暗渠とは、覆う、埋めるなどされて地上からは見えない河川や水路のことである。
概要
街中を歩いているとき、道路の下に吸い込まれていく、あるいは道路の下から出てくる河川や水路を見たことはないだろうか。それが暗渠の一例である。「暗」は見えないことを指し、「渠」は人工的な溝…つまり水路を指す。反対語は開渠。
似たような概念として水無川があるが、こちらは自然的要因で水が地表に出てこないのに対し、暗渠は人工的に河川・水路を覆っている。
暗渠が生まれる理由だが、臭い対策、土地拡大、蒸発防止、排水、導水、安全性の確保、元々暗渠として設計された、噴火などの自然現象…など様々考えられる。
街中の暗渠を探す暗渠マニアもおり、中でもタモリは有名であろう。「ブラタモリ」では度々そのようなシーンを見ることができる。またCBCテレビで放送中の道番組「道との遭遇」では暗渠マニアが多数出演。放送エリアは限られるがTVerでの見逃し配信、またYouTubeで公式が出演者を消す編集をした状態でアップしている。30分丸々暗渠巡りの回があるなどマニア必見の番組になっている。
暗渠サイン
確実ではないが、暗渠マニアの間では「こういう特徴があれば(これがあれば)暗渠の可能性が高い」とされているものがあり、それらは「暗渠サイン」と呼ばれる。いくつか列挙していくと
- 橋跡…欄干や柱と言ったものが残っていればほぼ「確実に川があったろう」と推測でき、そこが暗渠である可能性が高い。ご親切に「ここには昔橋がありました」と書かれた看板があることも。
- 水門…言わずもがなであろう。新しそうであれば今でも現役で治水を頑張っている水門である。
- 護岸…明らかに浮いている護岸がある場合もそこが川であった可能性が高い。不自然なカーブがあれば高ポイント。
- 大量のマンホール…下水道化のために暗渠になるケースも多く、そういった場合点検のためにマンホールが設置されていることも。
- 全ての家がその道に背を向けて建っている…かつて川であったため入り口が押しなべて逆にある、と考えられる。そこそこ広めの川であった場合、洗濯や移動などに使われていることもあるため、家の裏ながら道へ降りる階段があることもあり、これも暗渠サインの一つ。
- 周辺施設…上記に比べると確実性は劣る。昔ながらの銭湯、クリーニング店、染物屋など水を多く使うお店があれば近くに川があったかも…?と疑ってみよう。
- 地名に水関連の字が入る…これは確実性がかなり薄いため、ほかのサインを既に見つけているときの気休め程度に。田、沢、川、海老、関、谷、分、池などがあれば気に留めておこう。
暗渠の調べ方
ネット上では川の名前を調べる地図
やGeoshapeリポジトリの水系 一覧
が参考になる。またエリアは限られるものの今昔マップ
を使えば簡単に今と昔の地図の比較ができるため、そこから探すこともできる。
とはいえ上記の全てに言えるわけだが全国の河川・水路を完全に網羅しているわけではないため、どうしてもわからないこともある。またはもっと詳しくそのかつてあった川を知りたいと思うこともあるだろう。そういうときは図書館に行きレファレンスサービスを受けるのも一つの手だ。
またフィールドワークも有効だ。地元住民からの証言は貴重な手掛かりとなる。ただし聞き取りや現地調査を行う際には「調査されるという迷惑」という言葉を忘れずに。
関連動画
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関連リンク
水のない水辺から ・・・「暗渠」の愉しみ方第2回 暗渠の見つけ方 髙山英男 | ミズベリング
関連項目
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