時天空慶晃(ときてんくう よしあき)とは、モンゴル出身の大相撲力士である。最高位は東小結。
概要
1979年9月10日生まれ。本人はウランバートル出身だが、父親の出身地であるトゥブ県を出身地としている。
東京農業大学留学中の2002年に初土俵。年齢制限ギリギリの入門であり同郷の朝青龍や日馬富士より後輩だが年長である。2004年5月場所で十両優勝し、当時史上最速タイの所要12場所で新入幕を果たす。この間に力士をやりながら大学を卒業している。
上がってきた頃は柔道経験を活かした足技が目立ったが、入幕後に突っ張りを身に付け、2005年11月場所では突っ張りが評価されて技能賞を獲得した。体が大きくなるにつれ正攻法の相撲でも通用するようになったが、幕内に定着しても足技は健在であり個性派の業師として認識されている。相手の両足を払って横に倒す「二枚蹴り」は幕内では非常に珍しい決まり手だったが、時天空は何度も決めており得意技としている。
小結を3場所(2007年3月、7月、2013年7月)経験している。2度目の復帰は35場所ぶりという昭和以降2位のスロー復帰となったが、いずれの場所も負け越して一場所で陥落し定着を果たせていない。
2007年3月場所の高見盛との取り組みで何度も張り手を繰り出して勝った際、引き上げる高見盛の「あの野郎……」という呟きをマイクが拾ってしまい、ネット上で「あの野郎」と呼ばれる羽目になった。張り手を繰り出す時は相手を嘗めているといるという舞の海の分析がある。
2010年代の相撲界においては珍しい足技の使い手として人気だった時天空だが、2015年に病魔に襲われた。悪性リンパ腫と診断されて同年11月場所からは休場を続け、2016年1月に病気のことを公表(それまでは休場理由を肋骨の骨折と発表していた)。本人は土俵へ戻ることを目標にしていたが、戻ることはできず、三段目まで番付を落とした7月場所を最後に現役を引退することになった。幕内通算在位63場所、幕内通算431勝494敗20休。
2014年1月に日本国籍を取得し、引退後に親方になるため同年5月に年寄名跡「間垣」を取得。2016年8月の現役引退後に襲名し、間垣親方として時津風部屋で後進の指導に当たっていた。しかし、悪性リンパ腫との戦いは続いており、2016年10月半ばからは体調が悪化し、自宅療養に入っていた。2017年1月30日に容態が急変、翌31日未明に37歳の若さで息を引き取った。
超会議場所トーナメント戦の成績
ニコニコ超会議で行われた大相撲春巡業のワンデイトーナメント大会の結果をここに記す。
大相撲超会議場所2015
ニコニコ超会議2015で開催されたが、「頚椎椎間板ヘルニア」のため休場した。
回 | 勝敗 | 決まり手 | 対戦相手 |
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1回戦 | や | ||
2回戦 | や | ||
準々決勝 | や | ||
準決勝 | や | ||
決勝 | や |
関連動画
関連項目
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