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會澤翼(あいざわ つばさ、1988年4月13日-)とは、茨城県出身のプロ野球選手(捕手)である。現在は広島東洋カープに所属。
概要
広島東洋カープ #27 | |
---|---|
會澤翼 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 茨城県日立市 |
生年月日 | 1988年4月13日 |
身長 体重 |
177cm 80kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 捕手、一塁手、外野手 |
プロ入り | 2006年高校生ドラフト3巡目 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
プレミア12 | 2019年 |
プロ野球選手テンプレート |
小学校から捕手として野球を始める。水戸短大附高では高校通算35本塁打をマークした。
2006年に高校生ドラフトで広島東洋カープから3巡目指名を受け、入団。
広島時代
2007年は一軍出場はなかったものの、ファームで34試合に出場。捕手としては16試合でマスクをかぶり、先発マスクも経験。打撃でも長打率4割を超えるなど非凡な才能を見せ付けた。
2008年は春季キャンプ終盤で、一軍キャンプに帯同される予定だったが、左肩を脱臼。この年のシーズンはリハビリに費やした。
2009年は春季キャンプ中盤に一軍キャンプに参加。開幕は二軍スタートとなったものの、ファームで正捕手格と中軸に抜擢。見事好成績を残し、初めて一軍に昇格するとこの年は15試合に出場。
プロ初安打、初スタメンを経験するなど非常に充実したシーズンとなった。
2010年は31試合に出場し、阪神タイガースの久保田智之からプロ初ホームランを記録。
北海道日本ハムファイターズとの交流戦では球界のエース、ダルビッシュ有と投げ合った広島のエースで同期の前田健太をリードし、見事完封勝利に導く好リードを見せるなどファンにさらに成長した姿を見せた。
2011年はさらなる飛躍を求めるため打撃フォームを変更したが失敗。成績も不振に終わり出場も僅か19試合に終わったのだが、助っ人のブライアン・バリントンを完封に導く好リードを見せるなど、リード面は成長。
オフに高校時代から付き合っていた女性と結婚。そのため秋季キャンプでは必死に練習に取り組み、出場機会を増やすため未経験の外野手に挑戦。オフはとにかく野球漬けの日々だった。
2012年、春季キャンプは一軍帯同。沖縄キャンプ時の北海道日本ハムファイターズとの練習試合で、同じ世代の斎藤佑樹から場外弾を放ち、日南キャンプ時のソフトバンクとのオープン戦でも吉川輝昭からホームランを放つ。リード面でも成長を見せ、野村監督からは春季キャンプのMVPに選ばれるなど監督から期待された。外野手の守備でも無難にこなしたがファンは「外野手よりは本職の捕手でがんばってほしい。」という声が多かった。
8月2日の横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)で行われた試合で、9回の表、一死一・二塁の場面でキャム・ミコライオの代打として登場。しかし山口俊のフルカウントからの投球を顔面付近に直撃。球場内に救急車を入れて搬送された。検査の結果鼻骨骨折と診断された。
2013年は前年の骨折の影響が心配されたが、6月13日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で2010年以来のホームランを放つと、翌日の北海道日本ハムファイターズでは武田久から第2号となるホームランを放ち、バットで結果を残せるようになった。
2014年は打撃好調を維持し、後半からは捕手のレギュラーとして出場することが多くなった。65試合の出場で打率.307、10本塁打、30打点という成績を残した。オフに背番号を27に変更した。
2015年も打撃を期待されてかスタメンでの起用が増え、7月まで好調を維持するとファン投票で初めてオールスターゲームに選出され、「狙った所へヒットも打てないので、思い切ってHRを狙いたい」と抱負を語り、その言葉通り第2戦にて黒田博樹とのバッテリーで出場すると、初打席で先制となる初本塁打を放ち、第2戦のMVPを受賞した。しかし8月以降は自慢の打撃が振るわず、9月以降は石原慶幸にスタメンを譲り渡す機会が多くなり、この年は自己最多となる93試合に出場したが、打撃面では打率.246、6本塁打、30打点と昨年より成績をやや落とした。
2016年は石原が先発出場することが多かったため、83試合に留まった。
2017年は106試合に出場し、打率.275、6本塁打、35打点を記録。オフにベストナインを初めて受賞した。また小窪哲也に変わって選手会長に就任した。
2018年は前年と同じ106試合に出場し、打率.305、13本塁打、42打点を記録した。オフに2年連続でベストナインと、大瀬良大地と共に最優秀バッテリー賞を受賞した。
2019年は127試合に出場し、打率.277、12本塁打、63打点を記録した。シーズン中に国内FA権を取得したためオフの動向が注目されたが、行使せず3年契約で残留。またWBSCプレミア12の日本代表に選出され、正捕手に定着。打率.333の活躍と投手を好リードし、日本の初優勝に貢献した。
2020年は坂倉将吾の台頭で併用となり、また9月にファウルボールが顔面に直撃するアクシデントで2週間ほど離脱もあったため、79試合の出場、スタメンマスクも全試合の半分の60試合に留まった。
2021年は6月15日の埼玉西武ライオンズ戦で左足を負傷。下半身のコンディション不良もあり、70試合の出場に留まった。
2022年は98試合の出場で打率.207、3本塁打、33打点に留まった。
2023年は坂倉将吾が正捕手に定着したことで、54試合の出場で打率.172、1本塁打、10打点に留まった。9月16日の阪神戦で通算1000試合出場を達成した。
プレースタイル
背筋力275kgもあるパワーヒッターで、高校2年時には水戸市民球場で場外弾を放ったことがあるほど。
また肩も中学時には市内の大会で盗塁したランナーを全て刺した程の地肩の強さ。
人物・エピソード
愛称は「アツ」。同僚に相澤寿聡、中谷翼がいたため、名字と名前をくっつけた呼び方でチームメイトから呼ばれている。
性格は先輩に臆することなく苦言を呈した強気な性格であるが、礼儀正しく真面目な性格でもある。
