春の祭典単語

ハルノサイテン

春の祭典とは、イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲したバレエ音楽である。

概要

ストラヴィンスキー三大バレエのひとつ。ストラヴィンスキーの集大成とも言える、20世紀の近代音楽る上では欠かせない名曲でもある。1913年に作曲されたこの曲は、その曲名とは裏に、不協和音が飛び交い、聞く人を震撼させる強インパクトを与える(ある意味タイトル詐欺である)。振付はロシア天才ダンサーヴァーツラフ・ニジンスキーが担当した。火の鳥ペトルーシュカと異なり、ストラヴィンスキー組曲編曲していないため、バレエい一般的な演奏会でも、オリジナルの構成のまま演奏されている。

春の祭典は初演時に大騒動が起こったことでも有名である。サン=サーンスドビュッシーラヴェルといった大作曲も観客に加わったこの演奏会は、序奏の時点から不協和音の連続にくもブーイングが起こった(サン=サーンス演奏開始からわずか3分くらいで、帰ってしまったと言う)。その後も、暴なメロディーリズムに加え、そしてニジンスキーの考案した奇抜な踊りやダンサー衣装など、何もかもが予想の斜め上をいく展開に観客の多くがついていけず批判と肯定が喧になって怪人が出る始末だった。当然ながらこのヤジや罵が飛び交う中、演奏側やダンサーも並大抵ならぬ災難に巻き込まれた形となったが、それでもなんとか最後まで演奏を続けることが出来た(但し、この前に行われたリハーサルは何事もく上演されたため、アンチが意図的に妨して炎上させたという説もある)。

まさに典と言うべきこの初演だが、逆に言えば観客がショックを受けるほどに、それまでのバレエはおろか、音楽の概念をぶち壊した革新的なものでもあった。まさに音楽歴史を塗り替えた1ページでもあったのである。2006年には、BBCがこの初演時の様子を描いたドラマRiot at the Rite」を制作している。

一方、ストラヴィンスキーにとっては一つの頂点に達したとも言え、これ以降の作品は新古典義へと変化していく。

構成

バレエは二部構成となっており、以下の通りとなっている。簡単なあらすじは、キリスト教が伝わる以前の太古のロシア舞台にした、村の乙女太陽のいけにえにげる異教徒の祭り末が描かれている。

第一部・大地礼賛
  1. 序奏
  2. きざし
  3. 誘拐
  4. の踊り
  5. 敵の都の人々の戯れ
  6. 長老の行進
  7. 長老の大地へのくちづけ
  8. 大地の踊り
第二部・いけにえ
  1. 序奏
  2. 乙女秘的な集い
  3. いけにえの賛美
  4. 祖先の呼び出し
  5. 祖先の儀式
  6. いけにえの踊り

ハリウッド名作であるパニック映画ジョーズ」のメインテーマは、きざしの序盤の旋リズムモデルにしたと言われている。

映像化された作品

上述の初演の様子を映画化したもの以外にも、春の祭典と言えば、ディズニー映画ファンタジア」でも有名である。地球の誕生から恐竜絶滅までを描いたこの作品は、元のストーリーと全く異なるものであり、アメリカに移住していたストラヴィンスキー本人はコレジャナイ批判したと言う(続編「ファンタジア2000」も含めて作曲者が存命中に、曲が使用したのはこの春の祭典だけである)。いけにえの賛美が流れるティラノサウルスステゴサウルスの戦いに固唾をみ、祖先の儀式で灼熱地獄の中、恐竜たちがバタバタと倒れる姿を見てどうあがいても絶望と思った人は数知れないだろう。故に、曲調から禿山の一夜よりこちらの方が怖かったという人も少なくないはずである(禿山の一夜映像こそおどろおどろしいが、曲自体はずっと聴きやすい)。また映像もかなりリアルに描かれており、休憩を挟んで曲も絵柄も古典的なベートーヴェン交響曲田園」とのギャップが凄まじい。

日本では、NHK教育で放送されていた「音楽ファンタジーゆめ」でもこの曲が登場した。しかし曲が曲だけに、当然のように子供たちにトラウマを植え付けた。後半のアニメーションも、電子のような物体が、次々に様々なものに電撃を浴びせて電化製品に変えてしまうというものである。映像田中秀幸ではなかったのがせめてもの救いか。

関連動画

左:ニジンスキー版  右:ベジャール版

左:小澤征爾揮  右:ピアノ独奏

左:  右:脱ぐ

左:ファンタジア  右:音楽ファンタジーあくむ 音楽ファンタジーゆめ

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春の祭典

1 ななしのよっしん
2014/02/24(月) 21:20:54 ID: p1qq/MIxaJ
ヤマザキ春のパンまつり関連項目に…それはないか。
2 ななしのよっしん
2016/12/08(木) 22:40:32 ID: STMidczRPE
ファンタジアのやつ、あれはティラノサウルスじゃなくてアロサウルスだと思う
ティラノサウルスは前足が2本だがファンタジアのは前足3本だし、ステゴサウルスアロサウルスと同じくジュラ紀の恐竜だし
あと当時そこまで研究されてたかは知らないが、も細めでってるしアロサウルスの特徴と合ってる
3 ななしのよっしん
2017/04/23(日) 15:57:04 ID: 767UbPkpZF
この曲の楽譜も、まさに暗号文みたいなもので
名手カラヤンもどう揮していいのかわからなかったそうだ。
ストラヴィンスキーもこの曲を書いてからぱったり現代音楽から
足を洗うが、やりたいことを残さずやりきったという印
まあ、これ以上の曲を書けというのはさすがに理。

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