
- 後述の好きな映画の通り、モデルはマーロン・ブランドだが、歳を重ねても100キロを超える巨漢になったりはしておらず、若い頃はギラギラしていたが歳を重ねて気さくなおっさんになっている。
- ジョエル・ダビドビッチ・ペーターゼン CV:小形満
- ポンポさんの祖父でニャリウッドの伝説のプロデューサー。引退してなお業界に大きな影響力を持つ。
- ジーンと話すときはなぜかいつも名前を間違えてしまう(しかもその名前がいずれも往年の名プロレスラー)。
- 旧東ドイツ出身で、幼い頃の混乱の中で家族とイタリアに脱出。イタリア映画の聖地チニャチッタで働くようになる。
- チニャチッタでは機転が聞く少年として重宝され、撮影現場を飛び回る日々を送る中で映画製作のノウハウを磨き、母語のドイツ語の他にイタリア語・英語・フランス語・スペイン語が話せるようになった。
- 名監督ウィルヘルム・ハウラーのニャリウッド進出の際に通訳兼助手としてアメリカに渡り、ハウラー引退後、29歳で独立。チニャチッタとニャリウッド両方の映画製作知識をもつ敏腕コーディネイターの地位を確立した。
- 若きマーティン・ブラドックとであってその才能を見抜き、マーティン主演の映画を撮る為にペーターゼンフィルムを興した。ペーターゼンフィルム1作目の映画で自らメガホンを撮るも当時の流行の反対を行く情熱をこれでもかと叩きつけた退廃的な内容だったため大コケ。以降2度とメガホンを握る事はなかった。
- 自他とも認める天才ロッシオと出会い、マーティンをとにかくきれいにとるというロッシオの作品を全力でプロデュースし大ヒットさせた。
- ロッシオから映画を作るコツを聞いた際に「頭の中で面白さを生み出す要素をバラバラにして組み立て直す」を聞いており、年老いて引退を考えていた最中、一緒に映画をみていたポンポさんから同じ言葉がでてきた事で、孫娘の才能に気づいた。
- 孫娘に自らが培った技術と知識とコネクションとペーターゼンフィルムを渡して以降は隠居していたが、ジーンの監督作品を撮るために現役復帰する。
- 謎の覆面アシスタント・ホセ
- コルベット CV:坂巻学
- フランチェスカ・マッツェンティーニ CV:野水伊織
- 「映画大好きフランちゃん」の主人公。ポンポさん行きつけのダイナーのウェイトレスで、オーディションに落ちる日々を送っていた女優の卵。
- ポンポさんの助言で、自身が演技する事が精一杯で望まれている演技が出来ていなかった事に気づく。
- 映画に出る為ならとマーリンのオススメ本を電子書籍で購入して読んでいる。
- 映画に出たい出たいと言い続けた結果、ジーンと対戦する事になったポンポさんの新作コメディ映画「Lunch Waggon」の主役に抜擢され、念願の映画女優デビューを果たした。
- 最初は緊張していたものの、女優の能力を開花させると、ポンポさんとコルベット監督による職人技で10日間で撮影終了。
- 出来上がった作品を公開前に観たジーンは、映画が公開されたらフランちゃんは間違いなくスターになると評した。
- カーナ・スワンソン
- 「映画大好きカーナちゃん」の主人公。フランちゃんの演技レッスンの後輩で、自分だけオーディションに受かってもフランちゃんと一緒でないつまらないと辞退する日々を送っていた。
- 学校ではビン底メガネをかけて目立たないようにしている。
- 映画「Lunch Waggon」に主演した事で、フランちゃんが一気に映画女優の道を駆け上がって手の届かないスターになってしまった事を寂しがる中でデュラントと巡り合い、彼の企画に参加して映画「Proslogion」のヒロインのアンドロイドを演じた。また同作の特徴的な戦闘機のデザインも担当した。
- 演技は出来ているが心がこもっていないと指摘されるも、逆に、監督が要求するであろう様々な演劇パターンを指先の角度まで含めて数パターン完璧に準備し、心をこめないが監督の要求通りの演技をする道を選ぶ。
- 後に「フルールドリスの文学サロン」で念願のフランちゃんとの共演を果たした際は、事前に演技パターンを準備してくるのがつまらないという理由でジーンに事前準備禁止され、脚本は撮影当日に渡される事になった。
- キャロル・ロンシュタット
- マーリン・ユーチノフ
- ユーゲン・マイルスジャック
- ロザリンド・ソールズベリー、リーセル・パーカー、レベッカ・ロンシュタット、マズルカ・クシジャノフスカ
- 現役復帰したペーターゼンにペーターゼンフィルムを返したポンポさんが通うミドルスクールの女生徒達。
- ロザリンドが女優になりたいと言い出した事がキッカケで、ロザリンドの夢を叶える為に皆協力する。