同期入団の前田健太とは仲が良いようで、2011年新春に放送された地元ローカル番組の企画で海外へ行った際も、仲よさげに話している姿も見せている。その時に語った目標は「三冠王」。
前田健太は自身のYoutube配信で、會澤が入団会見に短ランとボンタンといういわゆるヤンキーな風貌で現れたため「どえらい奴が来た」という第一印象を語っている。
何故か死球に浅からぬ縁がある選手で、1年目の二軍プロ初打席(対オリックス戦)ではチームが9回2死まで相手投手・近藤一樹に完全試合ペースで抑えられている中で代打出場するも、近藤の投球が頭部に直撃して救急車で病院に運ばれている。(近藤は危険球退場となった)
前述の2012年に山口俊から頭部死球を受けて救急搬送された後も、山口俊が巨人移籍後の2018年5月1日に対戦した際には2打席連続死球を浴びており、激昂して乱闘寸前にまで発展する事態となった。
(2019年プレミア12では決勝戦で山口俊とバッテリーを組み、既に和解しているとコメントを出したほか、試合後にはお互い肩を組んで喜んでいた)
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
---|---|---|---|
広島 | 応援歌のピコカキコ一覧#1258 | 13375 |
成績
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009年 | 広島 | 15 | 31 | 28 | 3 | 6 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 8 | 1 | .214 | .338 |
2010年 | 32 | 56 | 53 | 4 | 9 | 1 | 0 | 1 | 5 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 16 | 3 | .170 | .371 | |
2011年 | 19 | 29 | 28 | 0 | 5 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 9 | 3 | .179 | .290 | |
2012年 | 28 | 70 | 66 | 4 | 13 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 7 | 2 | .197 | .295 | |
2013年 | 31 | 68 | 64 | 6 | 12 | 1 | 0 | 3 | 6 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 18 | 1 | .188 | .235 | |
2014年 | 65 | 200 | 179 | 25 | 55 | 9 | 0 | 10 | 30 | 0 | 1 | 2 | 16 | 2 | 28 | 6 | .307 | .367 | |
2015年 | 93 | 290 | 252 | 23 | 62 | 7 | 3 | 6 | 30 | 0 | 2 | 3 | 26 | 7 | 49 | 9 | .246 | .330 | |
2016年 | 83 | 220 | 197 | 18 | 47 | 7 | 0 | 7 | 26 | 1 | 4 | 1 | 14 | 4 | 42 | 7 | .239 | .301 | |
2017年 | 106 | 329 | 287 | 35 | 79 | 15 | 0 | 6 | 35 | 0 | 10 | 3 | 22 | 7 | 45 | 12 | .275 | .339 | |
2018年 | 106 | 377 | 315 | 42 | 96 | 18 | 1 | 13 | 42 | 0 | 5 | 4 | 39 | 14 | 56 | 6 | .305 | .401 | |
2019年 | 127 | 447 | 376 | 38 | 104 | 21 | 2 | 12 | 63 | 2 | 3 | 0 | 58 | 10 | 81 | 6 | .277 | .387 | |
2020年 | 79 | 263 | 229 | 25 | 61 | 13 | 0 | 7 | 36 | 2 | 1 | 0 | 22 | 11 | 51 | 8 | .266 | .359 | |
2021年 | 70 | 204 | 180 | 18 | 46 | 10 | 0 | 3 | 22 | 0 | 1 | 3 | 16 | 4 | 33 | 8 | .256 | .325 | |
2022年 | 98 | 325 | 290 | 18 | 60 | 10 | 0 | 3 | 33 | 0 | 2 | 4 | 23 | 6 | 49 | 11 | .207 | .276 | |
2023年 | 54 | 133 | 116 | 6 | 20 | 4 | 0 | 1 | 10 | 0 | 2 | 1 | 10 | 4 | 26 | 4 | .172 | .260 | |
NPB:15年 | 1005 | 3042 | 2660 | 265 | 675 | 121 | 6 | 72 | 342 | 5 | 32 | 21 | 257 | 72 | 518 | 87 | .254 | .334 |
国際大会での打撃成績
年 度 |
代 表 |
大 会 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019年 | 日本 | プレミア12 | 7 | 20 | 15 | 3 | 5 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 3 | 0 | .333 | .450 |
表彰・その他
表彰 | ||
---|---|---|
オールスターゲームMVP | 1回 | 2015年第2戦 |
ベストナイン | 3回 | 2017年-2019年 |
最優秀バッテリー賞 | 1回 | 2018年(大瀬良大地) |
その他 | ||
オールスターゲーム出場 | 3回 | 2015年、2018年、2019年 |
関連動画
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関連項目
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