概要
大学時代は新左翼の活動家だったが、内ゲバに嫌気がさし、シナリオライターを目指す。1971年に師匠・松浦健郎との共作で、アニメ『アニメンタリー 決断』にてデビュー。
その後はドラマ『非情のライセンス』で東映の吉川進プロデューサーと出会った縁により、特撮作品に参加。特にスーパー戦隊シリーズにおいては最初の『秘密戦隊ゴレンジャー』から参加、1982年の『大戦隊ゴーグルファイブ』で初めてメインライターに座った後は1990年の『地球戦隊ファイブマン』までのメインライターを務めた。スーパー戦隊シリーズでの参加作品17作、メインライター担当9作、執筆本数399本はいずれもシリーズ最高記録(2015年現在)であり、80年代特撮を代表する作家の一人として知られている。
『ファイブマン』終了後は一旦特撮を離れ、『暴れん坊将軍』『サザエさん』などに参加。1993年の『特捜ロボ ジャンパーソン』で特撮に復帰。その翌年『忍者戦隊カクレンジャー』にもサブで参加するが、1996年の『激走戦隊カーレンジャー』に参加したのちは再び特撮を離れた。
『カーレンジャー』終了後はゲーム会社・フラグシップの設立メンバーとして参加。杉村升らとともに以降はゲームでの活動が主になるが、2007年に同社が解散して以降は時代小説の執筆に軸を移している。
作風・人物
学生時代の新左翼活動を内ゲバで脱退した過去から「どんなに考えが違っていても最後には認めないといけない」という思いがあると述べている。そういった意識のためかアクション一辺倒の内容を好まず、人間ドラマを描くことに重点を置いている。
悪役・メギド王子の人間的成長を描いた『ダイナマン』、最終回のバッドエンドが有名な『フラッシュマン』などのシリアスな展開にそれが現れているが、明るいコメディ展開も多い。戦隊最終参加作品となった『カーレンジャー』も楽しく書けたと述べており、浦沢義雄の世界観に理解を示していた。『ジャンパーソン』では「ロボットを精神注入棒で強化する」という一見突拍子もないアイディアから主人公ジャンパーソンの設定と絡める形で「自分の意識の外から行動や感情を制限されるロボットの悲哀」を描いて見せるなど、ひねった構成を見せたこともある。
フラグシップで共に脚本を執筆した吉田伸は、徒弟制度バリバリ世代の曽田や杉村升や宮下隼一に「上っ面だけで人間を描くな!」と原稿を床に叩きつけられたと話しており、まさに根性ものの世界を体験したと語っている。
代表作
特撮
- キカイダー01
- イナズマン
- スパイダーマン(東映版)
- スーパー戦隊シリーズ(メインのみ記載)
- 特捜ロボ ジャンパーソン
- ブルースワット
その他実写
アニメ
- アニメンタリー決断(デビュー作)
- 未来警察ウラシマン
- 科学忍者隊ガッチャマン
- サザエさん
ゲーム
小説
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 0
- 0pt