- 姉と同じ目をしたレベッカが、映画業界で働く姉のキャロルにオーディションを受ける事を聞き出し、エージェンシーに送る為のPVを撮る事を提案。自らは監督・脚本を担当した。
- リーセルは、黒髪長髪高身長で宝塚の男役ができそうなイケメン女子で性格もさわやか。が女優志望でないせいか主役オーラが無い。ロザリンドのPVでは相手役を務めた。
- 常人には見えない光の色をとらえる事ができる能力を持ち、常日頃からスマホのカメラで撮影していたマズルカは、撮影・編集したロザリンドのPVをレベッカがポンポさん見せた事で、その才能をポンポさんに見いだされる。しかし本人は母親の会社を継ぐ為に撮影の道に進まないよう母親に言われていた事がわかり、マズルカに映画撮影を知ってもらう為にとポンポさんが新作映画「フルールドリスの文学サロン」を企画。マズルカにカメラを任せた。
- マズルカの特殊な才能とジーンの演出によって描き出された美しい映像は高評価を受け、マズルカはニャカデミー撮影賞を受賞。ジーンの影響もあって監督ができるカメラマンの道を進む事にした。
- マズルカの映画撮影時、他の3人は浮浪児役で出演。ロザリンドは若干不本意ながら銀幕デビューを果たした。
- ウェズ・G・マクティアナン
- スクリューボールスタジオの代表で数々の名作を手掛ける名プロデューサー。
- ポンポさんを介してジーンに映画「MAX STORM」の監督を打診した。監督を引き受けたジーンは最終的には暴走する事に。
- 元々は、ペーターゼンフィルムの立ち上げ時期に入った社員の一人で、情熱が先走って予算感が無い同僚達ばかりの中、数字に強かった為、経理と予算管理を任されるようになった。
- マーティンが離婚するたびに発生する金についてもウェズが仕切っていた模様。
- デュラントの持ち込み企画を発端にしたSF映画「Proslogion」ではポンポさんに協力。セットやCGで金がかかるSF映画とあって制作費を半分持った。
- 独立後もペーターゼンには頭が上がらず、ペーターゼンの復帰作では予算管理を任された。
- レオン・ポールウェイド
- クリスティア・ロックウェル
- デュラント・クライスラー
- 映画の科学考証を担当するサイエンスコンサルタント。
- 自身の理想とする「めんどくさくて面白い」本物のSF映画をつくりたいと書いた「Proslogion」の脚本を売りこもうとしていた際に、カーナちゃんに出会うと共に車に轢かれる。
- カーナちゃんにポンポさんを紹介してもらう代わりに「Proslogion」が映画化する際にヒロインに起用する事を約束させられる。
- ポンポさんに、硬くて・難しくて・解りにくく・俺って頭が良いでしょ感が出すぎていると脚本にダメ出をくらうも、異常なスケール感を気に入られ、カーナちゃんに「簡単な事をカッコつけて難しく書くのはバカのやる事」と的確なツッコミをくらいつつ改稿を手伝ってもらい、ヒロインを加える事であんとかポンポさんのOKをとった。
- レオンを主演兼監督に迎え、コルベットの手も借りてさらに脚本の改稿を行うも、上映時間がほぼ4時間という内容になり、ポンポさんのダメだしをくらう。
- 再度の改稿を経て撮影がスタートした「Proslogion」は、時間を軸に宇宙の滅亡と創造を描いた内容が試写会で高評価を得た。
- ブレッド・フォード
- ダッジ・ボイル
- ウィリヘルム・ハウラー
- ヘディ・キースラー
- 創業時に若い映画人が集まっていたペーターゼンフィルムでまとめ役を担っていた黒人女性のスクリプター(記録係)。
- 頭の回転が速く、竹を割ったような性格ゆえ、マーティンからもヘディ姉さんと慕われた。
- ロッシオが脚本を書き上げた2作目の映画「Heart Of Ghenna」を製作するにあたり多額の資金が必要となり、マーティンを世界一の俳優にしてスポンサーを獲得すると為のベタベタなエンタメ映画「エージェントゴールド」をマーティン主役で撮る際、記録係として映画製作の最初から最後まで参加していて映画製作のイロハを心得ているとペーターゼンの大抜擢をうけてニャリウッド初の黒人女性監督となった。
- ロッシオの助力を得て完成させた「エージェントゴールド」は大ヒットとなり、マーティンを世界一の俳優へと押し上げた。
- その後、マーティンと結婚し、マーティンの「主演作の女優に手をだして結婚しては即離婚」癖を止めた。
- 浮気したらマーティンの息子をイトノコで切断すると豪語していた。
- ロッシオ・バルダッサーレ
- ペーターゼンが「圧倒的に真の完全なる天才」と認める映画監督。自らも天才だと豪語する。
