概要
1966年に建設が開始された智頭線の建設が1980年に凍結された事を受け、沿線自治体でもある鳥取県・岡山県・兵庫県によって1986年に設立された会社(設立当初の会社名は「智頭鉄道」であったが、智頭線開業直前に現在の名称に変更している)。
その後高規格化を行った上で1994年12月に智頭線を開業した。
全国各地の多くの第3セクターが赤字に苦しむ中にあって681系・683系特急「はくたか」を有する北越急行と並んで黒字を計上している数少ない会社でもあるが、これは京阪神と鳥取・倉吉を結ぶHOT7000系「スーパーはくと」や岡山と鳥取を結ぶキハ187系「スーパーいなば」といったJR線に乗り入れて各主要都市へ向かう特急による所が大きい(もっとも、3セク転換が検討されている頃より特急の国鉄線乗り入れは黒字化の為に必要とされていた)。なお、同じく黒字である北越急行は北陸新幹線の開通後は赤字に転落する可能性が高いのに対して、智頭急行は並行する新幹線の開通どころか建設計画すらろくに無いことから、これからも黒字安定であろう。ちなみに2006年度以降、第3セクター会社としては全国初の株主配当を実施している。
なお、2013年には鳥取自動車道が全通を果たしたことにより、高速バスが所要時間短縮しているが、最高速度130km/hの智頭急行からすれば大した影響は無い(もともと鳥取自動車道の開通を考慮して高速化している)。
また、JR西日本京都駅には「スーパーはくと」の大きな広告も出している。
普通車両・特急車両の形式名に付いているHOTはそれぞれ沿線の各県を表している事は有名である(H:兵庫、O:岡山、T:鳥取)。
なお、「スーパーはくと」用のHOT7000系はJR西日本に管理が委託されており、JR西日本米子支社の後藤総合車両所で検査を受けている。
第3セクターであるが、JR西日本管内限定の割引切符の使用が可能となっている唯一の会社でもある。
宮本えりお
2012年3月に鉄道むすめPLUS+02に「宮本えりお」(智頭急行車掌)が登場。苗字は「宮本武蔵駅」から採られており、名前は「上郡駅」の逆読みとなっている。
2012年4月には智頭急行限定版も発売された他、「まんが王国とっとり建国記念事業」のPRを兼ねて2012年6月より宮本えりおヘッドマーク付きの列車が運行されている。
2012年7月にコンテナコレクション、同年8月に名刺付きクリアファイルが発売されている。
なお、智頭急行のホームページには鉄道むすめ専用のページがある。
「恋がかなう駅」
2012年5月、北海道旅客鉄道(JR北海道)、三陸鉄道、西武鉄道とで「恋駅プロジェクト」をスタートさせた。これは、駅名に「恋」の字が付く駅のある4社(JR北海道:室蘭本線母恋駅、三陸鉄道:リアス線恋し浜駅、西武鉄道:国分寺線恋ヶ窪駅、智頭急行:智頭線恋山形駅)がタッグを組み地域活性化を図ろうというもの。
2013年6月9日、調子に乗った智頭急行は恋山形駅をリニューアル。何と駅を全てピンク色に染めてしまった。椅子もゴミ箱もピンク、駅名標に至ってはハートマーク型と言う徹底ぶり。明らかにやり過ぎである。だがこのおかげで話題に一役買い、全国からカップル鉄オタ観光客が訪れるようになったとか。これを見てる童貞をこじらせた恋がしたい皆さんも、ぜひ恋山形駅を訪れてみてはどうだろうか。
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