最後通牒とは、外交文書の1つである。
概要
最後通牒は、「この要求が受け入れられない限り、これ以上の交渉を打ち切り、実力行使に出る」という意味の外交文書である。期限はついていたりついていなかったりする。
基本的に、期限がついた最後通牒はその期限の到来をもって、期限がついてない最後通牒は即時に、宣戦布告がなされたものとみなされるというのが通説である。
戦争を始めるにあたっては、開戦に関する条約(1907年10月18日署名、日本は1911年11月6日に批准)の第1条に、以下の定めがある。
締約国ハ理由ヲ附シタル開戦宣言ノ形式又ハ条件附開戦宣言ヲ含ム最後通牒ノ形式ヲ有スル明瞭且事前ノ通告ナクシテ其ノ相互間ニ戦争ヲ開始スヘカラサルコトヲ承認ス
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/B-S38-P1-217.pdf
わかりやすく言うと、宣戦布告か条件付きの開戦宣言を含む最後通牒がなければ戦争を始めてはいけない、という規定である。
なお、これは第一次世界大戦前のものなので、開戦の事由に関する制限は定義されていない。現代の国際法では、戦争を始めてよい理由は限定されている。
何はともあれ、最後通牒を出す、というのは宣戦布告をするのと同義である。
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