- TVの放送作家や映画ライターを生業にしつついつか映画を撮りたいと思っていたところ、ペーターゼンの監督第1作を観てマーティンという「イメージするといくらでも物語が湧いてくる」最高に創作意欲が沸き立つモチーフに出会い、ペーターゼンフィルムに自作の脚本を持って押しかけてきた。
- 映画の最初から最後までマーティンを美しく撮り、その野性的な魅力を引き出する映画「Seize the Day」の脚本をペーターゼンフィルムに持ち込み、ペーターゼンに脚本料100万ドルを払って買い取るか、経験は無いが天才の自分はできると豪語して脚本料をタダにする代わりに監督をやらせろと迫り、ペーターゼンから映画製作のノウハウを教えられながらその異能の天才ぶりを発揮した。
- 異能の天才ロッシオと主役しかできない男マーティンがぶつかりあって生まれた映画「Seize the Day」はニャカデミー賞の作品賞・主演男優賞・監督賞・脚本賞を受賞した。しかしロッシオ自身は映画の完成を見届けるとどこへともなく消えた。
- 失踪先からペーターゼンフィルムに映画「Heart Of Ghenna」の脚本を送った後、ヘディの助っ人として現れ、ヘディに脚本の組み立て方を教えた。ヘディからどうやってその知識を得たのかと聞かれた際、ロッシオは「ずっと分解している」「感情をネジの一本一本まで分解したパーツにタグ付けし、創作中にいつでも取り出せるよう頭の中で整理している」と答えた。天才ロッシオは努力し続ける天才でもあった。
- ロッシの要素分解整理能力の話を聞いていたペーターゼンは、老いて引退を考えていた際、孫のポンポさんにもその能力がある事に気づき、天才を継ぐ者として英才教育を施す事になる。
- 映画「Heart Of Ghenna」の監督を務めるも、限界まで自らをおいこんだ結果、喀血して体を壊してしまう。なおロッシオが命を削って完成させた「Heart Of Ghenna」は主要なニャカデミー賞を独占した。
- 病床でマーティンを主役にした新作映画「Desire of Glass」を書き上げると、命を削りながれでないと映画がつくれない自身と自らの体力の限界を悟り、生きる為に映画から身を引いた。
- ロッシオ最後の映画「Desire of Glass」はペーターゼンらにより完成し、ニャカデミー賞を受賞した。ロッシオは生涯3本の映画すべてがニャカデミー作品賞と脚本賞を受賞し、自らが監督した映画2本ともに監督賞を受賞した。
- アラン・ガードナー CV:木島隆一
好きな映画
本作の登場人物には、それぞれ3本ずつ「好きな映画」が設定されており、単行本では杉谷によって作品の解説となぜこのキャラはこの3作が好きなのかの解説ページがついている。
ミスティアは尊敬且つ目標にしているイザベル・アジャーニの作品を、マーティンはモデルとなったマーロン・ブランドの主演作を、ペーターゼンとハウラーは世代にあわせた白黒映画を、コルベットはオススメの日本のアニメ映画をと、各人の趣向に合わせた映画が杉谷によってリストアップされている。
以下、各単行本の解説記載順に映画タイトルを掲載(時に記載が無い巻は前の巻と同じ)。
ちなみに、単行本巻末のスタッフクレジットでも杉谷や関係者の「好きな映画」が明記されており、映画パンフレットでも主要声優・スタッフ・歌手の「好きな映画」も紹介されている。
で、パンフレットでは巻末漫画の寄稿のみだった杉谷、「自分だけ好きな映画が載ってないから」と第1巻と同じではあるがこのようにツイート。これには『アイカツ!』シリーズにも出演しているミスティア役の加隈亜衣も反応している。
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また、アランの「好きな映画」については、映画公開後杉谷のリクエストに応える形で平尾が考えついている。「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」(原題「Chef」2014年アメリカ)「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(原題「The Hangover」2009年アメリカ)「マイレージ、マイライフ」(原題「Up in the Air」2009年アメリカ)の「本編より前はさらっと見れて面白い映画が好きだったのかも」という3本。
関連動画
pixiv発祥だからなのかは不明だが、ニコ動には映画のPR動画すらアップされておらずまったく認知されない状態になっている。のでtwitterの告知をペタリ。
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関連項目
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