映画館とは、映画を上映することを目的とした娯楽施設である。「シネマ」とも言う。
概要
映写機でスクリーンに映像を投影して上映し、観客は料金を支払ってそれを鑑賞する場所が映画館である。
映画館には売店が併設されていることが多く、そこで飲食物や映画のパンフレット、グッズなども販売している。
テレビが普及する前は一般人が映像作品に触れられるほぼ唯一の場所であり、大衆娯楽の中心だった。
テレビが普及したのちも、映画館の巨大スクリーンと音響は家庭では得られない特別な体験を与えてくれる場所であることには変わりなく、現在でも多くの観客を迎えている。
2010年代以降は3D映画に対応した劇場や、3Dに加えて座席の振動やミストなどの特殊効果まで備えた4DXに対応した劇場も普及するなど、設備の改良・更新も続けられている。
映画館の分類
一般向けの映画を上映するのは「一般映画館」、R-18指定の映画を多く上映するのは「成人映画館」と区別される。
一般映画館でも新作映画を上映する「封切り館/ロードショー館」と、旧作を上映する「名画座/二番館」に分かれている。名画座では旧作を上映する分、料金が安くなっていたり、2本立てになっていたり、特集を組んで複数の映画を組み合わせたりと、封切り館と差別化を図っている。
その他、もともと小規模公開を前提とした独立系作品を上映する映画館として「ミニシアター」が存在する。
これらのうち、成人映画館と名画座はビデオテープの普及によって家庭で旧作やポルノ作品を鑑賞できるようになると大きく数を減らした。
シネマコンプレックス
複数のスクリーンを所有する「シネマコンプレックス(シネコン)」という形態もあり、日本でも2000年代からはこちらの形式の方が多くなっている。
映画興行を行う東映・東宝・松竹が子会社を通じてシネマコンプレックス形態で映画館を運営しているほか、イオン・東急・ローソンもシネマコンプレックス事業としては大手となっている。
郊外の大型ショッピングセンターなどに併設されていることもある。
県庁所在地の映画館
県庁所在地には映画館が必ず存在すると言われているが、以下の都道府県の県庁所在地はシネコンを含めて映画館が存在しない。
主な映画館
大手
- イオンシネマ(イオングループ)
- ワーナー・マイカル・シネマズ → イオンシネマに統合
- 109シネマズ(東急グループ)
- T・ジョイ(東映グループ)
- TOHOシネマズ(東宝グループ)
- MOVIX(松竹グループ)
- ユナイテッド・シネマ/シネプレックス(ローソングループ)
その他
関連動画
関連静画
関連項目
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